西武101系四季の電車「春」(247F) 301日ぶりに多摩湖線で営業運転
では、ここで順番を変えまして、本日、4月30日のお話です。
4月8日の甲種輸送で、多摩川線から戻ってきた101系四季の電車「春」(247F)。本線側に戻ってきてからは、もっぱら西武園線で運用されていたが、本日、ツイッターで西武関連のツイートを読んでいたところ、午前中から、多摩湖線の運用に入ったことを知った。今朝は、多摩湖線を利用していなかったので、走っていたことに気づかなかったのだが、多摩湖線で走り出したとなれば、地元民として是非とも撮影したい。そこで、都心での用を終えて、夕方、帰りながら247Fを撮影しようと思っていたのだが・・・
運悪く、西武新宿線、西武柳沢~田無間で人身事故が発生した影響により、多摩湖線もダイヤ乱れが発生。本日は、国分寺~萩山間の列車の一部が、不定期列車として西武遊園地まで延長運転をしており、247Fも、その運用に入っていたのだが、人身事故の影響から、直通運転が中止となり、私が地元に戻ったときには、247Fが萩山駅構内の留置線に入庫してしまっていた。
このまま、留置線に引き上げたまま、もう今日は運転しないのか?萩山に到着した私は、諦めきれずに、ホームの先端へ向かい留置線を見ることに。すると、247Fは、ヘッドライトを点けたままの状態で留置されているではないか。あきらめ切れない私は、自宅へ帰らずに、ホーム上で、暫く観察することにした。
観察開始から、およそ15分後のこと。コンデジで247Fの様子を見ると、方向幕が、「萩山」から「西武遊園地」に変わっていることに気づく。そこで、いつ動いてもいいように、3番ホームへ移動し、観察を続けた。
2000系とともに、萩山の留置線で待機する247F「春」
そして17時20分頃のこと。拝島行きの到着が大幅に遅れているため、順序を入れ替え、2番ホームからは西武遊園地行きが先の発車となる旨のアナウンスが流れた。しかも、西武遊園地行きは、車庫から出てきて、車両も発車案内機の表示と異なり、3ドア車での運転だと言う。その直後、留置線の247Fが動き出し、ゆっくりと2番ホームに入線してきた。
萩山駅2番ホームにゆっくりと入線してきた247F「春」
人身事故によるダイヤ乱れと言うことで、一度は247Fの撮影を諦めたが、こうやって特発便として出てきたと言うことから、この後も暫く駅に残って観察をすることが確定的となった。
さて、入線してきた247F「春」による西武遊園地行き。小平方面からの電車の運行は乱れていることから、ここでは、国分寺からの列車の接続を取って出発と言うことになりそう。それから数分後、259Fによる、国分寺からの多摩湖線の列車が到着した。
国分寺からの列車の接続を受ける。
そして、17時30分頃の事だが、247Fによる西武遊園地行きが萩山駅を発車した。
萩山駅を出発し、一路西武遊園地へと向かう247F「春」
こうして、萩山駅を出発し、西武遊園地へと向かった247Fだったが、ホーム上で様子を見ていると、すぐに本線上で停まってしまった。
萩山~八坂間の駅間で停車してしまった247F「春」(中央)
ちょうど、247F「春」による西武遊園地行きが出発した際、八坂駅には2000系による小平行き(上画像の右端の列車)が停車していたようだが、この小平行きは、この時点で、小川~萩山間を走行していた拝島線の上り列車を先行させるため抑止の状態になってしまっていた。247F「春」は、この場所に2~3分は停まっていたのではないかと思う。
さて、西武遊園地へと向かった247F「春」だが、この後、西武遊園地から何行きで折り返してくるのだろうか。その事が気になり、もう暫く萩山駅で観察を続けることにした。すると・・・
小平行きとなって戻ってきた247F「春」
西武遊園地から戻ってきた247F「春」の行先は、なんと小平行きだった。
247F「春」による小平行き(左)と、259Fによる国分寺行き(右)。
101系ワンマン車による小平行きは、普段でも見られる光景なので、これだけ見ると、特別珍しいものではないかもしれない。しかし、この日は休日。本来であれば、ワンマン車の小平乗り入れは、平日ダイヤのみで見られる光景なので、ある意味、貴重なシーンが撮れたことになる。
この時点で、時刻はもうすぐ18時。だいぶ暗くなってきた。撮る物も撮ったし、そろそろ帰ろうかと思い、改札へ向かおうとすると、3番ホームに2533Fによる回送列車が到着した。どうやら、247Fとともに、萩山駅留置線に停められていた車両のようだ。
こうなると気になるのが、小平へ向かった247Fの動き。回送されていった2533Fに差し替えられるのか?気になって駅近くの江戸街道の歩道にて待機していると、247F「春」による西武遊園地行きが折り返してきた。
小平~萩山間を行く247F「春」による西武遊園地行き。
247F「春」による西武遊園地行き。まだ近づいてくる前に撮影しているが、実は、この時点で、背後より小平行きが来ており、この地点で撮影するしかなかった。
この撮影を以って、247F「春」の撮影を終了とし、自宅へと戻った。その途中、小平へ回送されていった2533Fが折り返し西武遊園地行きとなって、この場所を通過していった。247Fによる西武遊園地行きのおよそ5分後のことで、ほぼ続行運転。もしかしたら、西武遊園地駅で、2533Fと247Fとの並びが見られたかもしれない。
なお、タイトルにも書いたように、247F「春」は、2011年7月2日以来、301日ぶりに多摩湖線の営業運転に就いた。301日ぶりとなった多摩湖線での運転は、休日ダイヤではあり得ない、小平乗り入れまで行うなど、247Fにとっては、波乱の幕開けとなった。
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コメント
247fなぜ戻って来たのでしょうか?検査期限が近づいているため予め検査受けていた245Fと交代して近いうち検査入場でもするんでしょうか?
投稿: トレイン | 2012/05/03 14:53
トレインさん、コメントありがとうございます。
247F「春」編成の本線側への帰還。私も何故この時期に?と思いました。昨年は、全編成、床材交換と言う名目で、一度は戻ってきましたが、253F「冬」以外は、全て終了していますからね。(その253Fも国交省の基準値はクリアできています。)
電車の検査の場合、今は、重要部検査が4年または60万キロ、全般検査が8年というサイクルだったかと思います。多摩川線のラッピング車の運転期間も、確か4年間となっていたのは、重要部検査までの期間と合わせての事だと思います。
かつて、中央線との連絡線が寸断されていた頃は、重要部検査も、白糸台で実施して、部品のみ陸送と言う形で対応していました。塗装も、白糸台で実施いています。まあ、線路が繋がっていない以上、そうしなくてはいけなかった訳ですが、今は線路も繋がりましたから、白糸台に出張して対応するよりは、定期的に車両を交換して、南入曽や武蔵丘で対応しようと言う事なのかもしれませんね。
今回は、247Fと入れ替わりに、245Fが多摩川線に送り込まれています。よって、247Fだけではなく、残りの編成も、順次、本線側に帰還して、何らかの検査を実施するものと私は予想しています。
投稿: TOMO | 2012/05/07 01:31