8月10日のお話です。
今年の夏は、久し振りに青春18きっぷを手にしていた。どこかへ行きたくなる週末。何かネタは無いかと、携帯でぴたのりダイヤ情報を眺めていると、JR東日本秋田車両センターに所属する事業用車両キヤE193系「East i-D」が、東北本線の宇都宮~郡山間で運転される事を発見した。
事業用車両が好きな私。これまでに、勝田車両センターに所属し、JR東日本の標準機区間を除く電化区間をカバーするE491系「East i-E」は、何度も撮影しているのだが、気動車である「East i-D」が自力走行している姿は、あまり撮った事がない。それもその筈。首都圏のJR各線は、殆どが電化されており、各線の検測には、電車であるE491系「East i-E」が使用される事が多く、首都圏でキヤE193系「East i-D」の出番があるのは、八高線・久留里線等、そう多くは無い。しかも、これらの路線では、平日に運転される事が多い事から、これまでに同車の自力走行を撮影したのは、たった一回だけであった。
よし。それでは、久々に「East i-D」を撮りに行こう。そう思い、家を出た。目指すは宇都宮より北。35度以上の猛暑になると、天気予報では伝えられていたので、少しでも涼しいところへと言う事で、久々に黒磯より北へ。降り立ったのは、東北本線では福島県最初の駅となる白坂駅。少しは涼しいかと思ったが、下りた瞬間、「暑いなあ」と言う言葉が自然に出てしまった。たまたま居合わせた地元のおばちゃんの話によると、前日は、更に暑かったのだとか。もう日本はどうなってしまったのだろうか。
とりあえず、白坂駅から5分ほど歩いた場所にある、定番の撮影ポイントを目指す。車内から見えていたが、既に先客の方が一人いらしていた。まずはご挨拶をして、邪魔にならない場所からカメラを構えるが、まず暑くて立っているのが辛くなる。そして、夏場と言う事もあり、草もかなり生い茂っており、脚立なしで撮るには、3両編成が限界。まあ、そもそも、ここへ来た目的が、「East i-D」の撮影だから、3両編成が入れば、問題は無いのだが・・・
撮影ポイントに到着してから1時間が経過。もう暑さに耐えるのも限界となって来た。とっくに「East i-D」が通過している筈なのだが、一向に姿を見せない。いったい何があったのだろうか?改めて、ぴたのり鉄道ダイヤ情報を眺めるが、時刻に関しては見間違えではなかった。そして、実際に、宇都宮運転所構内で「East i-D」が、ヘッドライトを付けた状態で待機しているのを確認しているから、運休ではない事は確かのだが・・・
いつになったら来るのだろうかと、不安に感じながら待っていると、当初の予定時刻より30分ほど遅れて、「East i-D」がやって来た。
東北本線を行く、キヤE193系「East i-D」
暑さも光線状態も、間もなく限界と言う中でやって来たキヤE193系「East i-D」。電化区間を走っているが、パンタグラフを上昇せずに走行している点で、ほぼ同じデザインである事業用電車E491系「East i-E」との違いを感じる事が出来た。
参考
武蔵野線新秋津~新小平間を行くE491系「East i-E」(2013年5月6日撮影)
こちらは、これまでにも何度か撮影した事があるE491系「East i-E」。この日は、検測ではなく回送列車として運転されていたようで、パンタグラフは中間車の1基のみ上昇と言う形での運転。このスタイルで撮影出来たのは、これが初めてだった。
最近のコメント