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川越鉄道開業120周年 4000系による「アニバーサリートレイン」を撮影する

1か月以上前、11月1日と2日のお話です。

10月30日から11月3日までの5日間、川越市では、本川越駅を起点に、川越一番街商店街を中心としたエリアにおいて、「食と音と灯りの融合 Kawagoe REMIX」が開催された。このイベント合わせて、西武新宿~本川越間に、「小江戸川越ビール特急」が運転されたのは、前の記事で触れたとおりだが、更にもう一つ、国分寺~本川越間に、4000系を使用した臨時列車も運転された。

今年は、西武新宿線・国分寺線の前身でもある川越鉄道が開業して120周年。この臨時列車には、「食と音と灯りの融合 Kawagoe REMIX」の他に、開業120周年の「アニバーサリートレイン」としての顔を持つ。その為、使用される4000系の車内には、沿線の昔懐かしい写真を飾ったり、沿線の音大生による生演奏を行うなど、120周年を盛り上げる企画が用意されていた。

そこで、「小江戸川越ビール特急」の撮影後は、4000系「アニバーサリートレイン」の撮影に回る事に。

まずは初日となる11月1日の事。4000系は、普段、新宿線を走行する事がない為、今回の運転に際しては、事前に車両を借りてくる必要性が有る。「小江戸川越ビール特急」の撮影を終えて、所沢へ向かうと、1番ホームの発車案内機に「回送」表示を発見。そのまま2番ホームで様子を見ていると、4000系の回送列車が入線してきた。

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所沢駅1番ホームに入線してきた4000系の回送列車。

入線してきた4000系は4021F。この編成が「アニバーサリートレイン」に使用される事は間違いなさそう。背後に「狭山そば」を入れる事で、所沢駅1番ホームに入線した事がわかるように撮影してみた。

4021Fの回送は、乗務員交代を終えた後、南入曽に向けて走り去った。

南入曽への送り込みを撮った後は、国分寺線へ向かう事に。午前中は曇りだった空模様が、この頃から雨模様に。出来れば沿線で撮影したいところではあるが、雨なので駅撮り。ならばと言う事で向かった先は鷹の台。実は、本番数日前に、仕事で鷹の台に立ち寄った際に、定期列車の時刻変更のお知らせが駅に張り出されており、昼間は列車交換をしない鷹の台駅で、もしかしたら、ここで4000系と定期列車が交換するのではないか?と思いやって来た。到着後、この時間帯は使用しない2番ホームの発車案内機を見ると・・・

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鷹の台駅2番ホームの発車案内機。昼間は、ここを使用しない筈なのに・・・

「回送」表示、更には「臨時」表示を発見。国分寺への送り込み、更には本番も、ここで定期列車と交換する事は間違いないようだ。しかし、同じ事を考えていた人は多いようで、1番ホームの東村山方には、多くの人が待機していた。そこで、比較的人が少ない国分寺方へ移動。4000系の到着を待つ事にした。

13時04分頃、4021Fの回送列車が、鷹の台駅2番ホームに到着。

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鷹の台駅2番ホームに進入する4021Fの回送列車。

まずは進入シーンを撮影する。撮影時には気付かなかったが、4021Fのスカートの下あたりに、さりげなく「4」と言う停止位置目標が写っていた。鷹の台駅2番ホーム、このホームからは下り列車も発車できるように、下り列車用の出発信号機も設置されているが、普段は、上り列車しか入線しない為、下り列車用の停止位置目標は設置されていなかった筈。現に、1番ホーム用と異なり、枕木上の停止位置目標しか設置されていない事から、この日の為に設置されたものと思われる。

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鷹の台駅に停車中の4021Fの回送列車。

4021Fの回送列車は、下りの東村山行きとの交換の為、3分ほど停車。

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国分寺線の主力電車、2000系の東村山行きと交換する4021F。

4021Fの回送列車は、東村山行きが発車した後、国分寺へ向けて出発して行った。

その後、国分寺から折り返してくる「アニバーサリートレイン」も、ここ鷹の台で撮影する事に。ホームの中ほどから、2番ホームへの進入シーンを撮ろうとしたのだが、先に国分寺行きが入線して来てしまった為、撮影できず、国分寺行きとの並びを撮ろうと思い、1番ホームの東村山方に移動する。ところが、この時、4021Fの「アニバーサリートレイン」が駅手前で停止している事に気付く。手前の踏切で直前横断でもあったのか?当初はそう思ったのだが、鷹の台駅1番ホームに、上り列車が暴走した時に突っ込ませる「安全側線」が無い事が原因のようで、上り列車が完全に停止しないと、万が一暴走した時に、本線上の列車と衝突する恐れがある。その為、完全に停止してからでないと、2番ホームに進入できないようで、その為の停車だったようだ。ちなみに、この措置は、遅延が見込まれるからか、11月2日運転の「アニバーサリートレイン」では、所定の下り列車同様、1番ホーム入線だったようで、上りの定期列車を2番ホームに着線変更したらしい。

で、ここで大事な事に気づく。先程の回送列車を撮る為に、レンズは望遠にセットしたまま。よって、定期列車との並びは撮影できず。

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鷹の台駅を発車する4021F「アニバーサリートレイン」

結局は、後追いしか撮影できず、御覧のような構図でしか撮る事が出来なかった。

この後、後続の下り列車が本川越行きだった事もあり、そのまま乗り込んで本川越へ移動。「アニバーサリートレイン」を追跡するも、同列車に追いつくことはできず、本川越駅停車中の4021Fを撮影する事にした。

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本川越駅1番ホームに停車中の4021F。方向幕は、既に「回送」となっている。

本川越駅では、足早に精算及び撮影を済ませて、今度は、折り返しの回送を撮る為に先回りする。翌日も運転が有る為、この日は南入曽に入庫するだろうから、回送列車の撮影ができるのは、入曽までの各駅と言う事になる。しかも、天気は雨。出来れば濡れたくない。ホームの上屋がホームの端まである所と言う事で思いつたのは狭山市だった。駅全体がカーブしている為、編成写真を撮るのには不向きな駅ではあるが・・・

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狭山市駅に進入する4021Fの回送列車。

4000系が新宿線を走っていることが解るように撮れればともい、進入シーンは、狭山市駅の駅名票を入れてみたのだが、編成が4両と短い事もあり、なんとか4両編成だと言う事は解るように撮る事が出来た。


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狭山市駅に停車中の4021F。

そして、この狭山市駅では、回送列車も少しだけ停車時間があった。その為、進入時以外に停車中の様子も撮る事が出来た。

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狭山市駅を発車した4021Fの回送列車。

この撮影を以て、この1日目の撮影は終了とした。

そして2日目。

この日、運用に詳しい方の情報によると、引退間近の3007Fが国分寺線の運用に就いているとのことで、「アニバーサリートレイン」の撮影は、3007Fと絡めることに決定。まずは回送列車を小川駅で撮影する事に。

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3007Fの西武園行きと並んだ4021Fの回送列車。

この日、小川駅には多くの鉄道ファンが集まっており、1・2番ホームの萩山・東村山方には、4000系の回送列車進入シーンを撮ろうと集まっていたが、最初から3007Fとの並びを撮る為に、3番ホームの待合室付近に待っていたのは少なく、この作戦は大成功だった。

この後、折り返してくる「アニバーサリートレイン」を東村山で出迎える事に。ここでも3007Fと並ぶ。まずは、進入シーンを撮影する事に。

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東村山駅3番ホームに入線する「アニバーサリートレイン」

この画像は、私が8両編成最後部付近に立ち、望遠レンズを使って撮影したものをトリミングしたものだが、このホームの西武新宿方先端には、鉄道ファンが6人ほどいて、中には黄色い線から出ていた人もいた。その為、入線時には、かなり警笛を鳴らしていたが、私のようにトリミング前提の撮影ならば、もっと手前からでも、こんな感じに撮る事が出来る。ここは無理をせずに、安全第一で撮影をお願いしたいところ。撮影していて、そう感じた。

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東村山駅でも3007Fと並ぶ。

3007Fとの並びを撮って、これで終了!と思っていたのだが、同行していた方から、「アニバーサリートレイン」に乗ってみようよ。と、お誘いを受け、予定を変更して乗る事にした。車内に張り出された国分寺線の昔の写真を見るのが目的だったのだが、撮影を終えて車内に乗り込もうとすると、音大生の演奏が行われる最後部車両は、混雑が激しい為、乗らないでくれと、添乗していた社員さんに言われ断念した。でも、どうしても写真が見たいと言うと、本川越駅停車中にと言われたので、そのまま本川越駅へと向かったのだが・・・

列車が本川越に到着すると、今度は「早く降りてくれ」の一点張り。「後で時間を作るから一旦閉めさせてくれ」みたいなことを言われたので、その言葉を信じて速やかに下車したものの、扉が開くどころか、写真を剥がし始めた為、その場を離れる事にした。こんな事なら乗らなければ良かった。これが正直な感想。

気を取り直して、返却回送を撮る為、南大塚へ先回り。

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南大塚駅を通過する4021Fの回送列車。

この撮影を以て、「アニバーサリートレイン」の撮影を終了する事にした。最後は後味が悪かったが、国分寺線を4000系が走ること自体は、およそ20年ぶりの事。20年ぶりの珍事を記録すると言う点では、充分に楽しむ事が出来た。

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