西武鉄道では、東北地方太平洋沖地震の影響による節電の為、平日ダイヤも土曜・休日ダイヤも、日中の一部時間帯の列車の運転を削減した節電ダイヤで運転されているが、ゴールデンウィーク期間中の土曜・休日は、所定のダイヤで運転された。その為、西武拝島線では、運転を見合わせていた拝島快速も運転され、ダイヤも活気が戻ってきた。
そんな中、西武新宿線では、295F+311Fによる3ドア10両編成の優等列車が運転されるようになった。3月のダイヤ改正以後、新宿線から池袋線へ、101系の2両編成2本(281Fと285F)が池袋線へ異動。更に、301Fと2067Fのトレードが行われ、その結果、新宿線で運用できる101系の電車は、2両編成の295Fと、8両編成の311Fのみ。この2本が手を組み、10両編成で運転している。どうやら、20000系の代走らしいが、これはしっかりと記録しておきたい。
ゴールデンウィーク最終日となる5月8日の事。この295F+311Fが優等運用に就いていると言う情報をキャッチ。これからの運用を追ってみると、拝島快速も含まれていた。まずは手始めに急行から撮影することに。どこで撮影しようかと悩んだが、この時点でまだ撮影していなかった、池袋線のライオンズ応援電車(20106F)の撮影も視野に入れて、航空公園駅で撮影する事にした。現地到着が、295F+311Fが充当される2658列車の2分前到着と言う、相変わらずギリギリのタイミングであるが、撮影には支障なかった。
航空公園駅に進入する295F+311F。
新宿線での3ドア車10両運用と言うと、これまでは、2連が本川越方に連結される事が多かった。と言うのも、以前は、ラッシュ時間帯に10両編成で走り、いったん、南入曽車両基地に入庫した後、2連を切り離して、8連となって出庫と言う運用が、かつて存在していたからで、2連を本川越方に連結しておいた方が、入替もしやすいと言う事から、このようなパターンが良く見られたのだが、今回のように代走となれば、入替を考慮する必要もないと言う事か、池袋線のように前パンスタイルとなる傾向が多い。今や、本線での3ドア車自体が減ってしまっているだけに、前パンだなんだと贅沢を言っていられる場合ではないが、やっぱり前パンには魅力を感じる。
この後、所沢駅で20106Fを撮影した後、駅周辺で昼食休憩。そして、2658列車の折り返しとなる拝島快速を撮る為、地元、萩山のカーブへと向かう。この時間帯ならば、順光で撮れる筈。そう思って場所を選んだのだが、見事に曇ってきてしまった。それでも、このカーブで狙おうと言う人は多いようで、私が現地に到着した時は、既に2人、カメラを構えている方がいらっしゃった。
折り返しとなる拝島快速を、萩山のカーブで。
節電ダイヤの為、日中の拝島線優等列車は、急行になっていた。それだけに、私にとっては久々の撮影となった拝島快速。しかも3ドア車10両編成での拝島快速が撮れるなんて、とても有り難かった。
この後、折り返しの上り拝島快速を撮影する事になるのだが、やはり前パンできちっと編成を入れたい。どこにしようか考えたが、結局落ち着いたのが、小川~東大和市間の直線。小川駅から歩いて、小川7号踏切へと向かった。完全に逆光となる時間帯。曇っていたので良いかと思っていたのだが、急に晴れてきてしまった。それでも、通過直前に少し曇って来て、幾分良くはなったのだが・・・
折り返し西武新宿へと向かう295F+311F。
画像を見ると、やっぱり思ったよりも黄色は出なかった。まあ、前パンの拝島快速が撮れたのだから、これで良しとしなくては・・・
久々に撮る事が出来た新宿線の3ドア10両。しかも前パン。ダイヤ改正で、101系の2連2本が池袋線に異動した事で、もう見られないと思っていたのだが、295Fがしっかり残った為、今後も、4ドア車の10両固定編成に不足が生じた時などには、このような3ドア車による10両編成が見られるかもしれない。それでも、いつまで見られるか解らないだけに、運転される機会があれば、後で悔いが残らないように、しっかり追跡しようと思う。
最近のコメント