西武 秩父夜祭りダイヤを観察する
12月3日のお話です。
毎年12月3日は、日本三大曳山祭りのひとつである、秩父夜祭りの日。今年も、この祭りに合わせて休みを取って、秩父夜祭りダイヤの観察に出かけてきた。
12月3日時点で、3ドア車も、本線からは風前の灯といった状態。そして、発表されているダイヤを見ても、平日の水曜日と言う事もあってか、池袋からの特急列車以外の直通列車は、各駅停車1本のみと言う状況。そこで、今年の夜祭りダイヤの観察は、池袋15時56分発の各停西武秩父行きから行う事にした。状況からして、4ドア車の運転である事はほぼ間違いない。となると、4ドア車の各停西武秩父行きは、休日ダイヤであれば、飯能以遠で見る事が可能である為、もっと都心側で見なければ意味がない。悩んだ末に選んだ観察場所は、大泉学園だった。
所沢15時12分発の各停池袋行きで大泉学園へ向かう。15時27分、大泉学園に到着。ホームの池袋方に陣取るが、この時点で先客はなし。私が一番乗りだった。お目当ての列車が来るまで、50分近くあるので、適当に撮影しながら暇をつぶす事に。現地到着から、およそ20分後の事。こんな車両がやって来た。
38108Fによる各停保谷行き5725列車。
高架橋を駆け下りてくる38108Fによる各停保谷行き。撮影時は、全く気付かなかったのだが、撮影後に、ふと画面を見て38108Fである事を確認する。実は、この編成、普段は新宿線で運用している車両。と言う事は、夜祭りに合わせて派遣された助っ人と言う事になる。
38108Fの保谷行きの辺りから、ホームの先端部分も、徐々に人が増えてきた。狭いホームの先端だけに、安全には十分配慮した上で撮影を続けていく事に。
15時55分頃の事。背後から、こんな回送列車がやって来た。
大泉学園駅を通過する10112Fの回送列車。
10000系NRAの中で、唯一のVVVF制御車である10112F。この編成も、38108F同様、普段は新宿線で運用されており、助っ人編成である。10112Fは、東日本大震災の直後の節電対策として、2011年、池袋線の運用に就いていた事が有るが、私の記憶では、それ以来の事かもしれない。この時間帯に、池袋へ上がったとなると、池袋16時30分発の「ちちぶ23号」に充当される筈。これは撮影対象にしなくては・・・
さて、その後も各停西武秩父行き目当ての人はどんどん増えて、最終的には10名ほどの方がカメラを構えている状態になった。そして16時16分、各停西武秩父行きが大泉学園に到着した。
38103Fによる各停西武秩父行き。
各停西武秩父行きとしてやってきたのは、38103F。普段は2連の32101Fとコンビを組み、10両編成で運用されている事が多い車両。その為、飯能方先頭のクハ38103のスカートの下の方が、普段、先頭に立つ機会が少ないせいか、やや汚れているのが解る。
この後、10112Fが充当される「ちちぶ23号」の撮影に移るが、季節柄、このまま大泉学園駅で撮影するのは不可能と判断。飯能に先回りする事にした。途中、ひばりヶ丘より、横浜方面からの快速急行小手指行きに乗り換え、小手指からは、先程、大泉学園で撮影した38103Fによる西武秩父行きに乗り換える事になった。
飯能到着からおよそ10分後の事。池袋からの「ちちぶ23号」が飯能駅に到着した。
飯能駅に停車中の10112F。
「ちちぶ23号」を見送った後、飯能始発の各停西武秩父行きで、いよいよ西武秩父へ向かう。乗車した飯能17
時18分発の西武秩父行きは、臨時列車。4000系の8両編成(飯能方より4001F+4011F)での運転だったが、臨時列車と言う事もあってか、発車直前に、池袋からの準急が到着しても、さほど混雑する事はなく、4000系のボックスシートで、ゆったりと西武秩父まで行く事が出来た。
18時10分、西武秩父に到着。1番ホームには、先程、飯能で撮影した10112Fが停車中。折り返し、西武秩父18時25分発の「ちちぶ44号」になる筈で、この時点で発車まで約15分。花火と10112Fと言う、夜祭りらしい光景を撮ろうと、カメラをセットして撮影体制に入ったが、残念ながらタイミングを逃してしまった。
西武秩父駅で並ぶ38103Fと4000系
10112Fと花火の組み合わせを撮り損ねた後、4000系と38103Fの並びを撮影してみた。ちなみに、この4000系は、私が飯能から乗車してきた列車の続行便となる、5051列車として西武秩父に到着した車両である。
西武秩父駅2番・3番ホームに並んだ4000系。
続く5053列車も4000系の8両編成。その為、西武秩父駅では4000系同士が並んだ。
ここまで撮影してきたところで、食事を兼ねて、いったん西武秩父駅から出場。暫くの間、お祭り気分を味わった。そして、21時頃ホームに入場。再び夜祭り関連の臨時列車の撮影を開始する事に。
38103Fの快速池袋行きと、20158Fの各停飯能行き。
ちょうど3番ホームには、21時05分発の各停飯能行きが停車していた。そして2番ホームには、38103Fによる、21時34分発の快速池袋行きが停車していた。38103Fの快速池袋行きは、この時点で3番目の発車となる為、車内は、まだガラガラだった。
38103Fの快速池袋行きと、20152Fの快速池袋行きの並び。
20158Fによる飯能行きが出発した後、西武秩父21時16分発の快速池袋行きが入線。なんと、この列車も20000系だった。快速同士の並びが実現した訳だが、座席が固い20000系で池袋まで乗り通すのは、ちょっと辛いかも。
そして、この後、特急ホームに10112Fが入線。西武秩父21時45分発の臨時特急に充当されるまでの折り返し時間を利用して、花火との組み合わせが撮れないかと狙ってみたが・・・
10112Fと花火。
折り返しまでの短い時間の間に、花火との組み合わせを、どうにか撮る事が出来た。
2089Fによる各停池袋行きと、4000系の飯能行き。
特急以外の列車で、池袋まで直通する最後の列車となったのが、西武秩父21時53分発の各停池袋行き。この列車には、2089Fが使用された。フルカラーLEDだと、種別までは綺麗に写らないのが難点。
2085Fによる各停小手指行きと、4000系による各停所沢行き。
22時14分発の各停小手指行き。実は、昨年も小手指行きは運転されており、終点小手指では、小手指始発の準急池袋行きに接続している。本来であれば、小手指始発準急池袋行きの始発駅を、西武秩父発にして、準急池袋行きとして運転したいところなのだろうけど、折り返しが終電1本前の準急小手指行きとなる為、8両編成にする訳にもいかず、苦肉の策と言える。また、4000系の所沢行きは、西武秩父23時00分発の為、まだ発車まで45分以上もある。
この撮影を以て、秩父夜祭り関連の臨時列車の撮影を終了とした。私は、西武秩父22時35分発の飯能行きに乗り込み、西武秩父を後にした。飯能で準急池袋行き、更に所沢で準急西武新宿行き修電車に乗り継げるこの列車、4000系8両編成での運転であったが、発車5分前ぐらいに乗車し、奇跡的にも座る事が出来た。
2014年の秩父夜祭り、例年よりも、人出はやや少なめかだったかな?西武秩父から、立って帰る事が多かった為、最後の最後に、そう感じてしまった。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武2000系 終末トレイン特別列車を撮影する(2024.10.06)
- E491系 中央快速線を検測(2024.09.27)
- 西武多摩川線 101系245Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.24)
- 西武多摩川線へ向かう101系247Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.21)
「鉄道:西武」カテゴリの記事
- 西武2000系 終末トレイン特別列車を撮影する(2024.10.06)
- 西武多摩川線 101系245Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.24)
- 西武多摩川線へ向かう101系247Fの甲種輸送を撮影する(2024.09.21)
- 西武30000系 32101F+32102Fの貸切列車が運転される(2024.09.14)
コメント