撮り納め 国鉄気動車一般色塗装のいすみ鉄道キハ52
土日を中心に、観光急行列車として活躍を続けている、いすみ鉄道のキハ52。
2011年4月29日の運行開始から、まもなく3年が経過しようとしているが、このところ、同車の塗装が劣化してきており、再塗装をするという話が持ち上がって来た。再塗装に合わせて、国鉄末期に全国各地のローカル線で見られた朱色5号一色塗り、通称「首都圏色」にする事になり、国鉄気動車一般色は見納めとなる事になった。
塗装変更される事になった、いすみ鉄道のキハ52。(2013年3月23日撮影)
御覧頂いている画像は、およそ1年前、2013年3月23日に撮影したもの。昨年、JR西日本より、いすみ鉄道としては2両目の国鉄形気動車となる、キハ28が入線。週末を中心に運転される観光急行列車も、御覧のように2両編成で運転されるようになった。
この日の撮影のメインは、キハ28。(2013年3月23日撮影)
この時点で、キハ52は運行開始から約2年が経過しているのだが、運行開始したばかりのキハ28と比べると、やや塗装は汚れた感じに見えるが、それでも、状態は良好のように見えていた。
前回の撮影から10カ月が経過した1月中旬の事。キハ52の塗装変更の話が、私の耳にも伝わって来た。国鉄気動車一般色での運行終了は、2月16日。あと1ヶ月と言う事だと、沿線には撮り納めに来る人も多くなるだろう。全く撮った事が無い訳でもないし、ここは塗装変更まで静観しようかと思っていたのだが、国鉄気動車一般色での運転が終了するまでの残り1ヵ月間は、ヘッドマークなしで運転されるとの事。一度はヘッドマークなしを撮りたいと思っていた為、撮り納めに行く事を決意。キハ52 125と言う車番に合わせるかのように、1月25日、私は、いすみ鉄道沿線へと出かけた。
東京10時00分発の特急「わかしお5号」に乗り込み、まずは大原へ。そして、大原駅で1日乗車券を購入の上、11時58分発の上総中野行きに乗車。降り立ったのは、城見ヶ丘駅。まずは上総中川~城見ヶ丘間の撮影ポイントで、上総中野から大原へ向かう「急行2号」から撮影する事に。この列車は、キハ28が先頭となるのだが、今年1月より、キハ52とキハ28の正面の幌の付ける向きが変更になり、今はキハ28の正面が幌付となっていると言う。そこで、この列車から撮影する事にした。
キハ28を先頭に、大原へ向かう「急行2号」
正面に幌が付いたキハ28。この記事の冒頭でご紹介した2013年3月23日に撮影した画像と比較していただくと、幌が付いた事で、キハ28の正面が、厳つい表情になったように見える。
この後、撮影地と城見ヶ丘駅の中間地点にある「すき家」で昼食を摂った後、上り列車に乗り込んで国吉へ移動する。ここから、徒歩で、国吉~上総中川間の有名撮影ポイントである「第二 五之町踏切」へ向かう。ここは、カメラマンの中井精也氏のお気に入りのポイントとしても有名になった場所。私も、一度はここで撮ってみようと思い、この場所に来てみたのだが、実際に現地に着くと、既に撮り鉄さんが20人以上は集まっており、よく見られる撮り方で撮るのは不可能と判断。ここでは、ごく普通に車両だけを撮る事にした。
キハ52を先頭に、上総中野へ向かう「急行3号」
撮影後、画面で画像を確認してみる。この踏切では、ローアングルでの撮影が定番のようだが、なるほど。確かに普通に撮ってしまうと、背景の建物や鉄塔などが気になってしまう。
「第二 五之町踏切」では後追いも撮影。
「急行3号」が過ぎ去ると、この撮影地に集まっていた人達の殆どが撤収してしまった。せっかく訪れた有名撮影地なので、人が少なくなった事を利用して、私もローアングルでの撮影に挑戦してみた。
ローアングルで撮影してみたが・・・
いすみ301の大原行、いすみ201の大多喜行きを撮影してみたが、単行と言う事もあってか、タイミングを計るのが難しかった。これは何度もチャレンジして慣れるしかない。
この後、再び徒歩で国吉駅へと戻る。この日の予定を考えると、急行列車を撮影できるチャンスは、あと1回。残り1回は、あえて国吉駅での撮影とした。その理由は・・・
国吉駅に留置されているキハ30。
2012年12月1日まで、久留里線で活躍していた3両のキハ30のうち、キハ30 62が、いすみ鉄道にやって来て、国吉駅に留置されている。今のところ、本線走行は出来ないが、いつかこの車両が本線走行する姿を見てみたい。
このキハ30とキハ52の並びを撮る事で、国鉄気動車一般色のキハ52撮り納めにしようと企んだのである。
国吉駅に到着した「急行4号」
急行列車は、この国吉駅で約10分ほど停車するので、じっくり撮影する事が出来る。その為、まずは停車中のシーンを撮影してみた。
構内に留置されているキハ30とキハ52とのツーショット。
15時49分、「急行4号」は、大原へ向けて国吉駅を発車。まずは、構内に留置中のキハ30 62とのツーショットを狙う。
最後は腕木式信号機と絡めて・・・
そして、当初は予定していなかった、腕木式信号機と絡めての撮影。この信号機、昭和の情景再現の一環として、昨年、国吉駅に設置されたもので、国鉄形気動車との相性も抜群。最後は、この信号機と絡めて、この日の撮影を終了とした。
この撮影から、およそ1ヶ月。キハ52は、首都圏色への塗装変更を終えて、3月1日より運用を開始した。この塗装変更には、様々な意見が寄せられているようだが、個人的には、この首都圏色にも沢山の思い出がある。ネット上にアップされている画像を見ると、なかなか良い感じ。春休み中の平日には、キハ52だけの単行運転も計画しているとの事。仕事の都合がつくようであれば、休みを取って出かけてみるかな。
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コメント
こんにちは。モモパパです。
キハ58の急行型カラーリングも好きですけどキハ52のこのカラーリングが無くなってしまうのは寂しいですね。
朱色一色塗りじゃあまりにも味気ないですから。
投稿: モモのパパ | 2014/03/23 09:35