E233系による代走「むさしの奥多摩号」と「ホリデー快速鎌倉号」を撮影
7月29日のお話。
夏休みシーズンとなり、JR各社も、夏の臨時列車の運転が本格的にスタートしたが、この夏、大宮から青梅線の奥多摩へと向かう臨時快速列車「むさしの奥多摩号」の運転が復活した。この列車、2006年に、当時の小山車両センターに所属していた115系を使用して運転を開始したのが始まり。その後、115系の廃車により、豊田車両センター所属の201系「四季彩」編成による運転となったものの、「四季彩」編成の廃車により、列車そのものの設定もなくなってしまっていた。しかし、この度、高崎車両センター所属の115系を使用することで、「むさしの奥多摩号」が復活した。
E233系に統一(ライナー号を除く)され、どこかつまらなくなってしまっていた青梅線。115系による列車が入線するとなれば、当然撮影したくなると言うもの。そこで、この列車の撮影に出かけることにしたのだが・・・
実は、前日の28日。「むさしの奥多摩号」として運用中の115系が、川井駅付近で車両故障を起こし、青梅線が一時運転見合わせになる事態が発生した。この車両故障に伴い、同日の大宮行きから、E233系青編成による代走が実施されていたが、翌29日の運転は、どの車両が使用されるのか、はっきりしない状態であった。そこで、115系による運転かどうかを確認しないまま、午前7時に自宅を出発。まずは西武拝島線で拝島へと向かうが、その車内で、E233系青編成で大宮を出発したとの記述を確認。当初は、軍畑付近まで向かう予定だったのだが、その知らせにやる気をなくし、拝島駅で撮影することにした。
午前7時半頃、拝島駅に到着する。軍畑付近まで先行することを想定して移動してきたため、まだ、「むさしの奥多摩号」の到着までは余裕がある。奥多摩行きだし、2番線に到着するだろうと、甘い考えで、1番線の待合室に入り時間を潰す。冷房が効いた待合室で待つのは快適だ。ところが、「むさしの奥多摩号」の到着およそ10分ほど前に、当該列車が1番線からの発車だと知り、事態が急変する。急遽、撮影場所を2番線に変更し、本番に備えるが、その2番線には青梅行きが入ってきた。この青梅行き、なんと、拝島駅で「むさしの奥多摩号」を先に通すと言う。これは大変だ。とりあえず、ホームの立川方から入線シーンは撮ったものの、うまく行かず、早足で、ホームの奥多摩方へ移動。どうにか間に合い、1番線から出発する「むさしの奥多摩号」を撮影することが出来た。
拝島駅1番線から出発。一路、奥多摩へ向かう「むさしの奥多摩号」
この日、代走運用に就いたのは、E233系青462編成。通常は、青梅線の線内での運用に使用されている編成である。正面の行き先表示も「快速 奥多摩」と表示された状態で撮影することが出来たが、通常なら、快速列車に使用されることは無い事から、ある意味、貴重なシーンを撮れたと言う事は間違いない。でも、115系の方が良かったよなあ・・・
さて、拝島駅でE233系「むさしの奥多摩号」を撮り終えたものの、このまま帰るのは、何か勿体無い。やっぱり115系が撮りたい。そう考えていたところ、115系による「ホリデー快速鎌倉号」の運転日であることを思い出した。「ホリデー快速鎌倉号」は、豊田車両センター所属の115系M40編成を使用して、南越谷~鎌倉間で運転されている列車。以前は、大宮発で運転されていたが、湘南新宿ラインの普及により、臨時列車として設定される回数が減り、このまま設定されなくなるのではと思ったこともあったが、南越谷発に変更した上で、残ることになった。しかし、運転回数が少ないと言う条件は変わらずで、「むさしの号」が205系に置き換えられた今となっては、115系M40編成を捉えることが出来る、数少ないチャンスである。
時間的に、鎌倉方面へ先回りすることは不可能だったが、運よく、拝島から青梅線で立川へ。更に、立川から中央線に乗り換えると、西国分寺には、「ホリデー快速鎌倉号」よりも先着することが出来た。西国分寺到着後、早速、武蔵野線ホームへ。すると、「ホリデー快速鎌倉号」狙いの撮り鉄さんが、数名待機していた。私も、邪魔にならない場所で待機し、同列車の到着を待った。現地到着から、およそ5分後のこと。M40編成による「ホリデー快速鎌倉号」がゆっくりと進入してきた。
西国分寺駅に進入する115系M40編成「ホリデー快速鎌倉号」
M40編成を撮影したのは、いつ以来だろうか。あまり出番はないが、時々、山手貨物線などで試運転をしているという情報を耳にすることがあり、定期的に動いている模様。そのせいか、しっかりと整備されており、塗装もきれいだった。
一路、鎌倉へ向けて出発!
こうして、青梅線では撮影できなかった115系の快速を、西国分寺で撮影したことで、いくらか気分を晴らすことができた。
この後、前日撮影した西武池袋線内での東急車試運転が気になり、西武池袋線の沿線へと向かっていくが、この日は試運転が無く空振り。そのまま、午後には帰宅したのだが、夕方になって、E233系による「むさしの奥多摩号」の大宮行きのことが気になった。往路の「快速 奥多摩」表示が貴重だったのと同様、折り返しの「快速 大宮」表示も貴重ではないかと。そこで、夕方、再び外出し、青梅へと向かった。向かった先は、青梅線の有名撮影地の一つ。青梅~宮ノ平間の「山根踏切」である。貨物列車や、103系・201系が現役だった頃は、この場所も多くの鉄道ファンで賑わっていたが、最近では、撮影する人も殆ど見かけないという状況。実際に、現地に着くと、待っていた鉄道ファンは、なんと一人。本番直前に、もう一人駆けつけてきたが、それでも私を含めて3人という、かつての賑わいが嘘のようだった。
で、現地到着からおよそ15分後。18時頃の事になるが、青462編成による「むさしの奥多摩号」が、山根踏切を通過していった。
「快速」表示も誇らしげに、山から降りてきたE233系青462編成。
青462編成は、「快速」表示と、「快速 奥多摩」表示を交互に表示してくるため、一番良い所では「快速」表示になってしまった。まあ、普段は快速列車に使用されない編成だけに、これはこれで貴重なのだが・・・
で、やはり「快速 大宮」表示で先頭に立つ姿が諦めきれずに、やや手前で撮影した画像を、大幅にトリミングしてみた。
トリミングして、「快速 大宮」表示がどうにか読めるかな?
で、ちなみに、この場所では後追い撮影もやってみたのだが、こちらはと言うと・・・
後追いは、しっかりと「快速 大宮」表示が撮れた。
タイミングよく、こちらは、しっかりと「快速 大宮」表示が撮れた。しかし、背後には高く伸びた草が・・・103系や201系、貨物列車が走っていた頃は、こんな事なかったと思うのだが・・・
と言う訳で、貴重なE233系による「むさしの奥多摩号」の撮影は、この山根踏切での撮影を以て終了とした。次回の運転時には、是非とも115系での「むさしの奥多摩号」を撮影したい。そう願いつつ、青梅を後にした。
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