秩父川瀬まつり開催に合わせて 特急「おくちちぶ」運転

西武鉄道は、７月１９日から２０日にかけて開催される「秩父川瀬まつり」に合わせて、西武新宿～西武秩父間に、臨時特急「おくちちぶ」を運転した。

ちょうど１年前の同じ日、同じ理由で西武新宿発着の「おくちちぶ」が２１年ぶりの復活を果たした。その後も、秩父羊山公園の芝桜開花に合わせて運転されるなど、機会は多くないが、沿線のイベントに合わせて、西武新宿～西武秩父間直通運転の「おくちちぶ」を運転している。この場合、新宿線内では、通常の「小江戸号」が通過する田無駅にも停車させるなど、新たな需要が得られればと言う考えがあるのかもしれない。

２１年ぶり西武新宿発着「おくちちぶ」運転から１年。今年も、秩父川瀬まつりの季節がやって来た。今回も「おくちちぶ」を撮影してみよう。初日となった１９日の朝、撮影準備をして出かけようとするが、ちょっと出遅れてしまい、結局は昨年と同じく、地元での撮影となった。向かった先は、小平霊園の西口。季節柄、雑草が伸びており、撮影には苦戦したが、７両編成と言う事で、なんとか撮影する事が出来た。

小平～久米川間を行く臨時特急「おくちちぶ９１号」

この日、「おくちちぶ」に充当されていたのは、現在、新宿線で運行中の１０１０８Ｆ。２００７年３月２８日に運転されたお召列車に充当された編成で、１００００系の中では由緒ある編成と言える。

なお、昨年同様、初日は、祭りの内容に合わせて、上り列車は遅い時間帯に設定されている９４号で運転される為、この日の「おくちちぶ」の撮影は、これにて終了となった。

そして翌日、７月２０日は、西武秩父からの上り列車が、早い時間帯の９２号で運転。しかも、この時期なら撮影可能な時間帯の運転だったので、撮影する事にした。撮影場所は、もちろん、普段「小江戸号」」が通過となる田無駅を選択した。

「おくちちぶ９２号」の田無駅の発車時刻は１７時５９分。時間に合わせて、田無駅に向かうが、この日、新宿線は、生憎、落雷の影響でダイヤが乱れており、どの列車も５分から１０分程度の遅れをもって運転していた。「おくちちぶ９２号」に関しても、遅れの影響を受けるかと思われたが、２分程度の遅れで田無駅に到着した。

田無駅に進入する「おくちちぶ９２号」

旅館「白河」の看板を横目に見ながら、田無駅に進入する「おくちちぶ９２号」。この日、充当されたのは、前日と同じく１０１０８Ｆだった。

田無駅に停車中の「おくちちぶ９２号」

進入シーン撮影後、停車中の「おくちちぶ９２号にカメラを向けてみる。降車する乗客の姿も見られ、田無駅停車も、それなりに受け入れられていたのかなと感じた。

田無駅の発車案内機。７両２ドアって・・・

そして、田無駅の発車案内機の表示も撮影してみた。何故か「７両２ドア」と表示されている。他の駅でも同じ事がだが、普段、特急列車が停車しない駅に特急列車が停車すると、このパターンでの表示が多い。１００００系ＮＲＡ、確かに１号車は片側２か所ドアが有るので「２ドア」ではあるが、残りの６両は、片側１か所しかドアが無いので、果たして２ドア車と言えるのかどうか疑問である。ちなみに、所沢など、所定の停車駅では、特急列車の場合、両数のみの表示となっているので、あえてドア数は出さなくても良いのではと思うが、ドア数が出てしまうのは、システム上の問題なのかな？

この撮影を以て、２０１５年７月の「おくちちぶ」の撮影を終了とした。

ところで、今回の「おくちちぶ」の運転について、車内放送や各駅発車案内機上では、「詳しくは西武鉄道ｗｅｂサイトをご覧ください」という言葉で案内を締めており、駅係員へ問い合わせるようにと言う案内は一切なかった。確かに、ＰＣやスマートフォンの普及率が高くなっている為、インターネットを見られる環境がある家庭も増えている事から、このような案内でも問題はないと思うが、これも時代の流れなのかな。そんな事を考えてしまった。