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少しだけ上野東京ラインを観察してみる

ダイヤ改正当日、3月14日の夕方のお話。

北陸新幹線の開業の話題が目立つ今回のダイヤ改正。首都圏では、もう一つ、大きな目玉となったのが、東北縦貫線(上野東京ライン)の開業である。

東北縦貫線計画とは、かつて、東北新幹線の東京駅乗り入れ工事に伴い分断された、上野~東京間の東北本線の列車線を再度敷設する工事の事で、上野駅と東京駅との間を列車線がつながる事により、これまで上野駅発着だった宇都宮線・高崎線・常磐線と、東京駅発着だった東海道本線が相互直通運転を開始する事で、山手線と京浜東北線の混雑緩和を図るのが狙いである。2008年5月に工事を着工。2013年12月9日、JR東日本は、このルートの愛称名を「上野東京ライン」と決定し、以降、路線の営業名としても「上野東京ライン」を使用されるようになった。

ダイヤ改正当日は、午後から3時間ほど仕事をしていた。そして、夕方、上野東京ラインの様子が見たくなり、仕事を終えてから都心方面へ。上野東京ラインの観察場所として田町駅を選択。ここで1時間ほど撮影しながら、上野東京ラインの車両の動きを観察する事にした。

とは言え、この日は仕事をした後での撮影なので、カメラはコンデジのみ。一発勝負での撮影の為、中にはぶれてしまったり、正面のガラスに光線がギラリと反射してしまい、行先表示が読み取れないようなものも多くなってしまった。

今回は、当日撮影した中から、まあまあに撮れたものを、数枚ご紹介したいと思います。

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上野東京ラインの主力車両の一つ、国府津車両センター所属のE233系3000番台。

この日、私が田町駅に到着して、最初にやって来たのが、この国府津車両センター所属のE233系。シャッター速度の関係から、正面の行先表示がはっきりとは写っていないが、この列車は、普通列車平塚行き。列車番号が、これまでの末尾がMと異なり、1889Eと「E」が入っているのが、宇都宮線・高崎線から東海道線へ直通する上野東京ラインの特徴。この列車は、高崎線の籠原からの直通列車である。

ちなみに、E233系3000番台車だが、ダイヤ改正前は、国府津の他、高崎車両センターにも配属されていたが、ダイヤ改正に合わせて、高崎車両センター所属車が、小山車両センターと国府津車両センターに転属となり、その結果、JR東日本高崎支社は、JR東日本の各支社の中で、形式の頭に「E」が付く車両が配属されない唯一の支社に逆戻りしてしまった。また、それと同時に、これまで運用の無かった湘南新宿ラインにも進出しており、E233系は、ダイヤ改正を機に、運用区間が拡大された。

E233系通過から、およそ4分後の事。背後から、こんな列車がやって来た。

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品川始発の勝田行き特急「ときわ69号」

上野東京ライン効果で、常磐線の特急列車は、一部を除き、品川発着となった。また、これに合わせて、列車名も、これまでの「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」から、停車駅の少ない速達タイプが「ひたち」、かつて急行列車並みの停車駅で運転されるタイプが「ときわ」と、列車名が改められた。車両は、最新鋭のE657系であるが、列車名は、懐かしい名前が復活した事になる。

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品川行き「ときわ80号」

常磐線の車両は、取手~藤代間にあるデッドセクションより、直流電化から交流電化に切り替わる為、取手以遠へ乗り入れる車両は、両方の電化方式を走れる交直流電車に限定されている。交直流電車は、取り扱いが特殊である事、更に、製造コストも通常の車両よりも高くなる事から、常磐線からの上野東京ラインへの乗り入れ区間は、特急列車・普通列車共に、品川が終着となっている。

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品川始発のE531系による快速土浦行き。

特急列車の後、取手以遠へ直通する普通列車(快速)の主力車両となっているE531系による土浦行きがやって来た。先程のE657系と合わせて、常磐線の列車が、この場所で見られる事、東海道新幹線や東京モノレールの車両と顔を合わせている事を見て、上野東京ラインによる直通運転が開始された事を改めて実感した。

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国府津車両センター所属のE231系による沼津行き1573E。

「上野東京ライン」と正面に表示させてやって来た国府津車両センターのE231系。正面の表示は、「上野東京ライン」と「東海道線直通」等が交互に表示される為、こうして、はっきりと「上野東京ライン」が表示された状態で撮れたのは、この列車が初めてだった。直通運転の開始により、この区間の列車は、殆どが15両編成になるかと思っていたのだが、10両編成の列車も、結構多いようである。

ちなみに、この1573Eは、宇都宮から沼津までの直通列車で、全区間乗ると4時間以上かかる。

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小山車両センター所属のE231系による、快速アクティー小田原行き3537E。

続いてやって来た、快速アクティーは、宇都宮線小金井始発の列車。小山車両センター所属のE231系も、上野東京ラインにより、東海道本線への乗り入れが復活した。ちなみに、この列車、この画像では解りにくいが、後寄りの5両は、E231系ではなくE233系。今回のダイヤ改正に合わせて、E231系とE233系による異形式併結運用が開始されている。

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松戸車両センター所属のE231系による快速成田行き。

常磐線取手までの直流区間用として使用されている、松戸車両センター所属のE231系も、上野東京ラインの開業により、品川まで顔を出すようになった。

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品川を目指す松戸車両センター所属のE231系。

遠距離通勤客への配慮なのか、夕方になると、品川へ乗り入れる快速電車は、取手までの列車が主体となり、取手以遠に向かうE531系使用の快速電車は、上野駅発着となる。その為、この区間でE231系が見られるのは、朝と夕方のみ。また、E231系には、日中、品川に留置される運用もあり、E231系と夜行列車「サンライズ」が並んで留置されている姿も見る事が出来るようになった。

田町駅での撮影は、ここまでで終了。この後、品川駅へと戻り、同駅から宇都宮行き、上野東京ラインの列車に乗車してみた。東海道線内からの直通運転の為、品川駅の発着番線は、5番線。これまで、このホームは、東海道線の東京行きが発着するホームと言う事もあり、ホームで列車を待つお客さんの姿は少なかったが、東京が終点ではなくなり、その先まで行ける列車が来るとなると、列車を待つお客さんの姿は大幅に増えていた。やってきたのは、E233系電車15両編成。途中、東京駅からも乗車のお客さんが多く、車内は、立客の姿も多くなっていた。列車は、東京駅を発車すると、左手に神田駅へ向かう為、高架から下がって来る中央線快速電車が見えるが、これと入れ替わりに、私が乗った上野東京ラインは、上に向かっていくと言うのが、何とも新鮮に見えた。これは、新幹線の上を走るためだから仕方がない。列車は、その後、下り勾配を駆け下り、思ったよりも速いスピードで秋葉原を通過。そして、順調に走り続け、あっと言う間に、上野駅5番線に到着した。上野からも、そこそこの乗車があり、これまでは始発駅で座れた上野駅からの乗車では、座れないことも多くなりそうだ。

さて、来週の墓参りでは、どこから高崎線に乗ろうかしら・・・

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