伊豆箱根鉄道1100系貸切列車に乗る 後編
さて、貸切列車に乗車する為に大場駅へと向かった一行。車内では、缶ビールが1人につき1本頂けると言う事で、各自、駅周辺のコンビニでおつまみや弁当類を買うように説明があったが、私は、1100系の入庫シーンを撮るべく、大場駅3番線の車止め付近で待機する。
本来であれば、この時間内に、買い物をすべきところではあるが、大場の車庫から大場駅までの僅かな距離だけを、1100系には、ある物を掲出して運転すると言う。それは、こんな札であった。
大場駅3番線に入線してきた1100系貸切列車。
西武時代の「通勤快速」を模した「送込回送」と言う札を掲出しての運転となった。「送込回送」となっているだけに、車庫から駅までの僅かな距離だけのお披露目となった。そして、伊豆箱根鉄道の幕には、「臨時」幕の用意が無いらしく、この「臨時」幕も主催者側が用意したもの。修善寺方の先頭車は、701系のデビュー当時の幕を模した形で、「臨」と「時」の字が、端に寄ったタイプのものが掲出されていた。
撮影後、改札を入って、貸切列車の車内へ。乗車する車両は、特に制限されていなかった為、真ん中の2号車に乗車し、モーター音を堪能する事にした。出発して暫くすると、スタッフの方から、缶ビールの配布があり、プレミアムモルツを頂く。そして、すぐに三島田町駅に停車。後続の列車を先に通す為に、3番線に停車。その間も撮影タイムとなる。
三島田町駅で定期列車を先に通す。
走行中はできないものの、駅停車中であれば、西武鉄道時代の種別札の掲出もOKと言う事で、早速、「快速急行」の札がぶら下げられていた。
その後、車内に戻り、参加者の方達と、缶ビールで乾杯。三島までの間、モーター音を楽しみながら缶ビールを飲む。まさに至福の時を過ごした。
三島駅は7番線に到着。7000系の定期列車と並ぶ。
さて、三島駅では、折り返しの為に15分ほど停車するのだが、この間を利用して、先行列車で三島広小路へ先回りして、1100系の走行シーンを撮る事にした。その為、いったん改札を出場し、三島広小路までの乗車券を購入する。今回、貸切列車以外の列車に乗る際には、別料金が必要になるのだ。急いで乗車券を購入し、7000系の修善寺行きに乗り込むと、すぐに発車となった。7000系の車内から、もう一度、撮影地を確認。とりあえず、三島広小路駅から三島方に2つ目の踏切から撮影する事にした。駅から速足で踏切へ向かうと、すぐに三島行きが通過。試し撮りしてみると、良い感じ。
そして、数分後、本番を迎える。
三島から折り返して、一路、伊豆長岡を目指す貸切列車。
幻のV字カット塗装を見事に再現したクハ2005を先頭に走る貸切列車。光線状態も良く、狙い通りの撮影が出来た。
後追い。
撮影後、三島広小路駅へと戻り、後続の列車で三島田町へ。再び、三島田町駅で長時間停車をしていた貸切列車に戻り、ここからは再び貸切列車の旅を堪能することに。車内では、西武新宿線の車内放送を再現したり、伊豆箱根鉄道の社員さんから、赤電再現の裏話などを披露していたいたり、楽しい一時を過ごす事が出来た。
そして、列車は、折り返し点となる伊豆長岡駅に到着。ここでも折り返しまで30分ほど停車をする。
伊豆長岡駅で並んだ1300系と1100系。
ここでも停車時間を利用して、ノンビリ撮影を楽しむ。
伊豆長岡では、停車時間を利用して、駅構内の売店で、弁当と発泡酒を購入。車内で食べる事にした。元701系の車内で食べるお弁当、そして発泡酒は、とても美味しかった。
さて、楽しかった貸切列車の旅も、伊豆長岡を出発すれば、およそ10分ほどで、終点の大場に着いてしまう。最後は、終点の大場まで、先頭車で被り付いて、西武鉄道時代を思い出しながら過ごした。
終点、大場駅では、元西武車の1300系と並ぶ。
最後に、大場駅では、西武鉄道からやって来た1300系と並ぶと言うサプライズもあった。本当に、最後の最後まで、赤電を楽しむ事が出来た。
貸切列車の運転を終えて、車庫へと引き上げる1100系。
こうして、1100系の貸切列車の旅は、無事終了した。主催者の皆様に改めてご挨拶をした後、2本後の三島行きで、大場を後にした。三島まで乗車したのは、1300系。思えば、この車両に乗るのも、今回が初めてだったかもしれない。
最後になりましたが、今回の貸切列車の企画された主催者の皆様、素晴らしい企画をありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 秩父鉄道 開運特別ヘッドマーク掲出編成と快速「EL新春みつみね号」を撮影する(2023.01.29)
- 西武2000系 2057Fが横瀬車両基地へ廃車回送される(2023.01.27)
- 秩父鉄道の貨物列車を撮影する 2023新春(2023.01.16)
- 廃車回送から15日 横瀬車両基地に佇む2405Fと2505F(2023.01.12)
- 西武多摩川線 101系241Fと247Fの甲種輸送を撮影する(2023.01.11)
「鉄道:伊豆箱根」カテゴリの記事
- 伊豆箱根鉄道 大雄山線5000系の甲種輸送を撮影する その2(2018.09.15)
- 伊豆箱根鉄道 大雄山線5000系の甲種輸送を撮影する その1(2018.09.13)
- 少しだけ伊豆箱根鉄道駿豆線を撮影する(2018.04.28)
- ツートン復活! 伊豆箱根鉄道「イエローパラダイストレイン」を撮影する その2(2017.01.27)
- ツートン復活! 伊豆箱根鉄道「イエローパラダイストレイン」を撮影する その1(2017.01.23)
コメント