臨時快速「懐かしの115系横須賀色号」運転
7月20日のお話です。
JR東日本長野支社は、夏休みのイベント列車として、7月19日から21日の三連休期間中に、長野支社管内の普通列車で運用されている115系のうち、国鉄時代の横須賀色(スカ色)と湘南色に復元した車両を使用した、臨時快速列車「懐かしの115系横須賀色号」と「懐かしの115系湘南色号」を運転した。
このうち、今回は7月19日と20日に運転された臨時快速「懐かしの115系横須賀色号」のお話となりますが、今回は、この列車の話題の前に、この列車に使用される車両のお話から。
115系の横須賀色(スカ色)車両と言って、真っ先に思いつくのは、中央東線の普通列車に運用されている豊田車両センターの115系電車。3両編成単位で動けると言う機動性を生かして、立川~小淵沢間を中心に運用されているが、今回、この列車に使用されるのは、長野総合車両センター所属の115系C1編成。これまで、長野色を纏い、中央東線立川~松本間を中心に運用されていたが、今年3月、突如、スカ色に塗装変更された上で出場。塗装変更前と同様、立川までの乗り入れも行われている。
「懐かしの115系横須賀色号」に使用される、長野総合車両センター所属115系C1編成。(2014年4月19日撮影)
実は、スカ色に塗装変更されたC1編成を、4月19日の午後、上野原で撮影していた。立川~小淵沢間では、同じくスカ色の豊田車両センター所属車も走行するため、スカ色の115系自体、特に珍しさはない。しかし、御覧のように、先頭車の側面にJRマークが貼られていない事、更にクハ115の1100番台車初のスカ色車両誕生と言う事で、ある意味、注目編成の誕生となった。
このC1編成に、かつて、荷物・郵便輸送で活躍したクモユニ143が連結される。クモユニ143は、身延線の荷物・郵便輸送用車両として、1981年にデビュー。しかし、身延線での活躍期間は短く、同線の荷物・郵便輸送廃止後は、新潟地区、更には房総地区へ職場を移したが、1996年、房総地区での新聞輸送を113系へ置き換えた事により、本業とも言える荷物輸送からは撤退し、以降、長野総合車両センターの職員輸送や入替に使用されている。
今回、クモユニ143を連結する事により、国鉄時代、全国各地で見られた荷物車+旅客車と言う普通列車の姿を再現することが、この列車の最大の特徴。クモユニ143にとっては、久々の本線走行であり、もしかしたら、最後の晴れ姿となってしまうかもしれない。これは行くしかない。早速計画を立てるが、前の記事でおわかりの通り、運転初日となる7月19日は、西武鉄道で、京急カラーの9000系や20000系のラッピング車両が走り始めること、更に「懐かしの115系湘南色」が7月21日のみの運転と言う事もあり、7月20日から21日までの1泊2日での遠征と言う事になった。
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