流鉄「流星」のさよなら運転を撮影
では、ここで話はおよそ1か月前、8月29日に遡ります。
西武鉄道からの譲渡車で運転されている千葉県の小さな私鉄、流鉄。この度、元西武鉄道の101系を改造した3000系「流星」が引退する事となった。西武鉄道OBの車両と言う事で、最後の姿は是非とも記録しておきたい。しかし、今の流鉄は、基本的に2両編成でのワンマン運転となっている事から、3両編成の「流星」に、殆ど出番は無く、結局は、最終日となる8月29日に沿線に出向き、撮り納めをする事になってしまった。
この日、前日の飲み会で飲み過ぎたのか、朝起きるのが辛く、ようやく重い腰を上げたのが11時過ぎの事。新小平から武蔵野線でまっすぐ新松戸を目指し、現地入りしたのは13時過ぎの事だった。まずは、新松戸駅付近で昼食を摂った後、撮影に移行する。これまで、このようなさよなら運転の撮影には、小金城趾~鰭ヶ崎間で行う事が多かったのだが、今回は方針を変更し、一発目は馬橋~幸谷間で狙う事に。徒歩移動の間に、「流星」が流山に向かっていったので、撮影地として選んだ踏切は、私一人と言う状態だった。現地到着直後に、まずは、この車両が馬橋行きとしてやってきた。
馬橋へと向かう流鉄5000系「流馬」
この日、引退する「流星」と共に、運用に入っていたのは、流鉄の最新鋭車両である5000系「流馬」だった。そして、「流馬」の撮影からおよそ20分後に、3000系「流馬」がやってくる事になるのだが、最初は私一人だったこの場所も、最終的には4人ほど集まった。
馬橋へと向かう3000系「流星」
この日で引退となる「流星」には、御覧のように引退記念のヘッドマークの他、西武時代に使用されていた種別札「快速」を模した「惜別」と言う札を下げての運転となった。
この後は、馬橋から戻ってくる「流星」を、この踏切で撮影する事に。そのまま反対側に移動して、「流星」を待つ。先程とは、光線状態が悪いものの、日差しがそれ程強くない事から、まあまあの条件で撮影する事が出来た。
一路、流山へと向かう「流星」
馬橋~幸谷間での撮影は、この撮影を以て終了として、次の撮影場所へ移動する事にする。しかし、よくよく考えてみると、もう「流星」の運用は、残り1往復となっていた。この状態では、もう無駄に見送る事は許されない、とりあえず、流山方向に向かって歩き続ける事にした。出来れば、最後の馬橋行きまでの間に、小金城趾~鰭ヶ崎間まで行きたかったのだが、だいぶ速足で歩いても間に合わず、結局は、幸谷~小金城趾間の小さな踏切で撮影する事になってしまった。先行の流山行き「流馬」で練習してみるが、傾いてしまっている。まっすぐ構えたつもりだったが、慌てて撮ったので、傾いてしまったのだろうか。よし、次は気をつけて撮ろう。そう心がけて、「流星」を撮影してみたのだが・・・
小金城趾~幸谷間を行く「流星」の馬橋行き最終列車。
やっぱり傾いている。あとで気が付いた事なのだが、この場所は、もともと傾く場所らしく、どうしてもこうなってしまうらしい。最終の馬橋行き。御覧のように、西武時代の種別札「通勤急行」を模した「流星最終」と言う札が下げられていた。
さあ、泣いても笑っても「流星」は、この後の流山行きを以て、運転を終了する事になる。最期は、「流星」に乗っておこう。そのまま小金城趾駅まで歩き、流山までの乗車券を購入。そのまま大人しく乗るつもりだったが、気付けば、この駅の駅舎と直結している歩道橋からも、流鉄の撮影は出来る。そこで、歩道橋上で「流星」の入線シーンを撮ってから乗り込む事にした。歩道橋上には、同じような事を考えている人が多数いて、駅から一番離れた位置に、ようやく撮影場所を確保した。ホームまでの距離が長い分、いつでも移動できるような態勢で撮影に臨む。
小金城趾駅付近を行く「流星」最終列車。
撮影を終えると、すぐに改札口を通ってホームへ。「流星」は、流山から来る馬橋行きの到着を待っていた事もあり、余裕を持って乗る事が出来た。最後部車両に乗車すると、車内の乗客は殆どが鉄道ファンだった。流山までの僅かな時間ではあったが、「流星」の最後の列車に乗車する事が出来て、本当に良かったと思う。流山到着前の、担当車掌さんの味のあるアナウンスも良かった。
最後の営業運転を終えて、流山駅に到着した「流星」
さて、流山到着後の「流星」だが、同駅1番ホームに1時間ほど留置されていた。その間、定期列車は、「流馬」及び「流星」と車両交換をする形で運用に入った「青空」と併せて、全て2番ホームからの発着となった。この措置は17時頃まで継続された模様。そして、16時15分頃になるが、「流星」が検車区に入庫するための入れ替えが始まった。
検車区へ入庫する為に、いったん、馬橋方に引き上げる「流星」
御覧のように、まずは駅係員が誘導しながら、推進運転で馬橋方へと引き上げる。
検車区へ向けて、ゆっくりと進んで行く「流星」
馬橋方へ引き上げた後は、誘導する駅係員がポイントを切り替えた後、ゆっくりと検車区へと進んで行った。そして入庫した後は、ヘッドマークなどが外され、静かにパンタグラフを下ろした。
入庫した「流星」。
さて、引退した「流星」の穴を埋めるために、流鉄では、西武鉄道の新101系を改造した5000系が1編成入線する事になっており、西武鉄道の武蔵丘車両検修場内で、譲渡に向けた改造が行われていたが、9月13日未明に出場し、小手指車両基地まで回送された。流鉄への甲種輸送は、本日、9月27日に実施されるが、甲種本番を前に、9月20日の午後、小手指車両基地内に留置中の流鉄向け譲渡車を撮影してみた。
小手指車両基地内に留置中の101系流鉄向け譲渡車。
3015F(L-train)や6000系と並ぶ流鉄向け譲渡車。
多摩川線から戻ってきた221Fと向かい合わせで留置。
先に引退した3000系「流星」と同じカラーである事から、この車両が、いずれ三代目「流星」を名乗る事になるものと思われる。
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