「セントラルライナー」廃止へ
では、再び2013年元日のお話です。
東海道本線柏原駅付近での撮影を終えた後は、大垣・名古屋を経由して、向かった先は、中央線の春日井駅である。
2013年3月16日に予定されているダイヤ改正で、JR東海の中央線では、一部区間座席定員方式による快速列車「セントラルライナー」が廃止される事になった。
「セントラルライナー」は、1999年12月4日のダイヤ改正でし、毎時2本運転されていた名古屋~中津川間の快速列車1本を置き換える形で誕生した。名古屋~多治見間を座席定員方式にすることにより、停車駅を大幅に削減し、岐阜県東濃地域への到達時間を、少しでも短縮させる事が目的であった。その為、使用される車両も、「セントラルライナー」用として、シートピッチを拡大したり、背もたれを大型化した、特別仕様の313系8000番台車をデビューさせて対応した。運転開始当時は、名古屋駅のセントラルタワーズ人気も手伝って、休日には車両数が足らなくなる事態も発生し、2000年に313系8000番台車が増備されるまでは、東京~大垣間の夜行快速「ムーンライトながら」に使用されていた373系や、特急「しなの」用の383系を間合いで「セントラルライナー」に投入したこともあった。
中央線にとっては、特別な快速列車である「セントラルライナー」。実は、私自身も、乗車したのは、たった一度だけ。それも名古屋~多治見間での乗車だったが、この「セントラルライナー」を、廃止前に、もう一度撮っておこうと思い、近江鉄道へは行かず、名古屋へと戻って来たのであった。「セントラルライナー」に先行する瑞浪行きの快速列車で、春日井に着いたのは、16時08分のことだった。まずは、下りの「セントラルライナー」を撮影するために、上りホームへと移動する。
春日井到着からおよそ5分後の事。「セントラルライナー」がやってきた。
中津川を目指す「セントラルライナー」。
前3両が日陰で、後3両に西日が当たるという形になってしまったが、冬場の撮影だから、これは仕方ない。
この後、すぐに上りの「セントラルライナー」もやってくる為、今度は下りホームへ移動。ホームの先端に向かっている途中に、もう接近放送が入ってしまった。
夕日を浴びながら、名古屋へと向かう「セントラルライナー」
先程の下り列車から比べると、今度は光線状態も良い感じに撮れた。
この後、春日井駅では、2本ほど上り列車を撮影した後、名古屋へと戻った。そして、東京へ戻る前に、もう一度、名古屋駅に停車中の「セントラルライナー」を撮影してみた。
名古屋駅10番線で出発を待つ「セントラルライナー19号」
もともと、名古屋~多治見間を整理券方式による着席サービスを展開している列車だけあって、「ホームライナー」的な役割も果たせる事から、平日・休日ダイヤ共に、名古屋駅19時00分発までは、「セントラルライナー」の設定がある。
ダイヤ改正で廃止される「セントラルライナー」。私自身、おそらくは、今回の撮影が、「セントラルライナー」として運用されている313系8000番台車の最後の撮影となるだろう。改正後、313系8000番台車は、どのような運用に就く事になるのかも気になるところ。現在でも、早朝や深夜時間帯に、快速や各駅停車の運用が有る為、おそらく、改正後は、「セントラルライナー」廃止により設定される快速列車にも使用される事になるかと思うが、「セントラルライナー」廃止後も、この特徴ある姿を維持するのかどうかも気になる。いつの日か、ごく普通の313系の姿に改造されてしまうのだろうか?
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コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
投稿: 送付状 | 2013/03/31 11:25