西武多摩川線 101系251F(秋)と249F(夏)の甲種輸送を撮影
8月20日及び21日のお話。
武蔵境と是政とを結ぶ西武多摩川線。数ある西武鉄道の路線のうち、この多摩川線だけは、他の西武線との接続が無く、車両の入替には、JRの甲種輸送で実施する事は、これまでにも弊ブログで取り上げている。
昨年、同線で活躍していた、低運転台の101系電車が、全車両引退し、その代わりとして、新101系のリニューアル車が4編成投入された。しかし、多摩川線に投入され、四季の電車と言うラッピング仕様で活躍している車両の床材は、国土交通省が指摘した、火災対策の基準に満たない床材を使用していると言う事で、順次交換する事となり、これまでに247F(春)と251F(秋)の交換作業が終了。そして、この度、交換作業を終えた251Fが多摩川線に戻る事になり、同編成と入れ替わりに、249F(夏)が、本線側に帰還する事となった。
そこで、今回も、この2日間に実施された西武多摩川線の甲種輸送を撮影する事にした。しかし、完全密着と言う訳にも行かず、1日目となる8月20日に関しては、スケジュールの都合上、所沢陸橋での撮影が中心となった。
前回、247Fの甲種輸送の時の記憶を基に、お昼頃、所沢陸橋へ。この時点で、陸橋上には先客がお二人。早速、ご挨拶をした上で撮影準備に入る。その後も少しずつ人が増えて、最終的には8人ぐらいだったかと思う。と言っても、このうちの3人は、当日、私が行動を共にした人なのだが・・・それでも、いつも思う事だが、E31の末期の頃と比較したら、かなり少ない人数だ。
現地到着から待つ事およそ15分後、12時10分頃の事だが、263Fに牽引された251Fが、ゆっくりと陸橋付近にやって来た。
263Fに牽引され、新秋津へと向かう251F。
陸橋上で撮影すると、たまには、上り線側から撮ってみたらどうかな?と思う時がある。特に、多摩川線の甲種輸送のように編成が短いと、尚更思う事なのだが、この日も、池袋へ向かう9000系の上り準急と並走と言う形になってしまった。こうなると、安全策と言う意味で陸橋上を選択してしまう。
続いて251Fも撮影してみる。
この後、いつものパターンであれば、新秋津へと向かうのだが、この日は他にも予定があった為、新秋津へは行かず、次の目的地へ向かう事に。その際、所沢駅へ戻る途中、駅近くのラーメン店で昼食を兼ねて、少し休憩。そして、所沢駅へ向かうと、役目を終えた263Fが戻ってくるタイミングだったので、所沢駅6番線進入を撮影してみた。
役目を終えて所沢に戻って来た263F。
所沢駅6番線に、263Fが単独で入線してきたというシーンを撮ったのは、今回が初めて。現在、所沢駅では、創立100周年事業として改良工事が進められており、この6番線も、まともに撮れる場所が少なくなってきた。263Fの入線シーンも、本来であれば、ホームのやや中程から撮りたいところなのだが、障害物も増えてしまう為、この場所が限界だった。
263F単独の回送を撮り終えた所で、甲種輸送1日目の撮影が終了した。
続いて2日目。今度は、多摩川線から戻ってくる249F(夏編成)の甲種輸送を撮影する事に。
この日は朝から雨と言う生憎のお天気。しかも、8月とは思えないほど涼しい。まあ、撮影する分には、涼しい方が楽なのだが、雨は何かと困ってしまう。当初、JR区間は、立川~日野間の多摩川の鉄橋へ行こうかと思ったのだが、流石に、この雨では屋外に行く気にもなれず、結局は立川駅での駅撮りを選択してしまった。ただ、雨天と言う事で、日の当たり方を気にしなくても良い為、通常では光線状態の良くない、1・2番線ホーム(青梅線ホーム)の先端から撮る事も出来たのだが、2番線から青梅行きが10時07分に出発すると言う事で、甲種輸送の通過時刻である10時08分と1分差と言う事から、被りの危険性を考え、結局は中央線下りホームとなる5・6番線ホームの高尾方先端から強引に撮る事に。まあ、このアングルの方が、晴天時には順光になるし、側面のラッピングも目立つのだが、その分、障害物が多いのが欠点となる。
EF65 1095号機に牽引され、新秋津を目指す249F。
この日、八王子から牽引を担当したのは、ナンバープレートが白いEF65 1095号機だった。心配された青梅線電車との被りは回避できたようで、結果的には、1・2番線ホームからでも撮影が可能だった。
この後、西国分寺経由で新秋津へ移動。いつものように、側道から観察する事に。外は相変わらずの雨模様。この天気が影響してか、普段よりも人は少なかった。
新秋津までの牽引を担当してきたEF65 1095(手前)と、西武線内の牽引を担当する263F(奥)の並び。
クハ1250側から編成全体を眺めてみる。
249Fを両方向から眺める為に、のんびりと周りを一周してみた。そして、11時30分頃のことだったかと思うが、新秋津までの牽引を担当したEF65が、回送列車として出発して行った。それを待って、今度は、ここから先の牽引を担当する263Fの入れ替え作業が始まる。
いったん所沢方に引き上げた263Fが、ゆっくりと249Fに近付いて来る。
263Fと249Fの連結シーンをじっくり観察。
11時45分頃、連結作業は完了した。
この後、西武線内の撮影をする為、徒歩で所沢方面へと移動する。どこで撮ろうかと悩んだが、甲種輸送の撮影をされている方にはお馴染みの場所と思うが、上安松の駐車場から撮影する事に。ここも、天気が影響したのか、撮影したのは私だけであった。
263Fに牽引され、まずは所沢へと向かう。
263F+249Fがこの場所を通過したのは、12時43分頃の事であった。かなりゆっくりとした速度での通過で、雨が降っていた事もあってか、263Fは、やや空転気味だった。
後追い。速度がかなり遅めの為、落ち着いて撮る事が出来た。
この後、私は所沢駅方面へ徒歩で移動する。その際に、秋津5号踏切から所沢駅を眺めてみると、263F+249Fが停車していたので、踏切から強引に撮影してみた。
所沢駅に停車中の263+249F。9000系の西武球場前行きと並ぶ。
この日は午後から違う予定が入っていたので、甲種輸送の撮影は、この撮影を以て終了とした。
さて、小手指へ向かった249Fだが、これまでに、多摩川線から戻ってきた編成は、いずれもその日のうちに南入曽車両基地へ自力で回送されている。そこで、今回も、この回送列車を撮影しようと、所沢へ向かった。私が到着した時点で、2番ホームには撮影者の姿は無く、本当にあるのかな?と、不安になってしまったのだが、到着10分ほど前に、少しずつ知った顔が集まってきた。それでも、最終的に集まったのは4人ほどだった。
20時35分頃、249Fが1番ホームにゆっくりと入線してきた。
所沢駅1番ホームに到着した249Fの回送列車。
この回送列車、やや遅れ気味で到着したようで、1分ほど停車した後、所沢駅を出発して行ったが、背後には新宿線の上り急行が迫ってきており、撮影するには、結構際どいタイミングだった。
こうして、本線側に帰還した249F。8月26日には2000系の甲種輸送が計画されている為、多摩湖線の運用を離脱している263Fを穴埋めするために、すぐに多摩湖線の運用に就くかと思っていたのだが、8月24日、武蔵丘検修場に入場した為、私の予想は見事に外れてしまった。前回帰還した251Fと同様に、まずは先に床材を交換するという事なのだろう。249Fが出場すると、多摩湖線には既存の4編成と合わせて合計5編成になってしまうが、263Fは、あくまでも事業用車両との兼任。これから先、まだ実施されていない流鉄向け譲渡車両の甲種輸送や、30000系の増備車でも入線すれば、牽引業務に入ってしまう為、長期間、多摩湖線の運用から離脱する事もあり得る事から、249Fの出番は有るものと、私自身は信じている。「多摩湖線に、残暑厳しい夏到来。」と呟ける日が来る事を信じて、待つ事にしよう。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- ブログ開設20周年(2024.09.06)
- 防災週間 9月2日正午の都立家政駅と鷺ノ宮駅(2024.09.05)
- 西武新宿線 2000系2047F+2419Fが土曜・休日ダイヤの優等列車運用に入る(2024.09.01)
- 西武新宿線 2000系2093F+2461Fが土曜・休日ダイヤの優等列車運用に入る(2024.08.31)
「鉄道:西武」カテゴリの記事
- 防災週間 9月2日正午の都立家政駅と鷺ノ宮駅(2024.09.05)
- 西武新宿線 2000系2047F+2419Fが土曜・休日ダイヤの優等列車運用に入る(2024.09.01)
- 西武新宿線 2000系2093F+2461Fが土曜・休日ダイヤの優等列車運用に入る(2024.08.31)
- Laview再び本川越へ 「Laview夏祭り」会場へ行く その2(2024.08.29)
「鉄道:JR貨物」カテゴリの記事
- 伊豆急・京成 武蔵野線多摩川橋梁で甲種輸送を撮影する(2024.08.13)
- 西武多摩川線 101系247Fの甲種輸送を撮影する(2024.06.28)
- 西武多摩川線へ向かう101系253Fの甲種輸送を撮影する(2024.06.23)
- 静岡駅で2079列車を撮影する(2024.05.31)
- 西武 サステナ車両第一弾 小田急8000形8261Fの甲種輸送を撮影する その2(2024.05.30)
コメント
多摩川線に出張している259Fの事お忘れではありませんか?多摩川線に行った259F白糸台所属ではなく
玉川上水基地所属車で、今多摩川線では床材交換で
車両不足回避するため貸し出しと言う形で多摩川線に行っています。多摩湖線の所属車両は257.259.261.263.245の5本のうち259がいないため仮に
249を入れて5本とします。なお多摩湖線は朝夕と
不定期列車運転時以外の日中は2編成あれば運用まかなえるため249は不必要になります。ただどのタイミングで259Fが帰還するのか気になる所です。全編成の
床材交換終了次第お役御免になるはずなので今後の動向じっくり待った方が良さそうです
投稿: トレイン | 2011/08/31 00:36
トレインさん、コメントありがとうございます。
259Fのこと、忘れていませんよ。私は、あくまでも、今現在、玉川上水にいて、多摩湖線に常時入線出来る車両という意味で計算しています。今現在、玉川上水にいるのは、245F、257F、261F、263Fの4本。これに、現在入場中の249Fが加われば5本という意味です。
259Fが貸出なのか、転属なのか、詳しいことは解りませんが、どちらにしても、今、多摩川線を走っている車両が、多摩湖線を走ることは不可能ですよね?
本日より263Fが運用に復帰していますが、先日もコメントしたように、263Fが床材交換や、多摩川線以外の甲種輸送等で離脱すれば、249Fを含めても4編成という事になるわけですから、その場合は、249Fが多摩湖栓を走ることもあり得るのではないか、と私は予想しています。いずれにしても、私たちにできることは、一ファンとして、多摩湖線、多摩川線の動きを見守るという事です。
投稿: TOMO | 2011/08/31 12:17
そうですね249が来て245F追い出してほしいくらいです
投稿: トレイン | 2011/09/01 00:06