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置き換えが始まるJR203系、東京メトロ6000系を撮影

では、引き続き7月25日のお話。

East i-Eの撮影のために金町を訪れた訳だが、せっかく金町に来たのであれば、常磐緩行線の車両を撮らないで帰るのは勿体ない。East i-Eを撮りながら、常磐緩行線を走る電車達にも目を向ける事にした。

現在、常磐緩行線~東京メトロ千代田線~小田急線のルートでは、車両の更新が進められている。一足早く着手したのは小田急。JR東日本のE233系をベースにした4000形を登場させて、今日では、地下鉄直通運用の他、自社線内の優等列車にも進出している。そして、JR東日本も、老朽化の著しい203系・207系を置き換える為に、E233系2000番台車が昨年デビュー。昨年は1編成のみ投入し、207系を置き換えたが、いよいよ今年度からは203系を一気に置き換えて行く事となる。更に、東京メトロでも、千代田線の主力車両である6000系の後継車種として、16000系がこの度登場。まだ営業運転には就いていないが、これから徐々にこの車両への置き換えを進めて行くと言う。

そこで、今回は金町駅で撮影可能なJR203系、東京メトロ6000系を中心に、常磐緩行線の撮影をすることにした。まず、最初に撮影したのは、前の記事でも触れたように203系のトップナンバー編成。East i-Eとの並びを優先するため、編成写真は断念したが、それでも良い記録を撮る事が出来た。

そして、East i-Eを見送った後、いよいよ常磐緩行線の列車の撮影を本格的に開始する。まず最初にやって来たのが、この車両だった。

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東京メトロ6000系6118Fによる代々木上原行き。

6000系2次車に相当する6118Fによる代々木上原行きが、金町駅に進入してきた。この編成は、行先表示もLEDとなり、更に足回りもVVVFインバーター制御となり、更に2007年からは、バランスや車両性能を考慮して、編成形態変更工事も実施されている。

まずは6118Fを撮影後、持参した東京時刻表で運用を確認する。次の列車は上り・下り共に東京メトロの車両だった。そこで、次の列車に関しては、代々木上原行きの撮影を優先する事にした。引き続き、ホーム先端で待機したいところではあるが、僅かな範囲とは言え、上屋が無い場所での待機は、かなりきつい。そこで、ギリギリまで上屋のあるところで待機し、撮影時に前に出る方式で撮影する事に。上屋の下で待つ事12分。続いてやって来たのは、この車両であった。

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6134Fによる代々木上原行き。

6000系6次車に相当する6134F。この車両6133Fの2本は、1988年に登場。新製時より冷房装置が搭載されていた。今現在、更新工事を受けていないとなると、意外と早く引退する可能性もありそう。撮影する側からみれば、こうやってLEDになっていない車両は、大変有り難いのだが・・・

この後、下り我孫子行きが、JR車の運用なので、長いホームをカノコさんと共に移動する。

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203系マト69編成による我孫子行き。

1985年度に登場した100番台に相当するグループのラストナンバー編成で、基本的には201系に準じた足回りであるが、台車を205系と同等のボルスタレス台車に変更している。

続いて、JR車による代々木上原行きの撮影に移る。再び長いホームを松戸方に移動する。続いても203系を期待したのだが、やって来たのは、この車両であった。

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209系1000番台車、マト81編成による代々木上原行き。

1999年12月4日のダイヤ改正を機に実施された列車増発の車両不足分を補うために登場したのが、この209系1000番台車である。この車両に関しては、E233系2000番台車への置き換え対象にはなっていないため、203系が消滅した後も、暫くの間、常磐緩行線で使用される事になっている。

そして、再び長いホームを反対側へ移動。

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203系マト53編成による我孫子行き。

1984年に登場した0番台量産車に含まれるマト53編成の我孫子行きがやって来た。このグループは、足回りそのものに関しては、中央線、京葉線で最後の活躍を続けている201系に準じている。

この後、再びホームの反対側へ。暑さに耐えられず、この列車で撮影を打ち止めにしようと言う事に。最後に撮影したのは、東京メトロ車運用である唐木田行きだ。

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東京メトロ6000系6131Fによる唐木田行き。

5次量産車に該当する同編成は、2004年度以降に更新工事が実施されており、扉の窓も大型化されて、今までの6000系とイメージが異なっている。また、このグループは、今後も20年以上の使用を予定しているらしい。ちなみに、この唐木田行きは、小田急線内まで直通する長距離運転となっており、小田急線内は「多摩急行」として運転される。しかし、JR線内は急行の種別を出す訳にはいかない為、このように行先のみを表示した状態での運転となっている。

この撮影を以て、金町駅から撤退し、次の目的地へと移動するのだが、その途中でちょっとした寄り道をする事に。まあ、最初から計画していた事なのだが・・・

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コメント

6000系は初めて見たとき、「未来の電車」を感じさせました。その後の営団車の基本となりました。東京メトロの誇る傑作車両と言えるでしょう。
そんな彼らも次第に数を減らしていくんですね。でも、後期形はまだまだ活躍するようで何よりです。
小田急線内で多摩急行として高速度で走っているのを見ると、彼の別の一面が垣間見えます。
実は203系と6000系は、103系と5000系から見ると、二代目ですね。そういえば、小田急9000系はもういませんものね。203系とともに6000系も随分頑張ってきました。

次はどこへ行かれるんでしょう?私なら南千住で隅田川駅を見物しますかねえ・・・。

投稿: バイシ | 2010/08/22 21:38

バイシさん、コメントありがとうございます。

東京メトロ(営団)6000系のデザインは、仰る通り「未来の電車」と言う言葉にふさわしいデザインだと私は思います。1968年の試作車の登場から既に40年以上が経過していますが、とても40年前のデザインとは思えません。この車両が、後の車両のデザインに影響を与えたのは、皆さんご存知の事と思います。その6000系も、ついに置き換えが始まる事になります。2004年度以降に更新された車両は残るようですが・・・

さて、金町での撮影後は、記事をご覧いただいたと思いますが、京成高砂に寄り道しています。隅田川も捨てがたいのですが、流石にこう暑いと・・・と言いつつ、私一人だったら、隅田川も可能性ありだったかもしれません。

投稿: TOMO | 2010/08/25 02:35

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