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南武線 205系ナハ46編成のさよなら運転を撮影する

およそ1か月前、1月9日のお話です。

1989年より投入が開始され、南武線の主力車両として、長年にわたって活躍してきた205系電車。昨年より、南武線の本線区間(立川~川崎間)を走る車両を、新型のE233系への置き換えが始まり、一部車両は、インドネシアへ譲渡されたが、最後まで残ったナハ46編成が、この日を以て、南武線から引退と言う事になった。

最終日は、205系の長年の功績に感謝の気持ちを込めて、「ありがとう運転」と銘打った臨時快速列車を、川崎~登戸間に、片道のみ運転される事になった。そこで、この列車の撮影に出かけたのだが・・・

当日、私は自宅を9時20分頃出発。新小平駅から、府中本町駅経由で南武線沿線へ。先頭車両に被り付いて、撮影出来そうな場所を車内から探し、降り立ったのは久地駅だった。この時点で、ナハ46編成の臨時列車まで、約50分ほどあった。しかし、駅を降り立ち、車内から見ていた撮影出来そうな場所へ向かうと、既に人が多く、私一人が入れるスペースは全くない状態。仕方なく、そのまま登戸方向へ歩く。しかし、横浜支社管内特有の、人の背丈もありそうなほど放置してある線路沿いの雑草や、更に背丈以上もあるフェンスにより、撮れる場所は殆どなく、ようやく見つけた撮れそうな場所は、人があふれるほど集まっている状態。2駅歩いて登戸駅付近まで来ても、撮影出来そうな場所を見つけられなかった。もう時間が無い。結局、宿河原駅近くの踏切付近で、何とか撮れそうな場所を見つけて、地元の住民の皆さんと一緒に撮影する事にした。

11時10分頃の事、当初の予定より、およそ5分ほど遅れて、ナハ46編成の臨時快速列車が通過して行った。

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宿河原駅を通過、登戸へ向かうナハ46編成「ありがとう運転」。終着駅、登戸までは、あと一駅。

予想よりも遅い速度でやって来た、205系ナハ46編成。踏切の遮断かん等が写ってしまったが、思っていたよりも、良い感じに撮る事が出来た。まあ、どの場所も、凄い人出だったし、中には警察官が警備していると言う撮影地もあったので、そう言った意味では、落ち着いて撮れたと言うのも良かったと思う。

さて、登戸に到着したナハ46編成は、折り返し、回送列車となって中原電車区へ戻る事になる。そこで、撮影後は、急いで宿河原駅へ戻り、回送列車に先行する形で、武蔵新城へと向かった。ここのホームの先端から、ナハ46編成の回送列車を狙ってみたが、ここも凄い人出。もう「上手く撮れたら儲け物」と言う気持ちで、コンデジを取り出し、先端にいる人をかわすように、コンデジを頭より高い位置に構えてシャッターを押し続けた。

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営業運転を終えて、回送列車として中原電車区へ向かう205系ナハ46編成。

「上手く撮れたら儲け物」と言う気持ちで臨んだ、武蔵新城での撮影。条件が良くなかった事もあり、まともに撮れたのは1枚も無かったが、画像編集ソフトで、色々と修正して、ようやく1枚だけ、まあ見られるかなと言うものが出来た。

この後、後続の電車で、お隣の武蔵中原へと移動する。ナハ46編成が、まだ停車していれば・・・と期待していたのだが、乗車していた川崎行きが、武蔵中原駅に到着する寸前に、ナハ46編成は、中原電車区へと向かってしまった。

そこで、武蔵中原駅から徒歩で中原電車区へ。同じことを考えていたファンは多く、中原電車区へ到着すると、ここも多くの鉄道ファンで賑わっていた。肝心のナハ46編成はと言うと、到着後、すぐに建屋の中に入ってしまった。しかし、電車区の裏手に回り、建屋の裏口が見える場所に行くと、建屋の扉が少し開いていて、ナハ46編成の姿が確認できた。その様子を撮ろうと、電車区裏手のフェンス前には、鉄道ファンの列が出来ていた。私も、その列に並び、撮影に臨む事にした。すると、スタッフの方がご厚意で、建屋の扉を全開にしてくれた。有り難い。

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営業運転を終えて、中原電車区に帰って来た205系ナハ46編成。

中原電車区のスタッフの皆さんのご厚意により撮れた1枚。この写真が、この日一番の激V写真になったかもしれない。最後に、電車区内に209系が停められているのを見つけたので、更に場所を移動し、そちらも撮影。

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南武線の新しい主役、E233系と並ぶ209系ナハ53編成。

この209系ナハ53編成は、もう暫く、南武線で運用されるようで、E233系に混ざって孤軍奮闘が続く事になりそうである。

さよなら運転から、3日後となる1月12日、ナハ46編成は、廃車回送前提で、中原電車区から国府津車両センターへ向けて回送された。そして、1月14日、ナハ46編成は、長岡車両センター所属のEF64 1032号機に牽引され、長野総合車両センターへ帰らぬ旅に旅立った。廃車回送から、半月以上が経過したが、まだ解体作業は行われていない模様。その長野総合車両センターでは、先月末から今月初頭にかけて、注目すべき車両が続々と解体されている。次の記事では、先月末に解体されてしまった、ある車両の惜別記事をお送りしたいと思います。

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職場の忘年会の帰り道。酔い醒ましにプチ乗り鉄をした際、ナハ46編成に乗車。これが最後の乗車となりました。(2015年12月10日、立川駅にて撮影)

ナハ46編成、お疲れ様でした。

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コメント

お疲れ様です、私もあまり騒ぎになる前に毎度ながら駅ホームからのお手軽撮影に行ってみましたがこの「お顔」の編成には会えず終いで記録出来ませんでした。
もたもたしている内に運予から離れてしまったかと思っていましたが最後まで走っていたのですね。

南武線と言うと63系の残党が居てまだ西国立と稲城長沼辺りまでが単線で通票閉塞を用いて居た頃から乗って居た記憶があります、武蔵小杉が凄く遠く感じました。

気が付くと身の回りの路線がE233系になってしまった感じもしますが同じ線区を211系と乗り比べると「同じ線路を走っているのか?」と思う位快適に走ります、今後もトラブル無く活躍することを願いたい所です。

投稿: 9PARA | 2016/02/06 03:06

ナハ46編成初期車でありながら唯一のオール外扇車で 残念ですね。でもまだ中原区には205系が2両編成3本健在ですから、今後も支線系統でみられそうです。

投稿: トレイン | 2016/02/13 16:47

9PARAさん、トレインさん、コメントありがとうございます。

>9PARAさん
ナハ46編成、調べてみると、どうも昨年の年末の時点で、運用から外れていたみたいですね。茅ケ崎に疎開していたようですから、この日もこの運用のために、前日戻ってきたようです。E233系は、優れた車両だと思います。毎日、通勤で利用していても快適です。味はないかもしれませんが、一利用者として、毎日乗るのであれば、快適な車両が一番です。

>トレインさん
仰る通り、この編成は外扇車で統一されていたようですね。ただ、205系自体、もう走っている線区が少なくなってきましたから、他に転用するにも、転用先が無いと言う状況でしょうね。ナハ46編成は解体されてしまいますが、部品は他の車両に転用されることと思います。

投稿: TOMO | 2016/02/15 12:15

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