米タンを撮る
さて、武蔵関駅での防災訓練の様子を撮り終えた後は、西武線で拝島へと急行した。
この日は木曜日。毎週、火曜日と木曜日は、米軍横田基地への燃料輸送列車(通称:米タン)が運転される日。となれば、当然の事ながら、米タンは撮影対象となる。早速、拝島へと向かうと、既に専用線からの引き出しは終了しており、原色のDE10に押される形で、タキ38000が拝島駅へ入っていくところであった。
到着後、早速、JRの拝島駅構内へと入り、米タンの観察をスタートさせる事に。暫くすると、安善までの牽引を担当するEF65が入線してきた。その車両を見て、私のテンションも一気に上がっていった。
拝島駅構内で顔を合わせたDE10 1566号機とEF65 1077号機。
この日、安善までの牽引を担当する為に回送されて来たのは、原色のEF65 1077号機。タイミング的には間に合わなかったが、専用線区間の牽引を担当したのも、原色のDE10 1566号機。そして、更に貨車に関しても、タキ38000と言う事で、渋い組み合わせとなった。
この時点で、米タンの出発までは30分ほど余裕がある。そこで、いつものように、タキ38000を1両ずつ撮影していく事にした。
タキ38003
タキ38121
タキ38060
タキ38007
タキ38064
タキ38067
タキ38106
タキ38032
タキ38104
タキ38062
タキ38107
タキ38124
タキ38073
タキ38003や38007と言った初期の車両を含む13両の黒い貨車。最近では、米タン用のタキ1000も登場し、日によっては、タキ1000による運転ともなる米タンだが、やはり見た目は黒いタキ38000の方が米タンらしさがあって良い。
この後、米タンに先行して拝島を出発し、米タンの撮影に備える事に。この日は平日ダイヤ。青梅線内で撮影しても、後続の上り列車に乗れば、立川で米タンに先行する南武線の列車に接続できる事から、青梅線線内と南武線内と二度撮影が可能となる。しかし、一番撮影条件の良い中神駅は、平日ダイヤだと確実に被られる為、撮影するとなれば、昭島か東中神のどちらかと言う事になる。撮影後、後続の電車に乗る事を考えると、島式ホームである昭島駅の方が楽だと言う事で、昭島駅で出迎える事にした。到着後、ホームの拝島方先端に向かう。しかし、ここで想定外の事実が判明。なんと、上り線と下り線の間に、背の高い雑草が生えていた。夏らしい光景ではあるが、線路内の草刈りをあまりしないと言うのも如何なものかと思う。とりあえず、他に移動する事も出来ない為、ここで撮影する事にした。
11時34分頃の事。米タンがゆっくりと近付いて来た。
青梅線昭島付近を行く米タン。
まずは雑草を避ける為に、望遠で正面気味に撮影してみた。これでも、雑草は避け切れなかった。
今度は近付いて来たところを撮影。やっぱり雑草が目立つ。
この後、後続の上り列車で立川へと向かうが、実は、この日、中央線は国立駅で人身事故が発生しており、青梅線と中央線との直通運転を中止していた。幸いなことに、青梅線内は、ほぼ時刻通り運転されており、昭島駅でもすぐに上り列車に乗る事が出来たのは良かったのだが、西立川駅に到着した際に、立川駅のホームに空きが無い為、時間調整をするとの案内放送が入った。これは、南武線との乗り継ぎに大きく影響するのではないか。そんな事を考えながら、運転再開を待つ事に。願いが通じたのか、徐行運転で立川へ向かうも、何とか接続の南武線電車には間に合うタイミングで到着してくれた。無事に南武線に乗り継げてホッとした所で、次は、どこで辺タンを迎え撃つかで悩む事に。前回、分倍河原で撮影しようと待機していた所、見事に被られてしまった。そこで、今回は、縁起を担ぐと言う意味も有り、分倍河原はやめて西府にした。先に待機していた方にご挨拶をして、急いで撮影準備に入る。そして、およそ5分後の事。ゆっくりと米タンが近付いて来た。
西府駅を通過する米タン。
先程の昭島駅と異なり、駅の周辺に雑草が生えていても、特別目立つと言う事もなく、ここはすっきり撮影する事が出来た。
タキ38000を後追い。
この後、米タンは、夕方にも横田基地へ向かう便があるのだが、夕方は別の予定があった為、この日の米タンの撮影は、この西府駅を以て終了する事にした。
撮影終了後、立川へと戻って昼食を摂った後、再び西武線の線内へ戻った。
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コメント
今の所タキ38000とタキ1000を交互に使用しているようですねぇ、やっぱり国鉄色のカマに黒貨車・・・模型で再現してみたくなってきました。(^^)
投稿: 岩崎友裕 | 2011/09/04 02:27
せっかくいいネタを書かれているのに残念な点を。
ホームの先端に多少雑草が生えていただけで鉄道会社批判ですか?
鉄道写真家の為に常に好アングルを提供しておきなさいと?(笑)
一般利用者はそこが藪にでもなってない限りそんなに気にはしませんよ。
要は『いい構図で撮りたいのに雑草が邪魔じゃ。苅っとけやJR!』という鉄ヲタ特有のエゴですよね?
本物の写真家なら黙って腕で交わすか、他の撮影地を選んでいたでしょう。
夏の時期は草は繁茂しやすいのに、予め下調べしなかった貴男にも工夫が足りなかったのではないでしょうか?
こちらのブログでは鉄道に関する良い情報を発信されてて度々見ていますが、管理者さんの傲慢な一面が垣間見えたような気がして少々不快感を覚えました。
もし管理者さんが不快と思われたら削除なさっても結構です。
投稿: ブルーバルサミコ | 2011/09/04 08:52
岩崎友裕さん、ブルーバルサミコさん、コメントありがとうございます。
>岩崎友裕さん
米タンを模型で再現。いいですね。出来れば、タキ38000の米タン仕様も、どこかで製品化してほしいところではありますが、タキ38000自体が、Nゲージでは出ていないですね。
>ブルーバルサミコさん
まず、今回の記事において、私の文面で不愉快な思いをされたと言う事でしたら、お詫び申し上げます。大変失礼いたしました。ですが、私が意図している部分と誤解されている部分があるようですから、少々補足させていただきます。
これは、私の持論ではありますが、線路内の草刈りは、保線の重要な仕事の一つと思っています。我が地元、西武鉄道では、線路敷地内の草刈りを定期的に行っており、更に、武蔵横手駅構内では、ヤギを飼う事で、線路内の除草をするという試みも実施しています。その一方で、JRは、線路敷地内に、人の背丈も有りそうな雑草が生えている所を良く見かけます。昔は、線路内の雑草と言えば、ローカル線の代名詞みたいなものでしたが、今は、都市近郊路線でも、このような光景を見かけます。確かに、列車の運行に支障が無ければ、問題ないのかもしれません。しかし、線路に沿った場所には、運転士に対する速度標識なども有りますし、また、郊外に行けば、線路に面した部分に柵の無い場所も有り、こう言った場所では、線路敷地内に入ってしまった人が、草によって隠れてしまうと言う危険性も有ります。更に、駅のホームの端にも、運転士に向けた注意喚起の標識が設置されている場所もあります。最近の電車は、運転台が高くなっていますので、雑草程度で標識が見えないと言う事は無いかもしれませんが、だからと言って、除草をしないと言うのは、如何なものかと私は思うのです。私は、趣味で鉄道写真を撮らせていただく立場ですから、草を避けて撮影すれば、それで済む事です。しかし、列車の安全運行を考えると、人の背丈も有りそうな雑草をそのままにしておく事が、果たしていい事なのかと言う疑問があり、今回、それとなく、記事内に触れさせていただきました。その点、ご理解を頂ければ幸いです。
投稿: TOMO | 2011/09/04 20:44