開業4周年 ひたちなか海浜鉄道を訪ねる その1
では、ここで、1カ月少々前、4月29日に遡ります。
ゴールデンウィーク前半戦、3連休の中日となったこの日は、まず最初に東十条へと向かい、同駅付近で足利藤まつり号を撮影した。そして、東十条からは、常磐線取手駅までの乗車券を購入し入場。上野駅から常磐線の特急「スーパーひたち」に乗り換え、向かった先は勝田。この日の目的地は、開業4周年記念祭を開催している、ひたちなか海浜鉄道である。
前日の4月28日は、JR東日本の新しいフリーきっぷである「休日お出かけパス」を使用していた。翌日、ひたちなかへと向かう際、前から気になっていた「ときわ路パス」を使用する事を思いついた。この切符は、茨城県内のJRと、ひたちなか海浜鉄道や鹿島臨海鉄道等の、茨城県内の一部私鉄が乗り放題となる切符であるが、発売駅も茨城県内に限られていた。そこで、前日、法事を終えて上野に戻ってきた後、そのまま常磐線で取手へと向かい、このときわ路パスを購入する事にした。その為、取手までの乗車券を別途購入するだけで、上野から「スーパーひたち」に乗って、一気に勝田まで行く事が出来た。
上野から乗車したのは、この3月よりデビューした、新型のE657系。その乗り心地はとても快適で、勝田まではあっという間だった。以前、ひたちなか海浜鉄道の吉田社長が、「上野から2駅」と仰っていた事が有ったが、まさに、2駅はあっという間だと感じさせる乗り心地だった。
勝田駅到着後、早速、湊線のホームへと向かう。連絡改札口で、ときわ路パスを見せようとすると、なんと改札口では、吉田社長自らがお立ちになり、お客さんを出迎えていた。とりあえず、社長にご挨拶をしてホームへと進む。停車していた湊線の列車は、同鉄道の主力車両である、キハ3710形の2両編成。この日は、旧型気動車も運転しており、一部列車は3両編成となる事が発表されており、私の狙いは、もちろん旧型車の3両編成だ。しかし、3両編成で走る列車までは、まだ時間も有り、その前に、那珂湊のイベント会場を見ておきたいと思っていたので、まずは那珂湊を目指すのだが、キハ3710形が来たと言う事で、いったん中根駅で下車し、旧型気動車を撮影してから、那珂湊へ向かう事にした。
中根駅を発車し、阿字ヶ浦へと向かうキハ3710形。
ちょうど、中根駅周辺は、水田に水が入り始め、まさに水鏡の状態。旧型気動車が、水面に写り込む姿を撮ろうと言う事で、多くの撮り鉄さん達が集まっていた。私も、まずは水鏡と菜の花を入れて撮影する事にした。
勝田へと向かうキハ2005+キハ205。
水鏡と言うには、やや水が少なかったかもしれないが、キハ205は、水面にもしっかり写ってくれたし、キハ2005の足元の菜の花が良い感じだったから、この日の旧型気動車の撮り始めとしては、充分に満足できた。
この後、勝田から折り返してくるキハ205+キハ2005に乗り込み、那珂湊へと向かう事にする。せっかくなので、ホーム上から、キハ205+キハ2005を撮影してから乗る事に。
中根駅に進入するキハ205+キハ2005。
2両編成で、車掌も乗っていた事から、2両目のキハ2005から乗車出来ると言うのは有り難かった。キハ2005に乗り込み、車内の中程まで進んで行くと、mattohさんを発見。ここから、暫くの間、同行させていただく事に。
那珂湊駅到着後、まずは、廃車となったキハ203の車内で行われている写真展を見に行く事にした。実は、twitterのフォロワーさんが、何人か出展されていて、それぞれの作品をじっくりと鑑賞した。
写真展が開かれていたキハ203。
この後、機関区の周りを歩いて駅へ戻ろうとすると、踏切が鳴り出した。まだ、定期列車の通過までは時間が有るのに・・・と思って見ていたら、準急色のキハ2004が出庫してきた。
旧型車3連運転を前に、入替を始めたキハ2004。
実は、次の阿字ヶ浦行きより、このキハ2004が増結され、旧型車の3連運転が始まる事になっていた。その為に、まずはキハ2004を出庫させて、2番線に入線させる為の入れ替えが始まったのだった。
こうなると、そろそろ、3連運転を撮影する為に移動しなくては。でも何か食べておきたい。ちょうど、駅前のブースで魚介のスープを販売しており、これを食べる事にした。意外にもボリュームが有り、空腹は満たされた。
旧型車の3連運転は、中根の水田で撮る事にした。早速、先行する勝田行きで中根へと向かうが、その前に、ちょっと気になった車両があり、撮影する事に。
那珂湊駅構内に留置中のキハ222。
スカ色に塗られたキハ222。実は、昨年の12月10日に、「E655系電車で行く湊線の旅」と言うツアーで、湊線を訪れた時、この車両が撮影専用列車として勝田~那珂湊間を1往復した。その際に、キハ222は、あまり調子が良くないので、単行で走るのは、もしかしたら最後になるかも?と言うような話を聞いた記憶が有ったのだが・・・
撮影専用列車として運転された時のキハ222。(2010年12月10日撮影)
この日、那珂湊で撮影した画像と比較していただくと、塗装も再塗装されているのがお解りいただけるかと思う。どうやら、今年に入ってから整備をしたようで、ネットで検索してみると、その後もキハ222が本線上を走っているようだ。昨年12月に訪れた時が、そんな状態だったので、キハ222の処遇が心配だったのだが、綺麗になった姿を見て、安心した。
さて、再び戻って来た中根駅。今度は、先程撮影した場所よりも、もう少し勝田寄りに進んだ農道から撮影する事に。今度は、水田の水もしっかり貼ってあって、水鏡効果が期待できそう。まずは、勝田から戻ってくるキハ3710で練習。
キハ3710による阿字ヶ浦行き。
う~ん、キハ3710の車体が、見事に水田に写り込んでいた。これなら、旧型車3連も期待できる。ワクワクしながら、次の勝田行きを待つ事にした。
そして、待つ事およそ15分。いよいよ旧型車の3両編成による勝田行きがやって来た。まずは、カメラを中根駅側に向けて、キハ2005が先頭の姿を撮影する。
キハ2005を先頭に、勝田へと向かう旧型気動車3両。
旧型車の3両編成。急行色のキハ2005を先頭に走る姿も、なかなか良い感じだ。そして、この後は、お待ちかねの後追い撮影。
後追い。3両の旧型気動車の車体が、しっかりと水面に写り込んでいる。
撮影後、画面上で画像をチェック。水田には、旧型気動車3両の車体がしっかり写っており、大満足である。
この後、折り返してくる阿字ヶ浦行きに乗り込む事も考えたが、もう少し、水鏡に写り込む旧型気動車が撮りたくなり、暫くの間、中根に留まる事にした。
その2へと続きます。
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コメント
僕もあの日、旧型車3連に乗りました。ひょっとしたら、何処かでニアミスしたと思われます・・・。
投稿: 岩崎友裕 | 2012/06/09 08:56
TOMOさん。
おはようございます。
オイラもその日は3連キハ狙いでひたちなか海浜鉄道にお邪魔しておりました。
主に那珂湊・中根付近で撮影していたので、何処かですれ違っていたかも…。
キハ222は調子が悪い様ですね。(5/6は運用途中でミキに差し換え、5/19は僅かの時間でしたが本線上を走り安心しました。222狙いの方が沢山いらした様ですね。)
この日キハ3710には車内アナウンスでさおりんごさんが乗車されていらっしゃったのでご挨拶をして軽くお話をしました。
やはりひたちなか海浜鉄道の売りは旧型キハ逹ですね。まだまだ新型には負けない魅力が我々鉄道ファンを惹き付けて止まないのだと思います。
投稿: 飯塚 | 2012/06/10 08:14
ありがとうございます。
まだまだがんばってもらわないと。
(吉田)
投稿: ひたちなか海浜鉄道 | 2012/06/16 10:43
こんばんは、MAKOです!
僕も、昨年のクリスマスにひたちなか海浜鉄道に乗ったことがあります。しかも僕が乗ったのは、元三木鉄道のミキ300-103でした。
この日は、終点の阿字ヶ浦駅で下車し、徒歩で阿字ヶ浦海岸を通ってひたちなか海浜公園で遊んでいました。同公園はアイスチューリップで有名な場所です。冬でも晴天になることが多く、花たちの写真を撮影するのにピッタリの時期です!
ひたちなか海浜鉄道、これからも頑張っていただきたいですね。震災から完全に立ち直れるよう。
投稿: MAKO | 2012/06/19 21:54