電化開業目前の武豊線を訪ねる
今日から3月。新しい月の始まりに合わせて、愛知県のJR武豊線が電化開業。電車による列車の運行が開始されました。今日は順番を変えまして、弊ブログでも武豊線の話題を書きたいと思います。
武豊線の電化開業まで1週間を切った2月22日の事。私は、近江鉄道訪問の帰りに、武豊線に立ち寄り、気動車による列車の撮り収めをする事にした。途中、岐阜に立ち寄った関係で、名古屋に到着したのは15時頃の事。遅めの昼食を食べた後、武豊線へ向かおうとしたところ、名古屋からの武豊行き区間快速が出るところだった。武豊線のダイヤは、日中が大府~武豊間の線内折り返し。朝のラッシュ時と夕方から夜のラッシュ時間帯に、名古屋からの直通列車が設定されており、休日の夕方は、名古屋からの直通列車が、若干早めの時間帯から設定されている。
名古屋15時25分発の区間快速武豊行きは、キハ75系の4両編成。名古屋から伊勢市・鳥羽方面へ向かう快速「みえ」にも使用される気動車であり、車内は、転換クロスシートが並ぶが、普通列車用の車両としては、車内は豪華な造りである。外は、午後から雨が降り続いており、光線状態も考慮すると、沿線での撮影は難しい。そこで、適当な駅で下車し、駅撮りをする事に。大府から武豊線に入り、東浦駅で下車。ここで、暫くの間、撮影をする事にした。
乗車してきた武豊行きを見送ってから、およそ15分後の事。武豊からの大府行き普通列車が到着。早速撮影をする事に。
東浦駅に進入する大府行き普通列車。
やってきた大府行きは、武豊線の主力車両と言っても過言ではないキハ25系。御覧のように、313系にそっくりな車両であり、まさに313系の気動車版。電化開業後の武豊線は、313系が主力車両となるので、こうして架線が貼られた状態の線路を走っていると、電化開業後も、列車のスタイルは、殆ど変わらないと言えるかもしれない。まあ、逆にいえば、「架線貼られているけど、あれ?パンタグラフが無いぞ!」と言うような写真が撮りたかったので、ある意味、狙い通りと言える。
この後、反対側のホームに移動し、上りの武豊行きを撮影する事に。
東浦駅に進入する区間快速武豊行き。
後続の武豊行きも、名古屋からの直通列車。区間快速武豊行きとして到着したのは、私が乗車したのと同じキハ75系による運転であった。武豊線でキハ75系が見られるのも朝夕のみ。
東浦駅を発車。武豊へと向かうキハ75系。
そして、再び上りホームに移動。今度は、下り列車の撮影となるが、この列車からは暫くの間、名古屋までの直通列車が続く。
東浦駅に進入する区間快速名古屋行き。
入線してきた区間快速名古屋行きは、私が東浦駅まで乗車してきた武豊行きの折り返し。当然のことながら、キハ75系での運転である。
この列車の撮影を以て、東浦駅での撮影を終了とした。せっかくここまで来たので、終点の武豊まで行ってみよう。東浦駅17時00分発の武豊行きに乗車する事にした。この列車も、名古屋からの直通列車。やって来たのは、313系のそっくりさん。キハ25系の4両編成だった。キハ25系に乗るのも久しぶり。外観だけでなく、車内も完全に313系のコピーと言っても良い。キハ75系とも併結出来ない構造となっているそうで、幌の向きも313系と合わせており、極力、313系と部品も共通化しているようだ。
東浦駅から20分で武豊駅に到着。ここで、折り返しまでの8分間を利用して撮影をする事に。と言っても、外は雨なので、ホーム上での撮影となってしまうのだが・・・
武豊駅に停車中のキハ25系。折り返しは区間快速名古屋行き。
キハ25系は、313系の最新バージョンと同じく、行先表示がフルカラーLED。しかも、このフルカラーLEDは、シャッター速度を遅く設定しないと、文字が読めない。そして、夕方から夜になると、フルカラーLEDは、種別の文字が読みが写りにくくなると言う、泣きたくなるような仕様。とりあえず、種別の文字が少しでも引き立つように、カメラの設定を暗めにして撮影に臨んだが、区間快速の文字は、これが限界だった。
この後、武豊から、このキハ25系による区間快速で名古屋を目指す事に。電化開業前、最後の武豊線訪問。最後は、キハ25系のエンジン音を名古屋までたっぷり堪能した。
名古屋駅到着後、再び武豊へと折り返すキハ25系。
名古屋到着後、私は1・2番線ホームへ移動。再び武豊へと折り返すキハ25系を撮影。同列車の出発まで見送った後、東海道新幹線に乗り換え、帰京した。
さて、電化開業で再スタートを切った武豊線。ダイヤそのものは、3月14日のダイヤ改正当日まで、電化前のままとなっている。ダイヤ改正と電化開業の日程が2週間ほどずれているのは、武豊線で使用していた気動車を、改正後、高山本線などに転用させるためのようで、転用に伴う準備が出来た車両から、改正後より、高山本線や太多線で使用される事になるようである。
高山本線~太多線の直通列車に運用中のキハ11系も置き換え対象に。
武豊線からキハ25系やキハ75系が転用されてくると、現在、美濃太田車両区に配属されている、キハ11系やキハ40系列が置き換えられる事になる。JRになってから登場したキハ11系も、気付けば、デビューから既に25年が経過しており、ちょっと早い気もするが、一部の車両を除き、廃車となる可能性が高い。御覧頂いている画像は、この日、武豊線訪問前に、岐阜駅で撮影したものであるが、先頭のキハ11-203は、城北線を運営している、東海交通事業が所有する車両であり、この車両についても、今後どうなるのか気になる。
高山本線の長距離普通列車に充当されたキハ48。
そして、高山本線の普通列車に長年活躍してきたキハ48も、いよいよ置き換えの時を迎える。2014年12月にデビューした、ロングシート車のキハ25系1000番台車により、一部の車両が既に置き換えられており、状態の良い車両は、伊勢車両区へ転属したようであるが、そちらでの活躍も、残り1年ほどのようである。
伊勢車両区の車両も、近いうちに撮りに行かなくては・・・
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