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2014年の撮り初め 富士山を眺めながら富士急行線へ 前編

では、2014年元日のお話です。

富士山の世界遺産登録で、何かと活気づいている富士急行線。看板列車である「フジサン特急」の次期車両として、元小田急電鉄のロマンスカー「RSE」こと20000形を譲り受ける事が発表され、何かと注目度が上がっている中、昨年11月30日からは、今年2月9日を以て引退する2002Fを、JR東日本のジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」時代のカラーに戻して運行を開始し、更に注目度を増している。既に私も、昨年11月30日に現地入りして、「パノラマエクスプレスアルプス」カラーに復元された2002Fを撮影し、その時の模様は、弊ブログにも反映しているが、前回訪れた時は、富士山をバックに走るシーンを撮っていない。引退までに、富士山をバックに撮影したい。そう思い、2014年の撮り初めは富士急に決定した。

立川を6時43分に出発する甲府行きの普通列車で大月へ。7時39分、大月駅に到着。早速富士急行線の乗り場へと向かう。今回は、前日までに「世界遺産・富士山フリーきっぷ」を購入済みなので、連絡改札口もスイスイ。富士急のホームには、ちょうど河口湖からの6000系普通列車が到着。この列車が、折り返し河口湖行きとなる。そして、6000系河口湖行きの隣では、大月駅に夜間停泊していたPEAカラーの2002Fが出庫点検中であった。

出庫点検中の2002Fを撮りたかったが、6000系車両が邪魔になり、ホーム上からは撮影不可。よって、ホーム上にいても、する事が無いので、押しボタンを押して6000系車内へ。扉が半自動扱いになっていた事もあり、車内はぽかぽか。これは有り難い。7時51分、河口湖へ向けて大月を発車。車内では、車掌さんによる富士山が綺麗に見えるポイントの紹介や、列車の撮影に来る鉄道ファンに向けたお願い放送等も流れた。

8時20分、三つ峠駅に到着。ここから、撮影ポイントへ向けて徒歩で移動する。およそ15分後には、フジサン特急1号がやってくるのだが、さすがに15分では撮影ポイントに辿り着く事は出来なかった。まあ、これは想定内の事だが・・・

三つ峠駅から20分ほどで到着した、富士山が見えるお馴染みのポイント。さすがに、この場所にはざっと数えても20名ほどの方が早朝から待機されていた。私も負けじと、機材を取り出し、撮影を開始する。まずやって来たのは、こんな列車だった。

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マッターホルン号1201Fによる河口湖行き普通列車。

撮影地到着後、最初にやって来たのは1200形1201Fによる河口湖行き普通列車。スイスのマッターホルン・ゴッタルド鉄道との姉妹提携15周年を記念して登場したマッターホルン号だった。マッターホルン号が登場したのは、2006年の事だが、初代マッターホルン号となった1205Fは、後に富士登山電車に改造された為、この1201Fは、2代目となる。

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6000系6001Fによる大月行き普通列車。

今やすっかり富士急の主力車両となった感のある6000系電車。私が、三つ峠まで乗車した車両もそうだったが、この編成も、よく見ると、富士山方、クモハ6000の前側のパンタグラフが上昇している。クモハ6000形は先頭車改造車ではあるが、正面のデザインは、JR東日本の205系そのもの。205系の顔で前パンって、なかなか似合っているかも。

ここまで下り列車と上り列車1本ずつを撮影してきたが、ここで、この場所で撮影するにあたって、色々と迷いが出てくる。それは、手前の緑の鉄橋と両側支持、門型の架線柱の処理である。この架線柱と鉄橋を交わすには、もう少し線路から離れて撮る必要があり、実際に、そちらの方が待機している方も多い。では、そちらに移動すると、今度は被写体に民家が多く入ってしまう。色々と悩んだ結果、門型架線柱と鉄橋を入れて撮影する事にした。そして、レンズも望遠を使う事に。

迷いを断ち切って最初に来たのは、この列車だった。

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高尾からやって来た115系による直通列車。

中央本線高尾からの直通列車。この日、富士急線に入線してきたのは、豊田車両センター所属の115系M3編成。長年、中央本線で見慣れてきたスカ色の115系だが、いよいよ、115系の後継車として211系が進出してくるようで、富士山をバックに富士急行線をスカ色の115系が走ると言う光景も、いずれは見納めとなってしまいそう。一度は撮りたかっただけに、この列車に間に合うように現地入りして良かった。

そして、この後は、いよいよ主役の登場。

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PEAカラー2002Fによる大月行き「フジサン特急2号」

富士山をバックに走るPEAカラーの2002F。これが撮りたくて、早起きしてやってきた。山頂付近に雲が少し掛かってしまったが、これだけ富士山が見えていれば、個人的には、これでも充分。良い記録が出来たと思う。

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「トーマスれっしゃ」5001Fによる大月行き。

現時点では、富士急唯一の自社発注車両である5000形車両。1976年(昭和51年)度の鉄道友の会ローレル賞も受賞した車両であるが、現在は、御覧のように、富士急ハイランド内の「トーマスランド」をPRするために、「トーマスれっしゃ」として、車体も内装もトーマス一色となっている。

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6000系6500番台車による河口湖行き普通列車。

5000形と入れ替わりにやって来たのは、またしても6000系電車であるが、この編成、窓ガラスが1段下降窓となっている。6000系は、2014年元日現在、4編成が活躍しているが、そのうちの3編成は、二段窓の205系量産先行車が種車で、一段下降窓編成は、現在のところ、この編成のみの存在。富士急では、一段下降窓編成を6500番台として区別している。

この6000系河口湖行きを撮り終えた時点で、そろそろ富士山を被写体に入れるのが光線関係の都合上、難しくなってきた。そこで、今度は撮影場所を、少しだけ大月方へ移動した踏切より撮影を続ける事にした。

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大月行き快速「富士登山電車2号」

水戸岡鋭治氏デザインによる観光列車「富士登山電車」だが、この日は、お正月らしいヘッドマークを掲出しての運転。まず、大月・河口湖方の先頭車は、御覧のように「初春」と書かれたものを掲出。

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富士山方先頭車は「迎春」と書かれたものを掲出。

反対側、富士山方先頭車にも、御覧のように「迎春」と言うヘッドマークを掲出。「初春」「迎春」ともに、このデザイン、京王帝都電鉄5000系時代に、特急運用で掲出していたような・・・

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新宿からやって来た「ホリデー快速富士山1号」

三つ峠駅で「富士登山電車」と交換してきた「ホリデー快速富士山1号」。この日の「ホリデー快速富士山1号」には、豊田車両センター所属の189系M52編成(国鉄特急色編成)が充当された。

この後、上り・下りともに、次の列車まで30分程度開くので、一旦撮影地を離れ、トイレ休憩を兼ねて近くのコンビニへ向かった。

後編へ続きます。

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