西武30000系38118Fの甲種輸送を撮影する
では、ここで順番を入れ替えます。6月11日から12日にかけてのお話です。
西武鉄道は、今年度、30000系を8両編成1本、そして新形式の40000系を10両編成2本、計28両を新製することになっている。2008年度から8年間、製造が続けられてきた30000系は、今年度増備の38118Fを以て、製造が終了する。その最終編成、38118Fの甲種輸送が、6月10日から12日にかけて実施される事になった。
2泊3日の甲種輸送の2日目となる6月11日の午後、東へ向かう38118Fの甲種輸送の撮影に出かける事にした。私の個人的な話になるが、現在、7月中旬予定で引越しの準備を進めており、この日も昼過ぎまでは、引越しの準備。撮影に出かけたのは14時を過ぎてからである。昨年度は、甲種輸送2日目だと、静岡貨物駅までしか来なかったが、今年は、2日目の時点で、横浜羽沢までの運転となり、東海道本線の国府津~鴨宮間にある西湘貨物駅までは、明るい時間帯に運転される。そこで、今回は、鴨宮駅で38118Fを出迎える事にした。国分寺から中央線の特別快速で新宿へ。新宿から湘南新宿ラインで平塚へ。平塚から快速アクティーに乗り換え国府津へ。国府津から普通電車に乗り換えて鴨宮に到着したのは、甲種輸送が通過する、およそ15分前の事であった。既にホームの小田原方には、10人ほどの撮り鉄さんが集まっていた。そこで、人が少ない、ホームの東京方に待機して、甲種輸送を待つ事にした。
鴨宮駅到着から、およそ10分後の事。東京方面より、こんな列車がやって来た。
EF210-108号機が牽引する71列車。
吹田機関区に所属するEF210-108号機が牽引する、東京貨物ターミナル発高松貨物ターミナル(新居浜)行き71列車がやって来た。今や、直流電化区間の貨物列車の主役となった感のあるEF210形電気機関車。その中でも、最も両数の多い100番台車であるが、その中でも、この108号機までの8両は、PS22D下枠交差型パンタグラフを搭載している。109号機からは、シングルアームパンタが採用されている為、まさに少数派と言っても良い。いきなり、この車両が来るとは、幸先よいスタートと言えるかも。
そして、71列車通過からおよそ2分後。38118Fの甲種輸送がやって来た。
EF210-141号機に牽引され、東海道貨物線を行く38118F。
6月10日に、山口県の日立製作所を旅立ち、一路、新秋津へ向かう西武鉄道30000系。この日、38118Fを牽引して来たのは、吹田機関区に所属するEF210-141号機だった。
後追い。38118Fは、この先、西湘貨物駅で2時間ほど停車する。
撮影後、いったん改札を出場。そして、再入場した後、後続の普通電車で横浜方面へ。車内から、西湘貨物駅に停車中の38118Fを撮影してみたが、本線から離れた場所に停車していた為、撮影してはみたものの、大した写真は撮れなかった。
この日の撮影は、実質的に、鴨宮駅での撮影を以て終了と言う事になった、
そして、翌日。いよいよ38118Fが西武線内にやってくる。
30000系最後の甲種輸送となるだけに、どこから撮影しようかと悩んだが、結果的には、前回、38117Fの時と同じ場所である、西国分寺駅から10分ほど歩いた場所にある陸橋。フェンス越しの撮影となる為、人気が無いのか、この日も通過直前まで、待機していたのは私だけ。通過5分ほど前に一人やって来て、計二人と言う状況。まあ、人が少ないから、この場所を選んだのだが・・・
8時41分頃、38118Fの甲種輸送がやって来た。
EF210-141号機に牽引され、新秋津に向かう38117F。
この日、38118Fを牽引して来たのは、前日と同じくEF210-141号機。6月10日に山口県の下松を旅立って以来、ここまでずっと牽引を担当してきた。ゴールの新秋津まで、あと少しである。
この後、いつものように、甲種輸送に続いてやってくる貨物列車を撮影するが・・・
EH500-63号機が牽引する、百済貨物ターミナル発札幌貨物ターミナル行き3083列車。
甲種輸送通過から4分後にやって来た貨物列車は、EH500-63号機が牽引する、札幌貨物ターミナル行き3083列車。北海道新幹線の新青森~新函館北斗間開業後は、青函トンネルの運用が無くなり、首都圏方面への進出が増えたEH500。3月のダイヤ改正後は、東海道本線も相模貨物駅まで乗り入れるようになった。ちなみに、このEH500-63号機は、この3083列車を、新鶴見信号所~東仙台信号所間で担当するらしい。
この後、西国分寺駅へ戻り、武蔵野線の電車で新秋津へ。いつものように、受渡線の様子を見に行く。
新秋津に到着した38118F。既にEF210は切り離されている。
私が新秋津に到着した時点で、長旅を担当してきた、EF210-141号機は、38118Fから切り離された状態だった。撮影後、すぐにEF210は、新座貨物ターミナル方向に走り去って行った。
青いビニールカバーがかけられたクハ38118のお顔を拝む。
そして、いつものように、最後部車両付近まで歩いてみる。
8号車、クハ38818より編成全体を見渡す。
ここまで撮影した時点で、西武池袋線の秋津駅へ向かう。そして、秋津駅から電車に乗って一駅。所沢へ。263F+38118Fの走行シーンを撮影するが、前回、38117Fの甲種輸送の時は、所沢陸橋付近で撮影しようとしたところ、横浜方面からの快速急行に被られてしまった為、今回は、新秋津~所沢間の撮影は諦め、所沢~西所沢間での撮影だけに専念する事にした。
所沢駅から、歩いて約10分。当初は、所沢4号踏切で撮影しようとしたが、ここでは後追いの撮影が出来ない。そこで、一つ先、所沢5号踏切へ移動するも、ここは既に撮り鉄さんが5人ほど集まっており撮影不可能と判断。結局は、所沢4号踏切と5号踏切のほぼ中間地点。線路沿いの道路から撮影する事にした。
263Fに牽引され、西武池袋線内を行く38118F。
10時42分頃、263Fに牽引された38118Fがやって来た。背後から、上り列車が来る気配は無かったので、落ち着いて撮影する事が出来る。まずは、正面から撮影した後、今度は後追いを狙う。
後追い。ゴールの小手指までは、あと少し。
こうして、30000系最終増備車、38118Fが到着した。サハ38518の青い床下機器等、従来の車両と変更点が有るのかどうか、そして、この車両の営業開始により、2000系のどの編成に廃車が発生するのか、色々と機になる事が多い。38118F到着から、まもなく1週間。試運転は既に始まったと聞くが、果たして、この編成は、池袋線、新宿線、どちらに配属されるのだろうか。38118Fの今後の動きに注意しながら、2000系の記録を進めていこうと思う。
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