「TOMOの鉄日誌10周年記念号」運転報告 後編
お待たせいたしました。それでは、10周年記念号運転報告の後編です。
12時45分、再び上信電鉄本社前に集合した一行は、担当の職員さんの誘導により、一路、高崎駅へ。しかも、職員通路を通っての入場。これも、今回の特典の一つと言っても過言ではないかも。
ホームに向かう途中には、こんな光景も。
編成を解かれ留置中のクモハ152。
現在入場中の151F。同編成は、編成を解かれ、まずは下仁田方のクモハ151から検修庫に移され検査を始めており、残されたクモハ152は、この位置に置かれている。その様子を見るには、やはり職員通路からが一番。ホームへ向かう途中に、まずはこの光景を撮影させていただきました。
さて、ホームへ入場すると、ホーム上には、貸切列車の乗客のみ。良く見ると、改札の外には、後続の定期列車に乗車するためのお客さんが待機しており、私達の為に、一般のお客様には、改札を待っていただいたようです。皆様、ご協力ありがとうございます。
そして、定期列車の遅れの影響で、この日の主役153Fが若干遅れて入線。
153Fが高崎駅0番線へ入線。
前編の最後でもお伝えした通り、高崎方先頭車のクモハ154には、御覧のように「送込回送」の札を掲出した状態での入線。これは、車庫から高崎駅までのわずかな間だけの掲出だけに、まさに貴重なシーンと言えます。
入線から1分後、「TOMOの鉄日誌10周年記念号」は、高崎駅を発車。一路、下仁田へと向かいます。
まずは、乗務員室のマイクをお借りして、軽くご案内・・・と思ったのですが、いざマイクを手にすると、一瞬、頭の中が真っ白に。参加者の中に、本職の車掌さんがいらっしゃったのですが、実際に新人の車掌さんにマイクを持たせると、同じような事になるんだとか。「これも一種の度業試しなんですよ」なんて話を聞き、なるほどと妙に納得してしまった。参加者の中から、一部区間で、走行音を録音したいと言うリクエストが有ったので、馬庭~山名間で実施する事をご案内した後、マイクをある参加者にお渡しした。
下仁田について語る、下仁田ネギ生産者の志村さん。
今回、参加者の皆さんにお配りしたお弁当は、下仁田ネギを使ったお弁当で、一人あたりの予算500円で仕上げていただくために、生産者の志村さんには、無償で下仁田ネギを提供していただいたそうです。ありがとうございます。感謝の気持ちを込めまして、弊ブログでも、ちょっとだけ宣伝をさせていただきます。
下仁田ネギの入ったお弁当。とっても美味しかった。
そして、こちらが、そのお弁当。下仁田ネギは、とても美味しかったです。どの程度美味しかったか。それはですね、ネギが大嫌いだと言う参加者の方が、このネギは食べていました。と言えば、お分かりかと思います。
さて、お弁当の紹介、更に録音タイムを終えた後、いよいよ乾杯の時間です。今回、車内での乾杯の音頭は、弊ブログ開設時より、大変お世話になっている、小松 丘(こまつたかし)さんにお願いしました。時には、父のように、または兄のように、我々、西武鉄道ファンを温かく見守ってくれる小松さん、今回、乾杯の時に、大変素晴らしい祝辞コメントも頂きました。私は、いただいた言葉だけで感無量でした。
走行音録音、そして乾杯の儀式も無事終了し、あとは、のんびりと元801系の乗り心地を堪能しながら下仁田へ。車内で、特別なイベントでも・・・と、当初は色々と考えていましたが、最終的には、のんびり楽しむのが一番と判断。西武時代の思い出に浸りながら、下仁田まで楽しみました。
13時51分、下仁田駅に到着。
下仁田駅で見られた電車4本並び。
下仁田駅では、折り返しまで39分間を利用し、ドア操作体験を実施しましたが、その前に・・・
「祝10周年」の種別札と「団体」幕は、往路のみの掲出。
下仁田まで掲出してきた「祝10周年」の種別札と、「団体」幕は、この列車が折り返し高崎へ到着すると、5分後には、定期列車へ充当するため、残念ながら、ここで外すこととなりました。その為、外す前の様子を、まず先に撮影することに。
こう言う貸切列車は、乗ってしまうと、走行シーンを撮ることは不可能。普段t、撮影ばかりしていると、どうしても、走行シーンも押さえたくなるのですが、今回は、後続列車に乗り換えても、追い越す事が無いため、走行シーンは押さえられません。どなたか撮影された方がいらっしゃらないかしら・・・と思っていたところ、秩父地方の話題を中心に執筆されているブログ、「電気屋さんの鉄道ブログ」に、沿線での走行シーンが掲載されていました。電気屋さん、撮影ありがとうございました。
種別札及び団体幕の撤去作業の後、いよいよドア操作体験の開始です。
私もドア操作を体験してみました。(撮影:横山正典氏)
当日参加されていた、某電鉄の現役車掌さんにも実演していただきながら、ドア操作を体験。駆け込み乗車する乗客役の方にも協力していただき、再開閉ボタンも使わせてもらいました。皆さん、車掌さんが日夜苦労されている事を、身を持って体験したことと思います。
その後は、発車時間までの間を利用して、色々と撮影。
2005年より営業運転を開始した500形501F。
西武鉄道新101系を譲り受けた500形の501F。新101系としては、初の譲渡車であり、西武鉄道時代は289Fだった車両。弊ブログが開設した直後の2004年12月11日に高崎入りしており、上信電鉄に入線してから、この編成も、まもなく10周年を迎える事になる。
車内に並べられた種別板。
200形世界遺産登録記念編成と並ぶ。
153Fと並んで停車していたのは、200形のデハ204+クハ304の編成。この編成は、富岡製糸場を世界遺産に登録を呼びかけるPR電車として活躍していたが、今年4月、JRの旧型客車に使用されている、ぶどう色2号に塗り替えられ、引き続き「世界遺産登録記念編成」として活躍している。2013年10月、高崎で開催された、日本鉄道保存協会の総会時に、上信電鉄の笠原社長(当時)から、この編成を、国鉄の旧型客車に合わせた茶色に塗り替え、デキに牽引させる計画が有ると説明されていたが、実車を見たのは、この日が初めて。
デハ204+クハ304だけを撮影してみる。
ちなみに、このデハ204+クハ304は、1967年に、西武所沢車両工場で製造されており、貸切列車で使用した153Fより1年先輩。共に所沢車両工場製と言う事で、ここで、この両編成を並べてくれたのは、上信電鉄さんの粋な計らいだったのかしら?と思いたくなるような並びでありました。
下仁田での39分間はあっという間に終了。中には、模型製作の為の採寸もしていたと言う参加者の方もいらっしゃって、皆さん、それぞれ楽しんでいただいたようです。14時30分、再び高崎へ向けて発車。
7分間停車した上州一ノ宮にて。
途中、上州一ノ宮では、下り列車との交換のため7分間停車したので、ちょっとホームへ。今回の貸切列車の中で、この時が一番長い停車時間でしたので、撮影を楽しみました。
さて、帰りの車内では、各自車内放送体験大会を実施。私も、マイクを握り、知り合いの車掌さんの真似なんかもやってみました。
上り高崎行きの車内は、車内放送体験を実施。
車内放送体験で盛り上がっていると、気付けば山名を過ぎ、あと10分ほどで高崎へと言うタイミングに。再びマイクをお借りして、私から、ご乗車の皆さんへご挨拶をさせていただきました。
高崎到着を前に、ご乗車の皆様へご挨拶。(撮影:横山正典氏)
前編に引き続き、後編でもお見苦しいお顔をお見せいたしまして、申し訳ございません。10年に一度の珍事と言う事でお許しくださいませ。
こうして、「TOMOの鉄日誌10周年記念号」は、定刻通り高崎へと到着。5分後には、定期列車として下仁田へ向けて153Fは出発して行きました。
折り返し、下仁田行き定期列車として出発を待つ153F。
153Fを見送った後、解散。2次会参加者の方は、そのまま二次会会場へと進んで行きました。
こうして、弊ブログ10周年記念イベントは無事終了しました。イベント当日から2週間が経過。今、こうして、ブログの記事をまとめるに際して、色々と考える事が有りました。これから先、何を目標にブログを続けていくか。当日、貸切列車が高崎に着く直前のご挨拶では、「まずは11周年が無事に迎えられるように」とお話ししましたが、2週間が経過して、新たな目標が自分の頭の中で出来上がりました。それは・・・
この日参加された2名の小学生に、20周年記念のイベントも参加してもらえるように頑張る事。
2人とも、20周年の時には、立派な成人になっていると思います。もし、その時も鉄道ファンでいてくれたら、その時は、どこかで記念の貸切列車を走らせて、この二人と一緒に酒を飲みたい。そう考えたのであります。その為には、自分自身も健康を維持しなくては・・・とりあえず、この事を目標に、これから先の10年を頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、当日ご乗車いただいた皆様、そして、今回の企画に快く応じていただいた上信電鉄の皆様、本当にありがとうございました。この場を借りまして、お礼申し上げます。
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コメント
TOMOさん、当日はお疲れさまでした。
また、何枚か採用いただき、ありがとうございました。
20周年ですか、体調次第ですが、できると思いますよ。
私もブログはやっていますが、諸事情でなかなか進まない欠点がありますけどね。
20周年もぜひ参加させていただきたいと思います。
投稿: 横山 正典 | 2014/11/24 19:41
TOMOさん。先日はありがとうございました。おかげさまで、新鮮な体験が出来ました。楽しかったです。また、このような素晴らしいブログでご紹介いただきまして大変光栄です。これからも20年30年と是非頑張って下さい!!今後ともよろしくお願い申し上げます。
投稿: 志村允宏 | 2014/11/25 13:04
横山正典さん、志村允宏さん、コメントありがとうございました。
>横山正典さん
20周年まで、なんとか健康を維持できるよう、頑張っていきたいと思います。ブログの執筆は、確かにリアルタイムに描くのは難しくなってきましたね。まあ。お互い頑張りましょう。
>志村允宏さん
この度は、大変お世話になりました。当日、素晴らしいネギを提供していただいたのに、これと言ったお礼も出来ず、せめて宣伝だけでもと思いまして、本編で宣伝をさせていただきました。また、貸切列車を運転する機会がありましたら、是非ともご乗車いただければと思います。この度はありがとうございました。
投稿: TOMO | 2014/12/09 12:15