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東海道本線を東上するキヤ95系「ドクター東海」を撮影

1月9日のお話。

3連休の中日。あと1回分残っている青春18きっぷを使って、どこかへ行こうと企んでいた。前日、宇都宮でのオフに参加してから帰宅後、どこに行こうか考えていたが、行きたいところが多過ぎて、なかなか目的地が決まらない。そんな中、鉄道ダイヤ情報誌の携帯版「ぴたのりダイヤ情報」を眺めていたところ、「ドクター東海」ことキヤ95系が、東海道本線を東上。熱海まで入線すると言う情報が上がっていた。「ドクター東海」は、ご無沙汰状態だった事もあり、目的地は静岡方面と言う事で決定した。

前日のオフではしゃぎ過ぎたのだろうか。やや遅めの起床となってしまった。品川駅10時41分発の快速「アクティー」で、まずは一気に熱海へ。211系のボックスシート車が含まれており、快適だった。そして、熱海からは、細切れのような、沼津行きに乗り換え。211系3連と言う事で、車内は込み合っていた。終着沼津より、更に三島から来る島田行きに乗り換え。まず降り立ったのは、東田子の浦である。「ドクター東海」が来ると言うのに、待機しているファンの姿はなく、ホームの先端に向かったのも私一人だ。「ドクター東海」ってそんなに人気ないのだろうか。

早速、下りホームの先端からカメラを構える事にする。実は、「ドクター東海」の撮影場所として、この東田子の浦駅と片浜駅で悩んだのだが、どちらにするか決めかねていたので、まずは東田子の浦駅で様子を見ることに。到着後、すぐに上り普通列車が来る事が解っており、この列車で様子を見てからでも、「ドクター東海」通過前に、片浜に移動する事は可能だった。撮影準備が整った頃、前方にHIDのライトを確認。普通列車が迫って来た。

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313系T編成+211系による熱海行き普通列車434M。

113系引退後、静岡地区の新しい顔として投入された313系ロングシート車を先頭にした熱海行き普通列車。313系が東海道本線を走る姿も、すっかり板についた。午前中は順光で撮影できるこの場所も、この時間となると、正面には陽が当たらない。313系の白い前面に救われている。

先行列車撮影後、暫く考えたのだが、片浜の方が条件が良いかなと判断し、後続の普通列車で片浜へと移動する。やってきたのは、ロングシートの313系3連。青春18きっぷの期限が近づいているせいか、この普通列車も、そこそこの乗車率だ。

片浜駅。先程の東田子の浦駅と同様、この駅も、キヤ95系を待っていると言う人の姿は無く、やや拍子抜け。本当に来るのかという不安も出てきてしまう。でも、来てしまった以上は、もう後戻りはできない。とりあえず、普通列車だけでも撮ればいいか。そう開き直って、カメラを構える。

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211系6両編成による熱海行き1450M。

後続の熱海行きは、211系LL20編成他の6両編成。LL編成は、もともと大垣車両区にいた車両で、東海道本線名古屋地区の各駅停車用に使用されてきたが、快速列車用として、新たにされた313系5000番台車が投入され、玉突きで313系0番台車が各駅停車に進出。その結果、211系が捻出され、静岡車両区にやってきた。静岡では、既存の211系と混ざって活躍を続けているが、クモハ211が低断面トンネルに対応していない事から、身延線の山間部には入線できない。

ちなみに、この1450M、富士始発の列車なのだが、熱海行きと言う事もあってなのか、6両編成だった。富士始発の列車は、てっきり編成も短いと思っていたので、これにはちょっとビックリ。

さて、この後は、いよいよ「ドクター東海」が来る筈なのだが・・・やや不安に感じながら、待つ事およそ5分。列車接近放送が掛かる。普通列車ではない事は確かだ。カメラを構えると、前方から「ドクター東海」が見えてきた。

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片浜駅に進入するキヤ95系「ドクター東海」

久々に対面するキヤ95系「ドクター東海」。先頭車前面ガラスに「DR1」と書かれているように、この車両は第1編成。検測用のパンタグラフも設置されている車両だが、御覧のようにパンタグラフは下げられたままである。

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後追いも撮影。

「ドクター東海」は、あっという間に片浜駅を通過して行った。まさに、無我夢中でシャッターを切ったと言う感じである。暫くして、落ち着いたところで、撮影した画像をチェックしてみる。ああ、やはり、撮影時の露出の計算を誤ったようで、正面が暗くなってしまった。帰宅後、編集して、なんとかここまでに出来たのだが、光線状態及び被写体の距離などを考慮すると、東田子の浦での撮影の方がベストだったのかもしれない。

この後、私は、後続の列車で函南に向かう。とは言うものの、来た列車は隣の沼津止まり。しかし、これに乗らないと、函南には行けないので乗りこむ事に。そのまま一駅、沼津駅に着くと、目の前には知人の姿が。聞けば、「ドクター東海」を見かけたので、沼津駅で折り返してくるのを待っているとの事。その知人と別れて、私は沼津始発の熱海行きに乗り換える。熱海へ向かった「ドクター東海」は、折り返し沼津まで運転されて、そのまま運輸区へ入庫となる。しかし、この熱海行きで熱海へ向かっても、途中ですれ違ってしまう為、函南までしか追跡できない。とりあえず、函南まで行こう。そう思い乗りこんだのだが、函南に着くと、何とここでも別の知人と遭遇。しかも、時間に余裕があると言う事で、この後、一緒に「ドクター東海」を撮影する事に。まずは、ホーム上から「ドクター東海」の進路を確認する。ここで3分間停車する事から、おそらくは下り本線ではなく、その横の側線に入るだろうと予想。となると、三島方の踏切からでは撮りにくいだろうと判断して、函南での撮影は諦めた。実際には、「ドクター東海」程の長さの車両ならば、三島方の踏切で充分撮れたと言うのを知ったのは、後日の事なのだが・・・

結局、再び下り列車に乗車して三島駅へ移動。駅に隣接した駐車場から撮影する事にした。足元の障害物がやや気になるのだが、順光と言う事で光線状態を優先した。そして、14時43分頃の事、キヤ95がゆっくりと三島駅に差し掛かった。

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三島駅を通過するキヤ95系「ドクター東海」

この後、私は三島駅から再び下り列車に乗車。お隣の沼津駅に移動すると、静岡方の引き上げ線に、キヤ95が停まっているのを確認。そのまま沼津駅で下車し、入替シーンを撮る事にした。おそらくは、4番線と5番線との間にある中線を通過するだろうと予想。光線状態を考慮して、4番線で待機する事にした・およそ3分後の事、キヤ95がゆっくりと動き出し、予想通り、4番線と5番線の間の中線に、ゆっくりと入線してきた。

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沼津駅中線をゆっくりと通過するキヤ95系。

キヤ95系の予想通りの動きに、思わずご機嫌な私。撮影後は、さっと振り向いて、4番線に停車していた211系との並びも撮影してみる。

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熱海行き211系と並んだキヤ95系。

こうして沼津運輸区への入庫を見届けて、キヤ95系「ドクター東海」の撮影を終了とした。今回、初めて「ぴたのりダイヤ情報」に掲載された、キヤ95系の運転情報を基に撮影してみたが、普段目にする機会の少ない事業用車両の撮影には、この「ぴたのりダイヤ情報」は、とても便利。次は、「ぴたのりダイヤ情報」の情報を生かして、まだ撮影した記憶が殆ど無い、DR2の撮影もしてみようと思う。

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