5月19日、西武鉄道は2015年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。昨年も5月19日発表だったので、昨年と同じタイミングでの発表となった。
例年同様、車両面や設備面で主だったものを挙げてみた。
車両関係
・30000系「Smile Train」を28両新製。
・6000系5編成に車両情報装置設置。
・観光電車の導入。
今年度も28両が新製される30000系。
30000系スマイルトレインの投入数は、前年度同様28両で、10両固定編成2本、8両固定編成1本。新製される30000系が、池袋線、新宿線のどちらに配属されるかは解らないが・・・
今年度から廃車が始まるであろう2000系。
新車が入れば、その分、老朽化した車両が廃車となるが、多摩湖線・多摩川線を除き、3ドア車が消滅した今、次に置き換えが始まるのは、この2000系。今年度の増備車を、直接新宿線へ投入して、2000系を淘汰するのか。あるいは、今年度増備車を、池袋線に投入した後、玉突きでねん出される新2000系を新宿線に異動させて、2000系を淘汰することになるのか。この点も気になるところ。
そして、新たに発表された観光電車の導入。現時点で詳細は発表されていないが、東武鉄道で運転している634形「スカイツリートレイン」のような車両を、4000系辺りから改造するのではないかと、個人的には予想している。
設備関係
・池袋線石神井公園駅付近高架複々線化工事
・新宿線中井~野方間連続立体交差事業(地下化)
・新宿線東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)
昨年度は、池袋線、石神井公園~大泉学園間の上り線の高架化が完成し、長年続けられてきた池袋線の連続立体化工事は、一区切りついたが、今年度は、2016年度中の事業完了に向けて、側道整備などが行われる。
サービス向上
・池袋駅の改良
・駅のバリアフリー化(中井駅・入曽駅)
・列車運行情報提供システムの導入
自社及び他社線で、運転見合わせなどの輸送障害が発生した際に、文字情報と路線図を組み合わせて、運行状況を解りやすく案内する、列車運行情報提供システムは、既に所沢駅で導入済みだが、今後は、池袋や高田馬場等、主要駅14駅に導入される予定となっている。
安全対策
・池袋駅のホームドア整備、内方線の整備。
・自動列車停止装置(ATS)の更新。
・橋りょうおよび駅舎などの耐震診断・設計・補強。
ホームドアの整備を進めていく池袋駅。今年度は、まず2番ホームへの設置が始まる模様。
弊ブログでは、今年度も引き続き、西武鉄道に注目して行きたいと思っています。
参考
西武鉄道2015年度鉄道事業設備投資計画(PDF形式)
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