川越鉄道開通120周年 レッドアロークラシックによる特別列車を撮影する その1
3月21日のお話です。
今から120年前となる、1895年3月21日、西武鉄道国分寺線と新宿線(東村山~国分寺間)の前身でもある、川越鉄道が、全線開通し、初めて川越に鉄道が開通した。
西武鉄道では、国分寺~本川越間の開通120周年を記念して、3月6日、「西武鉄道 国分寺~本川越間 開業120周年記念切符」を発売した。この記念切符は、国分寺~本川越駅間各駅の硬券入場券、硬券乗車券や西武線1日フリー乗車券などが含まれて、1セット12000円と言うものであった。また、これに合わせて、120周年の記念日となる3月21日には、本川越~国分寺間で、レッドアロークラシックを使用した臨時特急列車が2往復運転され、120周年記念切符購入者が乗車できる事になっていた。
これまで、国分寺線に10000系が入線した実績は、2007年3月、天皇・皇后両陛下とスウェーデン国王・王妃一行が川越を視察する際に運転されたお召列車に充当する為に、10108Fが方向転換の為に、東村山~小川間に入線した事が有るが、小川~国分寺間の入線実績はなく、今回の入線に合わせて、3月1日深夜、10104Fを使用した試運転列車が、国分寺まで入線している。
当日。私は、記念乗車券を購入していない為、この記念列車の撮影に専念する事にした。記念切符を購入した方達より、臨時特急の本川越駅と国分寺駅の時間は教えてもらっていたが、それ以外の詳細は全く不明。色々と検討した結果、まずは、国分寺駅へと向かい、中央線E233系との並びを撮る事にした。西武線とJR線、どちらのホームから撮るかで悩んだが、結局は定期券を生かしJRのホームへ。10時55分頃の事、10105Fを使用した臨時特急列車が、国分寺駅に到着した。
国分寺駅に進入する10105F「レッドアロークラシック」
国分寺駅に入線するレッドアロークラシック。この時、JRの4番線には、快速東京行きが停車していた。お互いの停止位置がずれている事もあり、到着時には両形式の頭は揃わないのだが・・・
レッドアロークラシックとE233系の一瞬の並び。
快速東京行きは、間もなく発車と言う状況だった為に、レッドアロークラシックとE233系の並びは、簡単に撮影する事が出来た。
そして、列車がいなくなったJRの4番線からは、レッドアロークラシックが一瞬ではあるが撮り放題に。
国分寺駅で出発を待つレッドアロークラシック。
日中10分間隔の国分寺線に、無理やり突っ込んだレッドアロークラシック。国分寺駅での折り返し時間は、僅か2分少々との事で、扉を開けることもなく、すぐに本川越へ向けて折り返して行ってしまった。
この後、私も西武国分寺線のホームへ向かい、レッドアロークラシックを追跡する事に。後続の定期列車で小川に向かうと、レッドアロークラシックは、普段、一部の回送列車が停車する、小川駅5番線(ホームの無い側線)に停車していた。そこで、小川駅で下車し、その模様を撮影するが、まずはその前に・・・
小川駅まで乗車した東村山行きは、2403F+2527F。
国分寺から小川まで乗車した国分寺線の定期列車は、国分寺方から2403F+2527Fと言う組み合わせ。3000系引退後、国分寺線の列車は2000系で統一されたが、6両固定編成だけでなく、このような2両+4両と言う組み合わせも多く見られるようになった。この2403F+2527Fの組み合わせは、3月7日より目撃しており、かれこれ2週間、この組み合わせで運転されている。
この後、5番線に停車しているレッドアロークラシックを撮影する事になるのだが、4番ホームには、2000系の回送列車が停車しており、これが発車しないと撮影できない。この回送列車、普段は、レッドアロークラシックが停車している5番線に入線することになっており、本日に限り、4番ホームに着線変更が掛っているようである。
4番ホームに停車していた回送列車が発車し、5番線に停車中のレッドアロークラシックが見えてきた。
回送列車が発車し、5番線に停車中のレッドアロークラシックの撮影チャンスがやって来た。早速、撮影を開始するが・・・
小川駅5番線に停車中のレッドアロークラシック。
停車中のレッドアロークラシックは、既に出発体制に入っており、シャッターを押し終えて間もなく、動き出してしまった。そこで、急いでホームの先端へ。
小川駅5番線を発車し、国分寺線へ進んで行くレッドアロークラシック。
小川駅5番線から国分寺線へ。御覧のようにクネクネと曲がって行く姿は、見ていて圧巻だった。時間が有れば、下車して、駅の東村山方の踏切から、発車シーンを撮ってみたかった。
この後、国分寺線の後続の列車に乗って東村山へ。レッドアロークラシックは、東村山から新宿線ではなく、西武園線に入り、西武園へ向かったとのこと。西武園では、乗客への撮影タイムの為、暫く停車するとのことで、私も、その間を利用して、沿線の撮影地へ。最初は、北山公園へ行くことも考えていたのだが、良い場所は既に埋まっているのではと思い、以前、親知らずを抜歯する為に新山手病院へ行った際に見つけた、第一宅部川橋梁へ。駅から向かう際に、この橋梁付近に入り込む道が解りにくい為、人は少ないだろうと思ったら、予想通り、私以外には、あと一人と言う状況だった。これなら、落ち着いて撮影できる。
西武園線折り返し運用に充当中の2529F。
まずは、西武園線の折り返し運用に就く2000系で練習。この日、西武園線の運用に就いていたのは2529F。西武園線の運用も、まもなく本格的な工事が開始される、東村山駅の高架工事に伴い、車両運用等についても変化が出てくる可能性もあり、今は、何気なく走っているように見える2000系も、気が付くと・・・ なんてこともあり得るので、こんなシーンも良い機会なので記録しておく事にした。
そして、2529Fの西武園行きが通過してから、およそ7分後。レッドアロークラシックが戻って来た。
西武園線を走るレッドアロークラシック。
単線の西武園線を行くレッドアロークラシック。撮影後、デジイチの画面で仕上がりを確認。最後尾車両までしっかり写っており、狙い通りの仕上がりにホッとした。
この撮影を以て、午前の部の撮影を終える事にした。徒歩で再び東村山駅方面へ。西武園駅近くで撮影していた人と合流した後、大踏切(東村山1号)近くの「餃子の満州」で昼食を摂る事にした。
その2へと続きます。
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