横瀬車両基地へ回送された２０００系２０１１Ｆ

１１月２９日に、横瀬車両基地へ回送されてしまった２０００系２０１１Ｆ。

同編成が廃車回送されて最初の休みとなった１２月３日、秩父夜祭り見物を兼ねて、朝から秩父方面へ出掛けたいた。今年は、日中、秩父鉄道の夜祭りダイヤの観察を優先としたため、西武鉄道の夜祭りダイヤの観察は夕方から開始。その際に、横瀬を訪れて、解体線に取り込まれた２０１１Ｆを撮影してみた。

１５時５１分、夜祭り関連で、直通運転を取りやめ、西武秩父始発となってしまった４０００系の急行池袋行きに乗車。この列車で芦ヶ久保まで乗車し、まずは、車内から、解体線にいる２０１１Ｆを撮影。

廃車回送から４日。解体線に取り込まれ、解体作業が進む２０１１Ｆ。

Twitter等で見ていた通り、２０１１Ｆは、到着後早々に解体線へ取り込まれ、解体作業が始まっていた。まずは、クハ２０１２側から編成全体を撮影してみる。この状態で見ると、まだクーラーの一部部品が外された程度で、形を留めているように見えるが・・・

クハ２０１１側から眺めてみると・・・

列車が進み、クハ２０１１側から編成全体を眺めてみると、クハ２０１１＋モハ２１１１＋モハ２１１２の３両に関しては、既にクーラーは撤去済み。更に、クハ２０１１のヘッドライト、モハ２１１１のパンタグラフも撤去済みと、解体作業が思った以上に進んでいるのが解った。

この後、急行池袋行きの列車を、予定通り芦ヶ久保で下車。同駅で再入場した後、西武秩父行きに乗って横瀬へ。既に日も暮れて暗くなってきていたが、いつもの解体線が見渡せる場所へ行って、２０１１Ｆを撮影してみた。

木々の合間から２０１１Ｆを見渡す。

そして、再び線路を潜って、駅前から延びる公道を芦ヶ久保方向へ。もうすっかり暗くなり、この日持参していた三脚を使って、バルブ撮影をしようと準備をしていると、花火が上がった。秩父夜祭名物の花火大会。調べてみると、まだ花火大会が開始するには時間が早く、本格的な花火大会を前に、間隔を設けて花火を上げているようだ。そこで、２０１１Ｆと花火を組み合わせて撮る事に。最初の花火から２０分後、再び花火が上がったが、この時は失敗。そこで、更に２０分、この場に留まって、その瞬間を待った。そして・・・

解体作業が進む２０１１Ｆと、羊山公園の花火を絡めて・・・

１７時４０分頃に打ち上げられた花火との組み合わせで、どうにか納得出来る写真を撮る事が出来た。この撮影を以て、２０１１Ｆの撮影を終了とし、横瀬駅へと戻った。

さて、解体作業が進む２０１１Ｆですが、１９９０年には、池袋線４ドア車導入に向けて、平日の通勤時間帯を中心に試験運用に就くなど、我々、西武鉄道沿線在住の鉄道ファンにも、心に残る車両だったと思います。残念ながら、私自身は、２０１１Ｆの池袋線試験運行の撮影はしていなかったのですが、弊ブログの過去の記事でも、２０１１Ｆを何度か取り上げています。これまで撮影して来た２０１１Ｆの写真の中から、私の心に残る写真を数点ご紹介して、この記事を締めたいと思います。

幕車同士の交換。（２０１６年１月２０日　小川駅にて）

昨年度から老朽廃車が始まった２０００系。昨年度は、２００９Ｆ・２０１３Ｆ・２０２５Ｆ・２０２９Ｆと、方向幕を使用していた編成が立て続けに廃車となり、６連の幕車は、２０１１Ｆと２０１５Ｆの２本のみに。今回の２０１１Ｆの廃車に伴い、残った編成へ方向幕を移植しない限り、国分寺線の運用で、旧２０００系の幕車同士が並ぶシーンは見納めとなってしまった。

行先幕のみ、旧タイプの方向幕となった２０１１Ｆ。（２０１３年９月９日　新所沢駅にて）

２０１３年９月７日頃から約１週間、クハ２０１１の正面の行先幕が、何故か旧タイプの幕になり、所定の運用に入った。この日は、ちょうど休暇を取得しており、旧幕のクハ２０１１が優等列車の先頭に就いていた事から、夕方、急きょ、新宿線の沿線に出向き撮影した。

国分寺線の花菖蒲号に。（２００５年６月８日　鷹の台駅にて）

２００５年には、東村山市にある北山公園の花菖蒲開花に合わせて、２０１１Ｆに花菖蒲号のヘッドマークが掲出された。この頃の西武鉄道は、ヘッドマークが頻繁に掲出され、我々沿線在住の鉄道ファンも、ヘッドマークを掲出した編成の撮影の為、特定編成を必死に追い掛けていた。今思えば、この頃が一番楽しかったかな？

２０１１Ｆ、３９年間、お疲れ様でした。