西武 38109Fの甲種輸送を撮影
6月26日及び27日のお話。
西武鉄道では、今年度も30000系を16両増備することになっているが、この度、今年度増備車の第2陣である38109Fの甲種輸送が、6月25日から27日にかけて実施された。地元、西武鉄道を走る新型車両の甲種輸送。これまでの30000系の甲種輸送は全て何らかの形で撮影している為、今回もしっかりと記録しておきたいところ。前回の38108Fの甲種輸送が、西国分寺での撮影だけに留まっていただけに、今回の38109Fの撮影には気合が入っていた。
まずは、前日の26日から。この日、甲種輸送は横浜羽沢まで運転されることになっている。今の時期だと、大船付近であれば、充分撮影が可能であった。そこで、新宿から小田急線に乗車し藤沢へ。同駅周辺で、この甲種輸送を撮影する事にした。
藤沢駅から東海道本線の線路に沿って、平塚方向へ向けて歩いていく。駅から歩いて10分ほど。そろそろ撮影地を確定させないと、甲種輸送がすぐそこまで来ているのに・・・そう思いながら進んで行くと、一つの踏切に注目した。鵠沼第二踏切。なかなか良さそうな踏切。しかも撮影しているのは、小さいお子さんを連れた男性一人。これは撮影できそうだ。早速、踏切を渡って、先客の方が待機している場所へ進む。声をかけて、後ろから撮らせていただく事を承諾していただき、甲種輸送を待つ事にした。
現地到着からおよそ8分後の事。38109Fの甲種輸送が、ゆっくりと近付いて来た。
EF200に牽引され、横浜羽沢へと向かう西武38109F甲種。
38109Fを牽引してきたのは、EF200-20号機。いつも、新秋津周辺で撮影すると、機関車はEF65に変わっている為、EF200が牽引する西武30000系と言うのは、実に新鮮に感じる。私自身が撮影した中では、38102Fの甲種以来だと思う。
この日の甲種輸送の撮影は、これにて終了とした。
続いて、翌27日のお話。
いよいよ38109Fが西武線入線を果たす日である。前の記事でもお解りの通り、この日は、まず蓮田へ出向き、「カシオペア」と「北斗星」を撮影した。その後、38109Fの甲種輸送撮影に移る予定だったが、アクシデントにより、出遅れてしまい、私が新秋津に到着した時には、既に38109Fが到着していた。
新秋津に到着した38109F。
御覧のように、新秋津までの牽引を担当した、EF65 1070号機は、既に38109Fから切り離された状態で停車していた。
その後、昼食休憩をはさんだ後、再び新秋津停車中の38109Fを撮影する事に。
西武線内の牽引を担当する263Fを先頭に出発を待つ。
ちょうど、263Fとの連結作業を終えて、職員さん達が263Fと38109Fの連結状態を確認しているところであった。
263F+38109Fの横を、205系の試運転が通過。
263F+38109Fの連結部分を撮影。
30000系の甲種輸送は、今年度増備車より、263F牽引に切り替わった。前回の38108Fでは、西国分寺での撮影だけだった事から、こうして263Fと30000系との連結部分を撮るのは、今回が初めての撮影となった。
クハ38809側から38109F全体を見る。
ここまで撮影したところで、新秋津での撮影を終了。いよいよ263F牽引シーンの撮影へと移る事に。どこで撮影しようかと悩んでいると、知人より西所沢駅1番ホームにいるからとの連絡が入る。早速、私も西所沢へと向かう事に。流石に、この場所は人も多かったが、どうにか場所を確保する事が出来た。
西所沢駅到着からおよそ30分後となる、14時49分頃の事、263Fに牽引された38109Fが西所沢駅を通過して行った。
263Fに牽引され、小手指へと向かう38109F。
263Fが牽引する8両編成の30000系。西武鉄道の営業列車は、10両編成が最長の為、この263F+38109Fの12両編成と言うのは、僅か2両ではあるが、かなり長く感じてしまった。263F側の最後尾車両になるクモハ266の乗務員室に車掌さんが乗っているのが、この画像でもお解りただける事と思う。これまでに、263F牽引の甲種輸送は、多摩川線の101系関連で撮影しているが、車掌さんが263F側の最後尾車両に乗務している事は、この時、初めて気が付いた。
この撮影を以て、38109F甲種輸送の撮影を終了とした。
こうして西武線内にやって来た38109F。今年度の30000系の増備は、これにて終了となる。38109Fは、7月4日現在、小手指車両基地内に留置されたままとなっているが、いつ頃から営業運転が開始されるのか。また、この編成が営業運転を開始した時、既存の車両にどのような動きが出てくるだろうか。3ドア車の動きを中心に、しっかり見届けていきたいと思う。
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コメント
TOMOさん、こんばんは。
30000系もすっかり西武の顔として定着してきましたね。先日、西武鉄道のWEBサイトで所沢駅のリニューアル工事完了予定のイラストを見ましたが、そこには30000系が5本勢ぞろい。現実でも早くこのような光景に出くわすといいのですが・・・。
さて、30000系の増備とともに私が関心をもっているのが、有楽町線・副都心線乗り入れ用車両と新宿線2000系の後継車両です。私的には30000系の10両編成・地下鉄乗り入れ仕様車が製造・投入されることを願っているのですが・・・。で、玉突きで出される6000系に大手術を施して2000系の初期バージョンを置き換えれば良いと思うのですが・・・。
投稿: 村木雄一 | 2010/07/08 21:59
撮影お疲れ様です。
この日の天気は、曇りで雨が降リ出したかと思えばすぐ止んで最後は強い陽射しにやられた暑い一日でした。
今回輸送された編成では、側面窓下のグラデーション帯部に表記されているSEIBUロゴが省略した姿で登場しましたが、ロゴが記載されている既存の編成にも変化が現れるか注目してみたい所です。
投稿: 虹色 | 2010/07/09 20:59
村木雄一さん、虹色さん、コメントありがとうございます。
>村木雄一さん
30000系は、池袋線・新宿線の両方で活躍しており、イメージキャラクターにもなっている部分を考えますと、所沢駅の完成予想図に5本勢ぞろいと言うのは納得の結果ですね。
旧2000系の置き換えですが、旧2000系は、全編成更新工事を受けていますので、もう暫くは活躍するのではないかと予想しています。もしかしたら、新2000系の未更新車の方が早く引退してしまうかもしれません。(例:6連の2051Fなど)30000系をベースにした地下鉄乗り入れ仕様車が出るかどうかは、東横線との直通運転開始の頃に動きが出るかもしれませんが、西武鉄道の場合は、6000系をあれだけ改造しましたので、果たして新車が出るかどうか・・・
>虹色さん
この日は暑い1日でしたね。特に午後の日差しには、まいりました。今回の30000系増備車は、仰る通り、側面のSEIBUのロゴが入っていませんね。この変化は確かに気になります。
投稿: TOMO | 2010/07/13 00:52