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西武多摩湖線 車両故障発生により萩山~一橋学園間で折り返し運転を実施

11月2日、20時28分頃、西武多摩湖線は、国分寺駅で車両故障が発生。多摩湖線の国分寺~萩山間が運転を見合わせた。

私自身、全くの偶然なのだが、国分寺20時20分発の萩山行きに乗車。20時33分頃に帰宅していた。この時、一橋学園駅では、261Fによる国分寺行きと交換しているのだが、どうやら、この列車が国分寺駅に到着した際、車両故障が発生したようだ。そんな事とは知らずに、自宅でくつろいでいたのだが、22時頃、何気なく、携帯のメールを見てみると、NAVITIMEからの多摩湖線運転見合わせに関するメールが入っていた。

その後、ツイッターを見て状況を確認。すると、国分寺~一橋学園間については、本日中の列車の運転は、すべて取り止め、萩山~一橋学園間では、本数は少ないながらも運転を再開したと言う情報をキャッチする。

ここで、私自身に、一つの疑問が浮かんだ。一橋学園駅では、どのように折り返すのか。一橋学園駅の構造上、萩山方面から、直接下りホームには入線できない筈だし、上りホームに入線しても、萩山方面へ折り返す為の出発信号機がない。数年前、国分寺駅で車両故障が発生した際に、萩山~一橋学園間で折り返し運転を実施した時は、そのまま本町信号場まで回送して折り返したらしいと言う話を聞いた事が有る。果たして、今回はどうやって対応しているのだろうか。23時過ぎ、自宅を出発。萩山駅へ向かった。

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萩山駅1番ホームにて出発を待つ一橋学園行き。

1番ホームに向かうと、ちょうど折り返し23時14分発の一橋学園行きが入線してくるところだった。まずは、1番ホームの八坂方へ移動し、到着した257Fを撮影する。

続いて、最後部車両のクハ1258の乗務員室内の列車番号表示機を見てみる事に。

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「カクテイ ヒトツバシ 6566」を表示している。

時刻表を見ると、萩山23時14分発の国分寺行きが6566列車となっており、6566列車の国分寺~一橋学園間が運休と言う扱いのようだ。

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萩山駅1番ホームの発車案内機。通常では見られない一橋学園行きの表示が続く。

1番ホームの発車案内機を見ると、23時14分発の後が23時41分発となっている。本来であれば、この間に28分発の列車が有るが、1編成のみを使用して折り返し運転を行っている為、通常の運転本数の半分となっている。

とりあえず、萩山駅での観察は、ここでいったん終了し、一橋学園行きに乗り込んで、真相を確認する事に。萩山駅を出発すると、青梅街道までは順調に走るが、いつものような自動放送が流れない。安全確認の為の便乗なのか、運転士さんと共に乗務していた方が車内アナウンスを担当していた。もしかしたら、萩山発一橋学園行きの自動放送が対応していないのかもしれない。そして、青梅街道を発車すると、いつもとは違って徐行運転。自転車並みの速度になった後、駅の手前で停止してしまった。担当の運転士さんからの放送によると、一橋学園駅に入線する為に、駅との確認作業を行っているとの事。もしかして・・・

数分後、列車がゆっくりと動き出す。自転車並みの速度のまま、ゆっくりと一橋学園駅1番ホーム(下りホーム)に入線した。本町信号場まで行かずに、一橋学園駅で折り返す為に、駅係員の誘導によって入線したようだ。

こうなると、一橋学園駅1番ホームの入線シーンを記録したくなる。折り返しの萩山行きで帰宅する予定だったが、予定を変更し、一橋学園駅に留まる事に。

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一橋学園駅1番ホームの発車案内機。

下り列車のみに使用されている一橋学園駅1番ホームの発車案内機。当駅始発の萩山行きと言う事で、萩山行きと当駅始発の表示が交互に表示されているシーンを記録する。

この後、萩山行きの出発を見送った後、次の列車の到着まで20分ほど待つことに。この時間になると、流石に気温も下がって来て寒い。早く来てほしいなあと思っていた頃、ツイッターのフォロワーさんに声をかけられてご挨拶をする。そして、列車がまもなく到着すると言う頃、南口の構内踏切に作業員の方が2名現れた。

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構内踏切前に立つ作業員さん達。

通常は上り列車が入線しない一橋学園駅1番ホーム。なるほど、南口改札へ通じる構内踏切も、上り列車の進入には対応していない為、列車が入線してきても踏切が閉まらないのだ。万が一の事態に備えて、列車の進入時にお客さんが通らない為に、こうして待機しているようだ。

そして、列車の停止位置を運転士に知らせる為、駅員さんも登場。萩山からの一橋学園止まりの列車が到着した。

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駅係員の誘導により、一橋学園駅1番ホームに6570列車が到着。

少しでも、お客さんに不自由な思いをさせない為に、運転できるところは運転する。でも、その裏では、現場の方達が、臨機応援に対応している事で、この折り返し運転が成り立っているんだと言う事が、一橋学園駅の様子を見て充分に伝わって来た。

この後、この列車で萩山へ戻る。萩山到着後は、再び一橋学園行きとなるのだが、多摩湖線の一部区間運転見合わせに合わせて、拝島線や国分寺線も終電後に特発を出す等、柔軟な対応をしており、0時を過ぎたにもかかわらず、萩山駅は拝島方面からの列車が到着すると、多くの乗客が、停車中の一橋学園行きに乗り換えて行った。

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萩山駅1番ホームで出発を待つ一橋学園行き。

私は、この列車の出発を以て、多摩湖線の観察を終了とし、自宅へ戻った。故障した261Fは、おそらく終電後に、救援車両を国分寺へ派遣して引き出した事だろう。

本日11月3日から4日にかけて、西武多摩川線の車両入れ替えに伴う甲種輸送が計画されており、多摩湖線のワンマン車は、263Fが離脱している。普段は、263Fと多摩川線の車両を足して5編成体制となっている多摩湖線のワンマン車だが、たまたま予備車なしの状態の時に、261Fが車両故障を起こしてしまった。261Fの故障による運用離脱が長引かないと良いのだが・・・

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