RACと夢の競演 秩父鉄道C58 西武秩父駅入線
5月28日のお話です。
西武鉄道と秩父鉄道は、5月28日から29日の2日間、共同イベントとして、「SLパレオエクスプレス」を、西武秩父駅から三峰口駅まで、臨時SL列車として運行する事になった。
西武鉄道の本線系の駅からSL列車が走るのは、およそ60年ぶりの事で、西武秩父駅にSL列車が発着するのは、史上初の出来事である。このSL列車に接続する列車として、池袋駅からイベント用の臨時列車として、10000系NRAを使用した臨時列車を運行。西武秩父駅では、レッドアローとC58が同一ホーム上で並ぶという事で、この並びは、是非とも押さえておきたい。
当日、私は、特急「ちちぶ9号」で西武秩父へと向かった。西武秩父駅には、10時48分に到着する。この時点で、池袋からの臨時「レッドアロー」の到着まで、およそ30分あるが、西武秩父駅近くの踏切は、この歴史的瞬間を記録しようとする、撮り鉄さん達でいっぱい。レッドアローとC58は、2・3番ホームで並ぶのだが、両者が並ぶ時間帯は、臨時のレッドアローとSL列車の両方に乗れる「臨時SL列車イベント参加チケット」を持っていないと入れない為、西武秩父駅の1番ホーム(特急ホーム)または、敷地外からの撮影となる。もちろん、私もチケットは持っていない為、敷地外からの撮影だ。踏切はいっぱいなので、西武秩父駅とは秩父鉄道の線路を挟んで反対側となる住宅街の行き止まりへ行く事に。細道を進むと、親切な地元の方から、駅とは逆方向だと声をかけられたが、SLを撮りに行くと答えると、親切に道を教えてくれた。そのやり取りをしている間に、秩父鉄道のSL列車の回送が、影森へ向かって行ってしまった。(残念)
住宅街の行き止まりに着くと、予想通り、人は少なめ。先客の皆さんにご挨拶をした後、まずは、池袋からの臨時レッドアローの到着を待つ事に。
西武秩父駅3番ホームに入線する、池袋からの臨時レッドアロー。
11時15分頃のこと。池袋からの臨時レッドアロー号が、西武秩父駅に到着。この日、C58との競演に使用されたのは、初代レッドアロー5000系の塗装を纏った、10105Fレッドアロークラシックだった。通常は特急列車が入線しない、3番ホームに入線してくれたのも嬉しい。
3番ホームに到着した臨時レッドアローからは、乗客がホームに降り立ち、秩父鉄道のSL列車の入線シーンを撮ろうと、一斉にホームの先端に移動する。ホームの先端は、あっという間に埋まり、あれではまともに撮れないかも。と思ったのは私だけだろうか。
そして臨時レッドアロー到着から14分後のこと。
デキ201を先頭に、西武秩父駅2番ホームに入線する、秩父鉄道のSL列車。
いったん影森へ回送されたSL列車の回送列車が、デキ201を先頭に、西武秩父駅2番ホームに入線してきた。早速、ホーム上では、レッドアロークラシックとC58のツーショットを撮ろうとする乗客たちでいっぱいに。ちょうど私がいる場所からも、両者の並びはしっかり撮れるのだが、入線直後は、とても両者の並びを撮るような状況ではなかった。それでも、10分ほど待つと、徐々に人が少なくなり、撮影もしやすくなってきた。
レッドアロークラシックとC58の並びを撮影。
この後、ホーム上では、出発式典に向けた準備が着々と進んで行く。
テープカットの準備が始まる。
レッドアロークラシックと、C58の前では、テープカットの準備が始まり、スタッフの方達が手際よく準備を進めていく。そして・・・
ポテくまくん登場!
テープカットの準備が整った頃、秩父市のイメージキャラクター「ポテくまくん」が登場。秩父鉄道の線路を挟んで反対側からも撮影している人がいる事に気付いたのか、こちらに向かっても、ポーズを取ってくれた。
この後、私は、西武秩父駅近くの踏切へ移動。
レッドアロークラシックとC58の並びを踏切内から。
踏切が空いている時間帯を利用して、踏切内から、レッドアロークラシックとC58の並びを撮影してみた。
1番ホームに入線した4000系の各停も含めて撮影する。
2・3番ホームでイベントが開かれている間、西武秩父駅に発着する列車は、特急も各停も、全て、通常は特急列車専用の1番ホームからの発着となる。その為、普段は見られない、4000系の1番ホーム入線と言うのも、今回のイベントでの記録対象。踏切内からの強引な撮影となってしまったが、レッドアロークラシック、C58、4000系のスリーショットも狙ってみた。
さあ、いよいよSL列車の出発時間が迫って来た。歴史的瞬間を撮るべく、私は線路沿いの細道へ。看板の隙間から、カメラを向けて、SL列車の出発の瞬間を撮る事にした。
西武秩父駅管区長の合図により発車。
12時19分、西武秩父駅管区長の出発合図により、秩父鉄道の臨時SL列車が、三峰口駅へ向けて発車した。
この後、私は、秩父鉄道の御花畑駅へ移動。駅構内の蕎麦屋さんで、昼食を摂った後、下り列車で白久駅へ。三峰口駅から折り返してくる、臨時SL列車を撮影する事にした。駅に隣接する踏切で待機。
三峰口へ向かう、リバイバルカラーの6003Fによる急行秩父路。
13時56分、下りの急行秩父路5号が、白久駅を通過した。この日、秩父路5号に使用されていたのは、かつての急行型車両、300形のカラーを再現した6003Fだった。思えば、ヘッドマークなしの6003Fを撮ったのは、塗装変更後では、初めてかもしれない。
ツアー客を乗せて、秩父へと向かう臨時SL列車。
そして、6003Fの通過から、およそ8分後、秩父行きの臨時SL列車がやって来た。最後尾にパンタグラフを下げたデキ201が連結されているのが、普段のパレオエクスプレスとの違い。普段とは一味違うSL列車を撮る事が出来た。
この撮影を以て、SL列車西武秩父駅入線関連の撮影を終了とした。私は、白久駅へと戻り、後続の各駅停車で、秩父方面へ戻る事に。
秩父三社トレインで白久を後に。
後続の各停は、2015年12月20日より運行を開始した、秩父三社トレイン。臨時SL列車に合わせて、もう一つのラッピング電車、ジオパークトレインも三峰口に向かわせており、SLに合わせてネタ車を投入したのでは?と感じさせる遭遇だった。
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コメント
小生がリアル小坊の頃は毎日D51重連とピカピカのレッドアローの共演てのが東飯能駅で見られました。おいらも毎週土曜日にカメラ抱えて出かけたもんです。カメラはハーフ版のオリンパスPenEE2とかだったりしますが、小学生ですからねぇ。
投稿: たこさん | 2016/06/16 23:43
たこさん、コメントありがとうございます。コメント返しが遅くなりまして、申し訳ございません。
八高線は、確かにD51が昭和40年代まで活躍していましたね。なるほど、5000系初代レッドアローと、東飯能で並んでいたんですね。
その並び、見たかったです。
投稿: TOMO | 2016/08/01 00:28