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SLみなかみ号を撮影

さて、北浦和駅で「足利藤まつり号」を撮影した後は、大宮より長野新幹線「あさま」で一気に高崎へ。ここから上越線へと進んで行く事に。

高崎総合車両センターに在籍し、普段は上越線のSLみなかみ号を中心に活躍中のD51 498号機。この5連休も、ホームグラウンドである上越線の高崎~水上間で、「SLみなかみ号」として運転される事になっていた。しかし、今回の運転は、いつもと一味違う。D51 498号機は、今月末より中央本線へ出張して運転される事になっているが、その出張を前に、D51 498号機は、デフレクターが後藤工場形デフレクターに換装され、更に中央本線対策で集煙装置が取り付けられる等、だいぶ手が加えられている。

長野新幹線で高崎に到着した私。駅構内でトイレ休憩をはさんだ後、ここからSuicaを使用して水上方面へ。SLみなかみ号を牽引するD51 498号機は、既に高崎車両センターから出庫してきており、ちょうどホームに横付けされ、ホーム上には多くの鉄道ファンで賑わっていたが、私は、その光景に目もくれず、6番線に停車中の両毛線前橋行き(115系4両編成)に乗り込む。まずは、この列車で一発目の撮影をする井野駅へと向かう。およそ6分で井野駅着。

一発目の撮影を行う井野駅では、お馴染みちろ氏が待ち構えていた。私は、彼の背後にまわり、「SLみなかみ号」の通過を待つ事に。107系2連による両毛線伊勢崎行きの通過からおよそ2分後、「SLみなかみ号」が、井野駅に差し掛かった。

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井野駅を通過するSLみなかみ号。

これまで、D51 498号機を何度も撮影してきたが、今回私の目の前に現れたD51 498号機は、これまでの出で立ちとは、だいぶ異なる姿。同じ車両でありながら、デフレクターと煙突部分をいじっただけで、こうも姿が変わるとは・・・

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12系客車にもテールマークが・・・

井野駅では、SL側だけではなく、後追いで12系も撮影。事前にテールマークを掲出しての運転と言う情報を入手していた事もあり、ここでの後追いの撮影は外せなかった。

一発目の撮影は無事に終了。北を目指す為、上りホームから撤収して、下りホームへと移動するが、列車が暫く来ない。両毛線へ行く列車であれば、SL通過からおよそ10分後にやってくるのだが、上越線の水上行きは、なんとSL通過から約30分後。しばし、井野駅で暇をつぶす事になる。

ようやく来た上越線水上行きは、先程の前橋行きと同様、115系の4両編成。今や湘南色の115系も貴重な存在となってきているだけに、いずれは、この車両だけをメインに、高崎周辺に撮影に来なくてはいけないだろう。今回は、115系の旅を堪能する事に、ボックス席に腰をおろし、上越線を北上する。渋川で、予定通り、SLみなかみ号を追い越す。そして、撮影名所、大正橋に差し掛かるが、どうも人出が少ない。運悪く進行方向左側のボックスしか座れなかったので、何とも言えないが、鉄橋のすぐ近くの場所、上下線の間に人が見つけられなかった。以前なら、大勢の撮り鉄さんがいた筈だが・・・昨今の撮り鉄騒動の影響で、立ち入り禁止にでもなったのだろうか・・・

そんな事を考えながら岩本駅に到着。2発目の撮影は、こちらもお馴染みの岩本駅付近。岩本駅は、昨年の年末に訪れ際に、駅舎とトイレの建て替え工事が行われていたが、どちらも既に完成し、簡素ではあるが、綺麗な駅に生まれ変わっていた。Suicaでの出場処理をして早速撮影地へ。ここも、連休最終日と言う事もあってか、気持ち、人が少なめに見えた。急いで撮影準備をするが、既に「SLみなかみ号」は、すぐそこまで迫ってきており、三脚にカメラをセットしたところで、「SLみなかみ号」が来てしまった。

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岩本付近を行くSLみなかみ号。

上り勾配が続いている岩本駅手前の直線区間。ここは確実に煙が出るので有り難い。それにしても、上越線の普通列車にやや遅れが出ていたとは言え、この場所での撮影がここまで忙しいとは、ちょっと誤算であった。

この後は、再び岩本駅に戻って、後続の普通列車でさらに北上する。30分ほど待ってやって来た水上行きは、107系の4両編成。115系と並んで、この車両も実はそう長くは無いのではないかと、最近思うようになってきた。

岩本駅から107系電車に揺られる事、およそ20分。水上駅に到着した我々は、まず駅前のラーメン店、ラーメンきむらで昼食を摂る。そして、転車台付近へ移動すると、D51 498は、方向転換を終えて、折り返しの上り列車へ向けて整備中であった。職員さんの整備が終わった頃を見計らって撮影してみる。

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折り返し運転に向けて小休止中のD51 498号機。

この付近は、SL見学者用に綺麗に整備された事もあり、D51のすぐそばまで近寄って撮影する事が出来る。そこで、後藤工場式デフを撮影してみる事に。

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今回再現された後藤工場式デフ

鉄道模型をやられている方ならばご存知の形も多いと思うが、実は、この498号機と一番違いである499号機が、後藤工場式デフになっており、499号機はマイクロエースでも製品化されている。今回は、一番違いと言う事もあって、499号機で採用されていたデフが、498号機に再現されたのではないかと思う。

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デフに入れられた動輪のマーク。

デフに入れられた動輪のマーク。さりげなくJRマークが入っているのもポイント。どうも調べてみると、499号機にも付けられた時期があるようで、その点も再現したのだろう。しかし、499号機は国鉄時代に引退している訳で、JRマークの部分については、JR東日本オリジナルであることを強調している。

この後は、折り返しの上り列車の撮影へと移る。まずは、撮影地に向かう前に、水上駅に停車中の12系客車を撮影してみた。

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12系は高崎方・水上方でそれぞれ違ったテールマークを掲出。

一発目、井野駅での撮影の際、D51から出てくる煙ではっきり写らなかった12系のテールマークを撮影しようと思っていたのだが、良く見ると、前後で違うマークを掲出していた。機関車が連結されないうちに撮っておいて正解だった。

さて、この日三発目となる撮影は、昨年12月に運転されたD51 498試運転撮影時に訪れた、上牧駅付近のカーブでの撮影とした。まずは、先行する普通列車で、一駅、上牧駅へ移動する。そして、駅から歩いて10分ほどで撮影地に到着。特急列車で練習をした後、「SLみなかみ号」の通過を待った。

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上牧付近を行く「SLみなかみ号」

昨年12月に、この場所を訪れた時は、担当運転士さんの粋な計らいだったのか、煙の量が多く、後ろに連なる12系客車が見えにくくなるほどだったが、今回は12系客車もしっかり見える状態だった。

この後、我々は上牧駅へと戻り、後続の普通列車で新前橋へと先回り。この日最後の「SLみなかみ号」は、車両センター横から撮影する事にした。

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新前橋駅を出発する「SLみなかみ号」。終点高崎まであと少し。

この撮影を以て、この日の「SLみなかみ号」の撮影を終了とした。この後は、新前橋駅から普通列車で高崎へと戻り、ちろ氏と駅周辺でささやかな打ち上げ会を開いた。気温も高く暑い1日だった事もあり、撮影終了後に呑んだビールが美味しかった。

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コメント

SLみなかみの画像すごくええ感じですね。
自分は名古屋に住んでますが、撮影しに行きたくなりました。
もしよかったら、ええポイントいくつか教えていただけますか?
煙をたくさんだすポイントがすきです。
地形的に上り坂だと煙だしますよねぇ?高崎からの下り列車だとだいたい上り坂ですよねぇ?

投稿: タカ | 2011/08/12 08:36

タカさん、コメントありがとうございます。

名古屋にお住まいですと、なかなか上越線へ撮影に行くには、ちょっと距離がありますよね。

撮影地についてですが、現在、群馬DC期間中につき、上越線では毎週のようにSLが運転されています。また、今週末はSLみなかみ自体が2往復運転されるなど、まだまだ注目度が高く、弊ブログでも、1年以上前に書いたこの記事が、未だに検索で上位に引っかかるなど、撮影地を調べながら、この記事にたどり着くという方も多いようです。私の場合、上越線へは列車で行っているため、いずれの撮影地も駅から徒歩20分以内までの場所となっており、列車内からでも特定することはできるかと思います。群馬DC期間中という事もありますので、撮影地に関してのお問い合わせは、混乱を避けるため、現時点では、この程度の回答とさせていただきたいと思います。

誠に勝手なお願いではございますが、ご理解のほどお願い申し上げます。

投稿: TOMO | 2011/08/24 17:58

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