西武２００００系２０１５５Ｆが池袋線で営業運転に就く

１１月３日のお話です。

毎年恒例、航空自衛隊入間基地での「入間航空祭」が開催される日。西武鉄道では、今年も臨時列車を増発して対応。朝から、航空祭関連の臨時列車の撮影と、同日から４日にかけて実施される、西武鉄道多摩川線の甲種輸送の撮影の両方で出動し、朝から分刻みのスケジュールで動いていた。

昼頃のこと。スマホでツイッターを見てみる。すると、新宿線で運用中の２０１５５Ｆが、池袋線の各停運用に入っているとの書き込みを見つける。川越市制９０周年記念ヘッドマークを掲出中の２０１５５Ｆ。ヘッドマークもそのままとのこと。川越市制９０周年号が、池袋線で営業運転に就いているというのは、ある意味事件である。早速、目撃情報から時刻表を見て、この後の同編成の動きを追ってみたが、残念ながら、航空祭関連の臨時列車には入らなそうだということが分かった。そこで、航空祭関連、最後の臨時上り列車を見届けてから、後続の列車で練馬へと移動する。途中で変更がなければ、私が乗車した準急池袋行きが、練馬駅を出発すると、２０１５５Ｆによる各停池袋行きが、続けてやって来る筈。私は、練馬駅到着後、下りホームの池袋方へ移動する。ホームを歩いている途中で、後方から２００００系が入線してくるのが分った。振り向いてみると、確かにヘッドマーク付きの２００００系であった。

川越市制９０周年ヘッドマークそのままで、池袋線の運用に就いた２０１５５Ｆ。

突如、池袋線の運用に就いた２０１５５Ｆ。御覧のように、川越市制９０周年を記念したヘッドマークはそのまま。逆に、この姿が、新宿線所属車両である事をアピールしているようにも見える。入間航空祭開催日ということで、おそらく、航空祭関連の臨時列車増発用のために、貸し出されたのだろう。

この後、２０１５５Ｆは、池袋から各停石神井公園行きとなって折り返してくる。石神井公園行きと言えば、今年６月のダイヤ改正により登場した行先。実は、２０年ほど前まで、平日朝に石神井公園発着の列車があり、ある意味、復活ともいえる。そんな石神井公園行きを、お恥ずかしいことに、まだ撮影していなかった事から、ここは練馬駅に留まり、２０１５５Ｆの折り返しを待った。

折り返しは石神井公園行き。

池袋行きと石神井公園行き、池袋線らしい光景を撮影し終えたところで、この日の２０１５５Ｆの追跡は終了。撮影後は、練馬駅から所沢経由で帰宅した。

そして翌日の事。昼間は、前日から継続している西武多摩川線の甲種輸送と、東京メトロ有楽町線の工事に伴う特別ダイヤの為に運転された小竹向原行きを撮影しながら夜を迎えた。いつもの多摩川線甲種輸送の時と同じように、南入曽車両基地へ向かう多摩川線の車両を撮影しようと、所沢駅で待機していると、撮影者の姿が全くない。そこで、ツイッターで２４９Ｆの動きを検索してみると、なんと、多摩川線から戻って来た２４９Ｆ「夏」は、３時間も前に、南入曽へ向かってしまったとの事。しかし、いつもの回送列車の時刻になると、所沢駅１番ホームの発車案内機には、回送列車の表示が・・・現れたのは、新宿線へ返却される２０１５５Ｆの回送列車だった。

池袋線での任務を終えて、新宿線へ返却される２０１５５Ｆ。

所沢駅１番ホームに停車中の２０１５５Ｆの回送列車。普段から見慣れた光景ではあるが、交代の乗務員さんが写っている事で、池袋線から新宿線へ向かう回送列車らしさが表現できたかなと思う。

おまけ

各停運用に入った３０３Ｆ。（２０１２年１１月３日撮影）

１１月３日の夜、練馬駅で撮影をしていると、２０１５５Ｆの後を追うように、３０３Ｆの各停がやって来た。今後の去就が注目される池袋線の３０１系だが、３日は２編成とも運用に就き、航空祭関連の臨時列車にも充当されていた。