東武線内で485系「きぬがわ」「日光」を撮影する
5月28日のお話。
2006年3月からスタートした、JR東日本と東武鉄道の直通運転。東武鉄道が100系「スペーシア」、JR東日本が485系専用編成と189系「彩野」編成を使用しての運転を行っていたが、この度、485系と189系「彩野」編成が、「成田エクスプレス」から引退した253系を改造した253系1000番台車に置き換えられる事になった。当初は、4月16日からの予定だったが、東北地方太平洋沖地震の影響により、直通特急自体が運休となり、置き換え時期も白紙に戻された。その後、4月に入り、直通特急の運転も再開されたものの、JR側は485系を乗り入れ車両として使用していたが、ついに、6月4日より、253系1000番台車の営業運転が開始される事になった。
思えば、485系を東武線内で撮影した事が無かった。最後に一度ぐらい、東武線内で撮影しておきたい。そう思い、東武沿線へ出かける事にした。しかし、この日の天気は雨。インターネットで天気予報を見ると、どうやら南栗橋より先まで行けば、時間帯によっては雨が免れそうだと解る。そこで、雨を避けるため、南栗橋以遠へと進む事に。
新小平から武蔵野線で南越谷へ。そこから東武線へと入る。当初は、春日部からスペーシアに乗る計画だったのだが、直後のスペーシアに空席が無く、半蔵門線からの直通急行→普通の乗り継ぎで先に進む事にした。しかし、途中で抜かれたスペーシアを見ると、どうも空席があったようだが・・・
南栗橋から乗車した30000系の普通電車の先頭車に被り付き。既に485系「きぬがわ」がすぐ後ろに迫ってきているので、出来るだけ駅に近い所が良い。そう思いながら見ていると、静和駅手前の踏切が、まあまあ良さげではないかと判断。早速、電車内から見た踏切へと急行する。しかし、実際に現地に行ってみると、踏切の近くに障害物が多く、更には線路沿いの草も邪魔になる事から、この踏切での撮影を断念。仕方なく、もう一つ、浅草方の踏切へと移動した。しかし、ここで撮ると、後方に陸橋が目障りなのだが、もう時間が無い。ここで撮影する事にした。その直後、踏切が鳴る。もう来てしまったか・・・と思ったら、6050系の区間快速だった。とりあえず、区間快速で何とか撮れそうだと判断。その直後にやって来た485系「きぬがわ」を、この踏切付近で撮影した。
東武日光線 藤岡~静和間を行く485系特急「きぬがわ」
背後の陸橋が気になるものの、東武鉄道らしい鉄製架線柱との組み合わせが撮れた。普段見慣れているJR線内とは違った感じに撮る事が出来たので、それなりに満足する事が出来た。
485系は、この後、鬼怒川温泉から東武日光へ回送された後、「日光8号」として新宿へ折り返す。そこで、私も、車両の動きに合わせて、日光線を更に奥へ。途中、栃木駅付近で昼食を摂った後、向かったのは板荷駅。この下小代側に進んだ所にある踏切から撮影する事にした。撮影地として、事前にネットで把握していた場所だが、確かに、駅からの道は解りにくかった。ここまでどうにか雨が降らない状態を保ってきたが、ここで雨が降ってきてしまった。それでも、小降りになって来た為、どうにか撮影できそうだ。485系が来るまで、やや時間があるので、先行列車を撮りながら暇を潰す事にした。
会津鉄道所有6050系200番台車を先頭にした区間快速浅草行き。
東武動物公園まで各駅に停車する区間快速浅草行き。その先頭に立ったのは、会津鉄道所有の6050系200番台車だ。東武鉄道の快速用車両6050系と同型の車両で、実際に運用も共通運用となっている。なお、会津鉄道と東武鉄道の中間にある野岩鉄道でも、6050系の同型車、6050系100番台車を所有しているが、この車両も東武鉄道の6050系と共通運用となっている。
震災復興メッセージ「上を向いて がんばろう日本」のステッカーを貼った100系スペーシア
区間快速に続いてやって来たのは、震災復興メッセージ、「上を向いて がんばろう日本」のステッカーを貼った100系スペーシアによる特急「きぬ132号」だった。
それにしても、この踏切、地元の方が通る度に、待機している私に「こんにちは」と声をかけてくれる。それも皆さん、愛想良く挨拶してくれるので、こちらもつい挨拶してしまう。極めつけは、485系通過直前に声をかけてきたおばさんだった。とても愛想よく、「どこから来たの?」から始まり、「雨の中、大変ねえ」など、色々と話しかけてくれた。つい話に夢中になり、気がつけば、485系がすぐそこまで来ていると言う状況だった。
一路、新宿を目指す「日光8号」
ちょっと慌ててしまったのか、やや低めに撮ってしまった。
とりあえず、485系の撮影は、これで終了なのだが、後続の電車の都合もあり、もう少し撮影を続ける事にした。ちなみに、この踏切は、下り列車も撮影できる。ちょうど、下りの区間快速が来たので、まずはこの列車から撮影してみた。
野岩鉄道所有6050系100番台車を先頭にした、区間快速東武日光・会津田島行き。
会津鉄道所有の200番台車を撮影したと思ったら、今度は野岩鉄道所有の100番台車も撮る事が出来た。
会津田島から来た6050系による新栃木行き普通。
浅草を目指す100系「きぬ134号」
この「きぬ134号」の撮影を以て、この踏切から撤収。板荷駅から区間快速で帰る事にした。やって来た区間快速は、6050系の6両編成で、新藤原と東武日光から来た列車。車内はガラガラで、ボックスシートも快適だったが、東武動物公園まで各駅に停車すると言う、各停区間の長さだけは、とても気になった。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武30000系 32101F+32102Fの貸切列車が運転される(2024.09.14)
- 西武2000系 2047F+2419Fが多摩湖線直通急行に充当される(2024.09.08)
- ブログ開設20周年(2024.09.06)
- 防災週間 9月2日正午の都立家政駅と鷺ノ宮駅(2024.09.05)
「鉄道:JR東日本」カテゴリの記事
- 上越線 旧型客車の回送列車を撮影する(2024.07.11)
- 定期運用終了目前 255系を撮影する(2024.06.29)
- 秩父鉄道 旧型客車特別運行の「パレオエクスプレス」を撮影する(2024.05.06)
- E259系「成田エクスプレス」 中央線乗り入れ終了(2024.03.24)
- 謹賀新年(2024.01.01)
「鉄道:東武」カテゴリの記事
- 東武鉄道 新型特急「スペーシアⅩ」を撮影する(2023.07.18)
- 185系C1編成で運転 臨時特急とちぎ1号を撮影する(2023.03.27)
- 祝 上越新幹線開業40周年記念 新幹線リレー号を撮影する(2022.12.11)
- 特急「スペーシア八王子きぬ号」を撮影する(2022.10.08)
- 残り1編成となった東京メトロ7000系を撮影する(2022.04.10)
コメント
出来れば、「彩野」も撮りたいところですが、6月4日までに運用が入っているんでしょうか?
1枚目の写真で、向かって右側の前照灯が消えているようにも見えますが、他の列車はどうでしたか?
何か特殊な区間なんでしょうか?
投稿: バイシ | 2011/06/01 14:50
3月の改正で置き換わるものと思って、改正の前の
週に撮影にいきました。1週間後にあんなことが起こる
なんてもちろん思ってもいなかったですが。
「雷鳥」や九州からも485系が消え、1本だけの東武
直通の485系も置き換え、新潟のあたりはまだ残って
いますが、485系も数少なくなってきましたね。
投稿: GO | 2011/06/01 20:56
東武線内では、485を撮影していなかったです。盲点でした。
JR線内では、たまに撮影していて、先日も池袋で撮影していました。
下り線側での撮影で、架線柱の邪魔がありますが、輸送障害時の折り返しを考慮していますので、仕方ないですね。
253系運用が始まっていると思うので、その時には撮影を検討したいです。
また、TOMOさんとも撮影に行きましょう。
投稿: 横山正典 | 2011/06/02 10:23
バイシさん、GOさん、横山正典さん、コメントありがとうございます。また、コメント返しが遅くなりまして申し訳ございません。
>バイシさん
ご指摘を受けてから初めて気付きました。確かに右側のライトが消えていますね。で、ちょっと調べてみたのですが、他の方のブログでも、片側だけ点けた状態で走っているのが確認できました。区間も違う場所ですし、私の下り列車とは違って上り列車での画像でしたから、もともと片側だけ点けることが可能なのでしょう。
>GOさん
4月からの運転開始という事は、以前から発表されていましたから、3月中に撮り治めしておかなくては・・・と、私も計画していましたが、まさかの大震災発生でしたからね。仰る通り、各地に残っていた485系が、最近、相次いで引退しています。新潟が485系の最後の砦となってしまうのでしょうか?
>横山正典さん
本文でも触れていますように、私自身も東武線内では全く撮影していませんでした。東部鉄道に直通するために用意された車両ですから、最後ぐらいは東武線内で・・・と思って出かけました。日光用485系は何度も撮っていても、全てJR線内という方は、結構いらっしゃると思います。後を受け継いだ253系に関しては、撮りこぼしの無いように、早い段階で東武線内でも撮影しておきたいと思っています。あ、栗橋での乗務員交代シーンも撮りたいです。
投稿: TOMO | 2011/06/15 18:13
いい電車ですね。この485系。北陸で現役の3000番台も美しいですね。外見は。485系のキワミだと思います。
どこかで再起して欲しいものです。経年から考えるといい加減引退させてあげてもいいような気がしますが。
ちなみに485系は架線電圧が著しく低下、或いは上昇したり、無電圧区間に入ると保護装置が作動してヘッドライトをバッテリー側に切り替える装置があります(給電されるのは右側のみ)。この機能は485系に限らず、国鉄型の交直流両用の車両(機関車も同じ)の特徴でした。よくみると点灯しているライトが減光しているのが分ると思います。
昔の手動で交直を切り替える必要があった電車は、これ以外にも電気系統を保護するためにいろいろと面白い機能がありました。
こういった光景もまもなく昔語りになるのでしょうね。
投稿: G3 | 2011/06/24 00:24