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371系「ホームライナー静岡35号」に乗ってみる

三連休初日、1月7日のお話。

2012年最初の土曜日と言う事で、この日は午前中、病院へ。昨年秋に怪我した右足の治療のための通院である。もう土曜日の恒例行事と化してしまった感があるが、早く通院生活からは脱却したいものだ。年明け早々と言う事からか、いつもの土曜日よりも気持ち混んでいたようで、帰宅したのは14時を過ぎていた。

前の記事でお伝えしたように、2011年12月29日から31日にかけては、飯田線を訪れ、引退が目前に迫った119系の今を記録しに出かけてきた。その際、大晦日の31日は、自分自身の体調が優れなかった事から、満足できない結果に終わってしまった。もう一度、119系を記録しておきたい。そう思っていたところ、東横インの割引券の存在を思い出した。そして、この日の時点で、手元の青春18きっぷが残り2回分余っている。であれば、これから豊橋に向かって現地で一泊。翌朝、飯田線の撮影をして、午後から東京に向かえば、充分往復できる。幸いにも、東横インは空きがある模様。これは行くしかない。早速、東横インの予約を手配して旅支度開始。16時頃、自宅を出発。新宿から湘南新宿ラインを利用しようと思ったが、ダイヤが乱れている為、東京駅より東海道本線の普通列車で西へ。運が良かったのか、田町車両センターに配属されたばかりのE233系に当たった。

乗車した伊東行きは、熱海駅に19時14分に到着する。ここで浜松行き普通列車に乗り換える。211系5000番台車・6000番台車による5両編成だったが、東京方の2両が沼津止まりとの事。それを承知で、私は沼津止まりとなる6000番台車の方に乗った。と言うのも、沼津からは、タイトルに示した通り、371系による「ホームライナー静岡」に乗車するからである。371系は、新宿~沼津間の特急「あさぎり」に、小田急20000形と共に運用されている車両だが、過日、弊ブログでもお伝えしたように、3月のダイヤ改正で、「あさぎり」の運用から撤退する事が発表されている。その為、371系による「ホームライナー」も無くなってしまう可能性がある事から、今回の移動手段の一つに選択したのであった。

浜松行き乗車中に、twitterで「ホームライナーの整理券はどこで買うの?」と質問したところ、沼津駅のホーム上で購入可能との回答を得て、安心して沼津駅へ。浜松行きの列車で沼津に到着し、整理券を買いに行こうと、ホームの前方に向けて歩いていると、新宿からの「あさぎり7号」が到着。早速、整理券を購入した後、371系を撮影する為に、3番線へと移動する。3番線には、御殿場線の御殿場行きが停車していたのだが、ちょうど発車して行くところで、すぐに2番線に停車している371系を撮影する事が出来た。

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沼津駅2番線に停車中の371系「ホームライナー35号」

新宿から、約2時間かけて走って来た371系は、沼津駅到着から僅か15分で、今度は「ホームライナー」へと変身する。平日ダイヤの場合、この「ホームライナー」は浜松行き「ホームライナー浜松5号」となり、新宿から浜松まで、一気に駆け抜ける事になるが、この日は土曜日の為、静岡止まりとなり、列車名も「ホームライナー静岡35号」となる。それでも、殆ど休む間もなく走る371系は、本当に働き者だ。撮影しながら、そんな事を考えていた。

さて、「ホームライナー静岡35号」は、沼津駅を20時ちょうどの発車。この時点で、発車まで5分を切っていた。急いで2番線へと戻る事に。その前に、まずは2階建て車両を撮影。

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編成の中間に連結される2両の2階建て車、サロハ371。

3号車・4号車の2両は、2階建て車両のサロハ371が連結されている。この車両は、2階席がグリーン席となっているが、1階席の普通車も、3列シートと、ゆったりした造りになっている。

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サロハ371-1の1階席の車内。(静岡駅到着時に撮影)

で、手元にある乗車整理券は、なんと4号車。つまり、2階建て車両のサロハ371に乗る事になるのだが、流石に、ホームライナー運用時は、グリーン席となる2階席が通路扱いとなっている為、私が乗車するのは1階席の方となる。乗車前に、売店で缶ビールを購入し、急いで4号車に乗り込むと、用意されていた席は、4号車1階席の一番前の座席のうち、山側の座席であった。サロハ371の1階席は、海側が1人席、山側が2人席の3列となっており、山側の座席も、窓と座席の間にちょっとした空間があり、飲み物等を置くのにも好都合ではあるが、私の座った場所は、目の前は壁で、壁にちょっとしたテーブルが設けられているものの、お弁当を置くのには、やや狭く、さらにシートを倒すと、思いっきり手を伸ばさないとテーブルに届かない。そう言う意味では、あまり良い席ではなく、そして正面の壁ばかり見て行くと言う点では、ゆったりした造りでも、やや窮屈な感じがした。

列車は、沼津を出発すると、途中、富士と清水のみに停車。静岡まで38分で快走すると言う俊足ぶり。途中の富士では、私が沼津まで乗車した浜松行き普通列車を追い越すと言う事もあり、土曜日の夜ではあるが、結構、利用客の姿があった。普通列車の場合、同区間の所要時間は、約1時間を要する事からも、310円の乗車整理券購入で乗れる「ホームライナー」には、それなりの固定客もいるように感じられた。

この列車の車内で、熱海駅で購入した「小鯵の押し寿司」をつまみにビールを飲んでいると、あっという間に清水まで来てしまった。こうなると、静岡まではあと僅か。20時38分、時刻通り、静岡駅4番線に到着した。

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静岡駅に到着した371系「ホームライナー静岡35号」

この後、私は静岡駅で途中下車。30分ほど休憩した後、浜松行き479Mに乗車。更に、浜松からは5985Mに乗り継ぎ、豊橋駅に到着したのは、23時05分のことだった。479M、5985Mともに、211系と313系の混結の6両編成で、両列車とも、313系のロングシート車に乗車したが、座席はロングシートでも、座り心地が良く快適だった。

で、豊橋駅でも、ホテルに向かう前に、少しだけ撮影をする事に。

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飯田線新城行き567Mは、大垣車両区所属の313系Y32編成。

119系の置き換えが進む飯田線には、313系も進出が進んでいるが、新城までの最終列車となる567Mに使用されている313系は、東海道本線の快速列車の増結用等に使用されている、2両編成の300番台車。この車両は、2006年10月のダイヤ改正まで、東海道本線~飯田線の直通快速にも使用されていた為、従来から飯田線での運用実績がある。

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名鉄の最終電車は急行鳴海行き。この日は1700・2300系が充当された。

この日、豊橋駅から出発する名鉄の最終電車は、急行鳴海行き。2008年12月にデビューした1700・2300系による運転だった。豊橋方2両、特別車となる1700系は、かつて、全車特別車の特急用車両として運用されていた1600系からの転用車。特急列車ではない為、豊橋方2両の特別車は締め切り扱いとなっていた。デビューして約3年になるが、まともに撮影したのは、これが初めてかもしれない。

この撮影を以て、豊橋駅改札を出場し、宿泊先の東横イン豊橋駅東口へと向かった。翌日は朝から飯田線の撮影。果たして、リベンジなるか?

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コメント

1700系-2300系は4本だけしかありませんが、名鉄岐阜~中部国際空港を結ぶ系統を中心に入っていることが多いです。
どうやら空港乗入れ系統とそれ以外である程度分けている感じのようです。

1700系-2300系は昨年末の三連休遠征で比較的多く撮影したので、過去の写真を含めてサイトにまとめておいたのを提示しておきます。

http://dkkawachi.web.fc2.com/rail_photograph/meitetsu-guroup/meitetsu_1700_2300.html

投稿: DK-Kawachi | 2012/01/16 01:11

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