西武 南入曽車両基地「電車夏まつり」会場へ
では、8月28日の話を続けます。
前の記事でもお解りの通り、午前中は、JR東日本の東京総合車両センターへ行っていた私。昼過ぎに大井町を出て、途中、品川で昼食を摂った後、西武鉄道の南入曽車両基地に手開催されている「電車夏まつり」会場に向かう為、高田馬場から西武新宿線へ乗り換え、一気に新所沢まで向かう。
実は、私が新所沢まで乗車した急行本川越行き2647列車は、新所沢到着後、続いて南入曽車両基地行きのアクセス列車が出る事になっていた。昨年の「電車夏まつり」から、このアクセス列車に使う車両を、所沢駅2番ホームで折り返すようになっており、それは今年も同じだった。既に、所沢の時点で、次のアクセス列車は、2000系2081Fが充当される事は確認していた。まずは、この列車に乗り込む前に、アクセス列車に充当中の2081Fを撮影しようと思い、新所沢駅到着後は、すぐに下りホームの西武新宿方先端へと向かう。そして数分後、予定通り2081Fの回送列車が入線してきた。
新所沢駅に進入する2081Fの回送。この車両が、そのまま南入曽車両基地行きのアクセス列車となる。
2008年、2009年と2年続けて30000系が使用されてきた、南入曽車両基地電車夏まつりのアクセス列車。今年は、2編成使用されるうちの1編成に、この2000系が充当された。思えば、今年は、6月に開かれた武蔵丘車両検修場のイベントでも、メインのアクセス列車には2000系が使用されており、2000系を積極的にイベントに使う傾向が見られる。
さて、入線シーンを撮った後、最後部車両に乗り込む。程無くしてアクセス列車は出発した。本線上は快調に飛ばして行くのは例年通り。しかし、車両基地の手前にある南入曽信号所まで来ると、動きが一転して遅くなる。ここで、車両基地を出発してきた新所沢行きアクセス列車と並んだ。2081Fとペアを組む相方は、20000系20155F。後で会場内に有った方から聞いた情報によると、上石神井車両基地で昼寝している車両の有効活用とか。2000系と20000系を1編成ずつ使用すると言う点では、変化があって面白い。
南入曽信号所ですれ違う20155Fの新所沢行き。
ヘッドマークを掲出した2000系と20000系の並び。これが、今年のアクセス列車のダイヤの大きな特徴であるが、既に並びを撮る時間的余裕はなかった。
その後、2081Fは、車両基地の洗浄線に設けられた臨時ホームに到着。例年同様で、先頭の8号車と4号車の2カ所の扉が開くため、私が乗車した1号車は、一番最後の案内となる。
この時点で、イベント終了まで約1時間。あまりノンビリもしていられないので、早足で撮影会場へと向かう事に。
池袋線から派遣された3015F「L-train」
ライオンズデザイン電車となった池袋線の3000系3015F。昨年の電車夏まつりでは、999ラッピング車となっている3011Fが展示されたが、今年は、この3015Fが展示された。3015Fは、ライオンズデザイン電車になる前まで、新宿線で運用されていた為、今回の展示は里帰りと言えるかもしれない。ちなみに、田無行きの幕を掲出した状態での展示であるが、池袋線の3000系も、野球開催日に運転される臨時列車への充当を考慮して、新宿線の行先も、西武新宿・上石神井・田無の幕は用意されている。
3015Fの前を通り越すと、いよいよ新宿線でお馴染みの車両達の並びが見えてきた。運が良いのか悪いのか、集められた車両たちは、いずれも拝島線・多摩湖線系統の行先を表示していた。
集められた新宿線の主力車両たち。
新101系同士の並び。
池袋線・新宿線共に新101系も、だんだんと数が少なくなってきた。それだけに、新101系同士の並び、しかも、多摩湖線の平日朝ラッシュ時間帯に見られる一橋学園折り返し列車に対応した、両駅表示の幕を出しているのは、有り難く撮影した。
2000系と20104F。
2000系は、「各停一橋学園」表示。20104Fは、なんと「各停萩山」を表示。何となく、ダイヤ乱れの時に、急きょ萩山折り返しを余儀なくされて、こんな表示で運転した事が過去に有ったような気もしないでもないが、通常であれば、20000系には全く表示される事のない行先だろう。
20104Fと6101F。
6101Fの拝島快速玉川上水行き。何となく、ダイヤ乱れによる途中打ち切りでありそうな組み合わせだ。副都心線乗り入れ対応により、前面が白色となった6000系だが、新宿線に所属する6101Fと6102Fの2編成は、地下鉄に乗り入れない為、副都心線対応工事もされず、御覧のように、銀色のお顔のまま残されている。良く見ると、6101Fには、運行番号が37Mと表示されている。新宿線では使用しないので、ある意味珍しいのかも。
20000系・6000系・30000系の並び。
30000系は、池袋線から展示用として32101F+38103Fが貸し出された。メインの撮影会場には、38103Fが展示された。
30000系・2000系・そして多摩川線用に改造された251F。
真っ白い新101系。多摩川線「秋」編成として投入予定の251Fが、実は、このイベントのサプライズでもあった。会場内でお会いした方にお話を聞いたところ、このイベントの前日に、251Fは出場してきたそうで、早速、このイベントで展示された。
251Fと10112F。
10000系唯一のVVVF車である10112Fには、御覧のように、成田スカイアクセス開業に合わせて開始された、関東私鉄有料特急スタンプラリーのマークがラッピングされている。
この後、更に会場内をぶらり。
休憩用車両として使用された4021F。
休憩用車両は、昨年に引き続き4000系を使用した。
運転台見学用に開放された32101F。
池袋線から、38103Fと共に車両展示用として応援に来た32101F。運転台見学用として展示されたが、新宿線を意識してか、この時点では、行先が「準急西武新宿」を表示していた。個人的には、新宿線にも30000系の2連が欲しいところである。
お絵かきヘッドマーク撮影及びお楽しみ抽選会場として使用された2000系。
この後は、検修ピット内へ移動し、2000系の床下機器などを見学した。
2000系の床下機器もじっくり見学。
通常は入れない前面貫通扉から車内へ。(この画像は検修庫の外から撮影)
この時点で時刻はまもなく15時。南入曽車両基地発の新所沢行き(洗車台体験乗車列車)の改札締め切り時刻が迫って来た。名残惜しいが、臨時改札口へと向かい、新所沢行きに乗車する事にした。臨時改札を通過して、臨時ホームへ向かう途中、アクセス列車に使用された2081Fが戻ってきているのが見えたので撮影してみた。
任務を終えて南入曽車両基地に戻ってきた2081F。
そして、臨時ホームへ向かう。最終の新所沢行きは、この車両だった。
臨時ホームで出発を待つ20155F。
最終列車は、2081Fと共に、南入曽車両基地~新所沢間のアクセス列車に使用されていた20155Fである。既に後ろの方は混み合っており、混雑を避けるために、前の方へと進んで行く。5号車付近まで達したところで立ち止まると、電車はゆっくりと動き出し、洗車機をゆっくりと抜けて行った。そして、担当の車掌さんからのアナウンスを聞き、進行方向右手を見ると、こんな光景が・・・
乗務員さん達によるお見送り。
会場内の案内を担当した乗務員さん達によるお見送り。最終電車と言う事もあって、特別にこのような演出があった。こうやって見送ってくれるのは、何となく良い気分になれる。
列車は、南入曽信号所で暫く停車した後、本線に合流。本線合流後は、スピードもぐんと上がり、新所沢駅まで一気に進むのは、往きと一緒である。
新所沢到着後は、下りホームへ移動し、20155Fの回送列車を撮影する。20155Fは、上石神井車両基地内に昼間留置されている車両を有効利用した為、イベント終了後は、そのまま上石神井へ回送されるとの事で、私も会場内でお会いした方達と共に、20155Fの回送列車を撮影してみた。
上石神井へと向かう20155F。
この後、会場内でお会いした方達と、101系等を撮影して時間を潰し、17時過ぎに所沢へと移動。休憩用車両として使用された4000系の返却回送を撮影する事に。
所沢駅の連絡線を通り、新宿線から池袋線へ移る4021F。
この撮影を以て、南入曽車両基地の電車夏まつり関連の撮影を終了とした。暑かった8月最後の土曜日。この後は、集まった人達と、所沢の居酒屋さんで飲み会。撮影の後のビールがとても美味かった。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武2000系 終末トレイン特別列車を撮影する(2024.10.06)
- E491系 中央快速線を検測(2024.09.27)
- 西武多摩川線 101系245Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.24)
- 西武多摩川線へ向かう101系247Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.21)
「鉄道:西武」カテゴリの記事
- 西武2000系 終末トレイン特別列車を撮影する(2024.10.06)
- 西武多摩川線 101系245Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.24)
- 西武多摩川線へ向かう101系247Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.21)
- 西武30000系 32101F+32102Fの貸切列車が運転される(2024.09.14)
コメント