臨時急行「富士山トレイン371号」を撮影する
富士山と三保の松原が世界遺産に登録され、今や富士山観光がブームとなっている。鉄道会社でも、富士山の登山ルートへ向かう臨時列車を増発して対応しているが、JR東海でも、7月20日から8月4日までの土曜・休日に限り、臨時急行「富士山トレイン371号」を、浜松~御殿場間に1往復運転することになった。
この臨時急行列車、列車名が示す通り、かつて小田急新宿駅と沼津駅との間で運転されていた特急「あさぎり」用の371系が使用されることになっている。「あさぎり」運用離脱後の371系は、昨年、6月と12月、そして、今年の6月に臨時快速列車に使用されたことがあったが、それ以外は、ほぼ沼津運輸区に留置されたままと言う状態が続いていたが、ここへ来て、東海道線の名古屋地区や中央西線などで試運転が行われるなど、何やら動きが活発になってきた。今後は、臨時列車への充当も多くなってくるのかも。久々に本線を走る371系を見たい。7月19日夜、東京を出て、一路浜松へ。ここで一泊し、翌7月20日の朝、私は、東海道本線の豊田町駅に降り立った。
浜松駅から上り列車で2駅目となる豊田町駅は、1991年に開業。この界隈では、愛野駅に次いで新しい駅である。下りホームの浜松方には、先客が御一人いらっしゃったので、まずはご挨拶。その後、撮影準備を進めていると、背後から下り列車が到着。この列車からも数名、371系を撮影される方がやってきて、ホーム上が賑やかになった。そして、およそ7分後、「富士山トレイン371号」がやって来た。
一路御殿場へ。臨時急行「富士山トレイン371号」が豊田町駅を通過する。
私自身、久々に見る371系。「あさぎり」運用から引退後は、団体列車用に転用されると言う話は、発表されていたが、その際に編成から外されるだろうと予想していたダブルデッカー車も健在。「あさぎり」現役時代と同じ7両編成で、颯爽と本線を駆け抜ける姿を、こうして再び見る事が出来た事は、とても嬉しかった。あえて、欲を言えば、正面のヘッドマーク。「臨時」表示としているが、これが373系ならば、列車名を変えて、「ごてんば」マーク掲出だったかもしれない。今後の事を考慮して、同じ「臨時」表示でも、例えば、世界遺産に登録された富士山をイメージした、新しいマークを作っても良いような気がする。
こうして、この日最初の目的は終了。次の目的地へと移動するのだが、その前に・・・
211系5000番台車+313系の静岡行き普通列車。
371系「富士山トレイン371号」の後を追うようにやって来た211系+313系の普通列車。このエリアでは、2007年まで113系や115系が走っていた事も有り、211系は、まだまだ新しいイメージがあるのだが、JR東海の211系5000番台車も、デビューは1988年であり、今年で25年。JR東日本では、211系の廃車も始まっており、JR東海でも、国鉄時代に製造された電車は、ほぼ置き換えが完了したと言う状況を考慮すると、この211系も、あと数年で後継車両が登場する事も考えられる。それだけに、今のうちから、しっかり記録しておく事も大事かなと思っている。
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