さよなら京王6000系 競馬場線の2連を撮影する
1972年から39年間に亘って活躍を続けてきた京王電鉄の6000系車両が、2011年3月を以て、全車両引退する事になった。
既に、8両編成の車両が引退し、2011年1月現在で残っていたのは、2両編成3本と4両編成1本のみ。相模原線のATC化が完了している今となっては、残された活躍の場は、競馬場線と動物園線、そして細々と残された朝ラッシュ時の9000系の増結運用。しかも競馬場線は、土曜・休日ダイヤだと2両編成は運転されないと言う事もあり、記録するには平日がベストと言う事になる。しかし、平日は仕事もあるし・・・
と言う事で、まずは競馬場線で最後の活躍を続けている6416Fと6417Fを、仕事終わりに東府中駅に立ち寄って撮影する事にした。ちょうど1月14日から、競馬場線の6000系に、引退記念のヘッドマークが掲出されることもあり、これは急いで記録しなくてはならない。1月20日の夜、新宿での野暮用を終えた後、東府中駅に立ち寄って撮影する事にした。この日、競馬場線の運用に就いていたのは、6000系デビュー当時のカラーを纏った6416Fだった。
引退記念ヘッドマークを掲出し、競馬場線の運用に就く6416F。
ちょうどタイミング良く入線してきた6416F。乗務員室内に貼られている「相模原線進入不可」のシールが目立つ。
下り方先頭のクハ6866側からも撮影。デハ6416とはデザインの事なるヘッドマークを掲出。
最後まで残った6000系の2連は、新宿方の先頭車のみスカートが取り付けられ、下り方の先頭車は、御覧のようにスカートが無い状態。パンタグラフを無視すれば、下り方の先頭車の方が、昔のイメージに近い。私自身も、このカラーだと、やっぱりスカートなしの方が良いかなと言う気がする。
さて、競馬場線では、もう1本、現行カラーを纏う6417Fも運用に就いている。この編成にも、引退記念のヘッドマークは掲出されると言う事で、押さえておきたかった。実は、翌21日にも東府中駅に立ち寄っているのだが、この日も、6416Fだった。そこで、1月25日の夜、再び東府中駅に立ち寄ってみたところ、6417Fが運用に就いていた。
競馬場線の運用に就く6417F。
この編成も、6416Fと同様、前後で違うデザインのヘッドマークを掲出していた。そこで、反対側のクハ6867側からも撮影する事に。
クハ6866側からも撮影。
この日は、ホームの先端でバルブ撮影をされている方がいらしたので、邪魔にならないような場所で撮影した。
6417Fの再撮影から3日後の1月28日を以て、6000系の競馬場線の運用は終了した。そして、2日後の1月30日には、6416Fと6417Fの廃車回送が実施され、デワ600形を下り方に連結した状態で、高幡不動から若葉台に廃車回送されたと言う。これは相模原線のATC対策によるもので、6000系一族としては、今後も事業用車両として残るデワ600形に協力してもらう形で、旅立ってしまった。また、その翌日には、9000系の増結用として残っていた6412Fも廃車回送され、これで残る6000系は、動物園線の5ドア車のみとなってしまった。唯一残った動物園線の6000系も、近いうちに撮影に行こうと思う。
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コメント
初めまして、アラックと言います。
鉄道写真は全くの素人です。
でも、写真が大好きなんです。
京王線は実家があり長年見てきました、
あの新車だった6000系がもう最後の
時期なのですね!
ワンハンドルの運転に変わった最初ですよね!
引退は、時代ですね。
投稿: アラック | 2011/02/06 16:20
アラックさん、コメントありがとうございます。
私も、京王6000系は、まだまだ新しいと思っていたのですが、気がつけば、もう動物園線を走る5扉車のみとなってしまいました。ワンハンドルもこの車両からだったと思いますし、デビュー当時は、かなり画期的な車両だったのではないでしょうか?
ご実家が京王線沿線ということであれば、6000系に対しても思い入れが強いことと思います。最後に残された4両も、まもなく引退となりますが、最後の最後まで、トラブルなく走りぬいてもらいたいですね。
投稿: TOMO | 2011/02/09 13:00