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西武多摩川線へ復帰 101系247Fの甲種輸送を撮影

7月9日のお話。

中央線の武蔵境から分岐する西武多摩川線。この線は、西武鉄道の他の路線とは全く繋がっていない為、検査で武蔵丘車両検修場へ入場する際には、JRの甲種輸送により車両交換を実施している。

昨年、多摩川線に残る101系低運転台車を置き換える形で、多摩川線へは新101系のリニューアル車が相次いで入線した。当分の間、車両交換は無いだろうと思われていたのだが、多摩川線に投入された101系3編成のうち、247F、249F、251Fの3編成は、国土交通省が指摘した火災対策の基準に満たない床材を使用しているため、順次交換が行われることになっており、昨年12月、その第一陣として247F「春編成」が、本線側に戻って来た。そして、2月中に武蔵丘検修場へ入場し、床材交換が実施されたが、東日本大震災の影響などもあってか、なかなか多摩川線へ戻る為の甲種輸送が設定されないまま夏を迎えてしまい、多摩湖線にとっては、「長過ぎた春」状態となってしまっていた。

247Fが多摩川線に戻るのはいつ?と思っていたところ、7月9日から10日にかけて、多摩川線の甲種輸送が実施される事になった。生憎、10日は別の予定が入っていた為、撮影はできないが、9日は夕方まで予定が無かった事から、この甲種輸送を追跡する事にした。

当日、朝から好天に恵まれ、午前中で既に30度を超える猛暑となっていた。そんな事から、なかなか家を出る気になれず、気付けば、時刻は11時30分。このままでは、所沢陸橋は間に合わない。そう判断した私は、新秋津へ。11時55分頃、新秋津に到着すると、既にJR区間の牽引を担当する、EF65 1069号機が待機していた。とりあえず、受け渡し線が見下ろせる陸橋付近で待機する。そして、12時15分頃の事、263F+247Fがゆっくりと入線してきた。

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263Fに牽引されて新秋津にやって来た247F。

トンネルを抜けて、ゆっくりと受け渡し線に入線してきた263F+247F。この撮影時は、あまりの暑さに、全く気付いていなかったのだが、撮影した画像を後で見てみると、タイミングが良かったのか、構内の信号機が全て消灯している瞬間を撮影していたようだ。

入線シーンを撮影した後、いつもの甲種輸送同様、観察をしていくことに。

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新秋津の訓練センターのクモヤ145と並ぶ247F。

新秋津の訓練センターの訓練用車両の一つであるクモヤ145。雨ざらし状態で、塗装もかなり退色した状態だったが、最近になって、お色直しをして綺麗になった。

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EF65 1069号機が、ゆっくりと247Fに近付いて来る。

247F到着からおよそ10分後の事。EF65との連結作業が始まった。

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EF65との連結完了!

連結作業を見終えた後、再び陸橋上へ移動。

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訓練センターのクモヤ145、EF65、西武101系247Fと絡めて撮影してみる。

この後、線路沿いの道を新小平方向に向かい、旅立つ前の247Fをクハ1248側から撮影してみる事に。

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クハ1248側から247Fの編成全体を眺めてみる。

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新秋津までの牽引を担当した263F。

この時点で、甲種輸送の出発のおよそ20分前。そろそろ、新秋津駅の出発時の撮影を場所を考えなくてはならない。とりあえず、駅の方へと戻る。入場券を購入し、武蔵野線のホーム内で撮影しようかとも考えたが、この駅は、券売機で入場券が購入できない事から、やや面倒。結局は、以前にも撮影した事がある、駅前の道路の歩道から、出発シーンを撮る事にした。

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EF65 1069号機に牽引され、新秋津を出発。まずは新座貨物ターミナルへと向かう。

画像では解りにくいかもしれないが、このEF65 1069号機は、第2エンド側の貫通扉が、3色更新機の貫通扉に交換されている為、貫通扉の部分だけが、3色更新カラーとなっているのが特徴。ある意味、ネタガマが来てくれた事になる。

そして、この後、263Fが小手指へと戻っていく。以前も撮影した事があるが、新秋津駅から3分ほど歩いた地点で、263Fの回送を撮影してみた。

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JRとの連絡線を行く263Fの回送列車。

以前にもこの場所では撮影しているのだが、時間的に、ここでしか撮影出来なかった。

この後、新秋津駅近くのなか卯で昼食を摂った後、武蔵野線の電車で東所沢へ。ここで、新座貨物ターミナルから折り返してくる247Fの甲種を狙うのだが、通過約30分前に到着すると、撮影場所となる上りホームの新座肩先端は、既に多くのファンが待機していた。仕方なく、背後からライブビュー機能を使って撮影する事に。先行列車で練習を重ねて本番に備えるが、やや不安定な持ち方での撮影のため、多少ぶれてしまう。仕方なく、感度をやや上げて、シャッター速度を稼いで本番に備えた。

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新座貨物ターミナルで折り返して、一路八王子へと向かう247F甲種。

ライブビュー機能を使ったせいか、なにか微妙にぶれているような気もする。まあ、あれだけの人数がいたんだから、この程度でも撮れただけ有り難いと思わなくてはいけないかも。

撮影後、いつも通り、後続の電車で追いかける事に。まずはお隣の新秋津。ここでは、再び長時間停車がある事は、以前の甲種輸送で確認済み。この日も、いつもと同じように中線に247Fが停車していた。

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新秋津駅の中線に停車中の247F。

そして、次の電車で中央線内へ先回り。どこで撮ろうかと思いながら西国分寺より中央線に乗り換える。当初は、立川に行こうと思ったのだが、立川駅の中央線下りホームの東京方先端はそれ程広くない。数名しか入れない所で、窮屈な思いをしながら撮るのであれば、高架になった国立で撮るのも良いのではないか。そう思い、国立で下車。上りホームに移動すると、ここも多くの鉄道ファンが、247Fの甲種を待ちかまえていた。しかし、ここは、先程の東所沢と異なり、見覚えのある顔もちらほら。こうなると、何となく、ホームグラウンドでの撮影と言う感じがしてくるから不思議だ。やや後方でカメラを構えていると、上り電車が接近。既に247F甲種の通過時刻を迎えていた。そして、下りホームでは、列車の通過を知らせる放送が流れている。ああ、駄目か。と思った矢先、到着の上り電車は、4号車でお客様のご案内があるとの事。多少出発が遅れる。このタイミングで、通過してくれれば・・・

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高架になった国立に差し掛かる247F。

どうにか願いが通じたようで、間一髪撮影する事が出来た。

この後、ここで一緒になった人達と共に、一気に八王子へ移動。途中、立川で247Fを追い越して、八王子で待ち構える事にした。

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八王子駅に到着した247F。

無事、八王子に到着した247F。到着後は、早速EF65が切り離される。

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高尾方に引き上げるEF65。

そして、EF65に代わり、待機していたDE10が247Fに連結され、入替が始まる。

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八王子駅の主?DE10 1073号機が連結される。

これまで、八王子駅では、様々な甲種輸送を見物してきたが、到着後、長時間に渡り、八王子駅に停車する列車は、入替用のDE10により、いったん、高尾方に引き上げた後、工臨用の貨車などが留置されている留置線に押し込まれる事になっている。そこで、その様子を見ようと、引き続き、ホーム上で観察していたのだが・・・

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高尾方の引き上げ線へ移動した247F。

引き上げ線へ入ったものの、その後、全く動く気配が無い。この後、18時までに千駄木へ行かなくてはならない為、遅くとも16時40分頃には、八王子を出なくてはいけないのだが・・・

結局、粘ってみたものの、動く気配はなし。動くどころか、ずっと便乗してきた西武鉄道の職員も降りてきてしまった為、このまま動く事は無いと判断。後ろ髪を引かれる思いだったが、この時点で、甲種輸送の追跡を終了する事にした。

おまけ

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千駄木駅近くある、鉄道ムード満点の飲食店「せとうち」

この日、甲種輸送の撮影終了後に駆け付けたのは、東京メトロ千代田線千駄木駅近くにある、鉄道ムード満点の飲食店「せとうち」。要予約の店で、私もこの日がまだ3回目。実はこの日、twitterのせとうちオフがあり、これに参加。八王子での撮影が長引いたため、開始時間に間に合うかどうか微妙だったが、どうにか、ギリギリ間に合った。お料理もとても美味しく、更に、暑かった事からビールも美味く、集まった参加者の皆さんとの会話も弾み、気付けば、終電間際の時間に。

で、「せとうち」の魅力を、皆さんにお伝えしたかったのですが、なんと、まともな写真が、この入口の写真のみ。これでは、皆さんに、お店の魅力が伝えられない。

と言う訳で、お乗換えのご案内です。

当日、このオフに参加した、つぐみさんが、ご自身のブログで、しっかりと、せとうちの様子を取り上げてくださっています。

ミライロスケッチ 「2011 twitterせとうちオフ会」に行って来た!をご覧ください。

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コメント

お疲れ様でした~
263編成の返却回送、自分より少し先の場所で撮影していたんですね((汗 邪魔になっていたらすいませんm(_ _)m
国立では初めてお会いしましたがお疲れ様でした。 まさかご本人様とお話が出来て光栄でした。 以後お会いした時よろしくお願いします。

1247編成は久々の多摩川線ということで七月中には多摩川線に出向いてみます!

投稿: いっくん | 2011/07/17 00:30

リンクのつぐみさんのブログ拝見してきました。
「せとうち」さんってまだあったのですね。
私の手元にある40年以上前の鉄道雑誌に紹介されていて
もうとっくになくなっていると思っていました。
その本では、今は亡きご主人を料理を奮っている写真が
出ています。いつか行ってみたいお店ですね。

投稿: つのすけ | 2011/07/17 17:24

いっくんさん、つのすけさん、コメントありがとうございます。

>いっくんさん
こちらこそ、国立では声をかけていただいて嬉しかったです。西武沿線で見かける事も多いかと思いますが、こんなオッサンですが、どうぞ宜しくお願いします。263Fの返却回送を近くで撮られていたとは、全く気付きませんでした。

>つのすけさん
お乗換えご面倒さまでした。せとうちへは、今回のオフも含めて3回お邪魔していて、今年は2回行っています。前回お邪魔した時は、とある会社の方との打ち合わせでお邪魔したのですが、1月の週末、金曜日の夜、20時30分頃に行きましたら、他に1組しかお客さんがいなくて、しかも、我々より先に帰られたので、途中からは貸し切り状態。その時に、亡きご主人のお話を聞きました。予約が必要なお店で、実際に、その後も利用しようとしたところ、予約でいっぱいで断念した事もありますから、私がお邪魔した時には、運が良かったのかもしれません。店内では、何故か殆どの携帯が使用不可と言う、時間を忘れさせてくれるお店です。そのせいか、逆に居心地がよく、つい長居してしまいます。是非一度訪ねてみてください。

投稿: TOMO | 2011/07/18 04:34

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