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秩父鉄道の夜祭ダイヤを観察する

12月3日のお話です。

日本三大曳山祭りの一つである、秩父夜祭。毎年12月3日に本祭が行われているが、実際には、前夜祭等を含めて、12月1日から6日まで、街全体が、お祭りムード一色になると言う。

今年は、本祭である12月3日が土曜日。そして、この秩父夜祭りも含めた、日本の「山・鉾・屋台行事」が、ユネスコの世界遺産に登録された事も有り、例年にない人出が予想されていた。

そこで、秩父夜祭のムードに浸りながら、夜祭開催に伴う臨時列車の観察に出かけよう。今年は、秩父鉄道も記録しておきたい。そう思い、日中は、秩父鉄道の観察を優先した。

まず向かったのは、八高線と並走する、桜沢~寄居間のポイント。ここでは、C58 363号機が牽引する「SL秩父夜祭号」を撮影するのが狙い。午前中は順光で狙えるので、きっと撮り鉄さん達が集結しているだろうと予想していた。最寄りとなる、東武東上線の玉淀駅に到着したのは、10時20分頃のこと。のんびりと撮影地に向けて移動し、10時35分頃、現地に到着する。すると、撮り鉄さんの姿は、全くいない。ふと、線路方向を見渡すと、目の前の畑には、大きなソーラーパネルが鎮座しているではないか。なるほど。これが嫌で、この場所に集まらなくなったのか。そう思った。しかし、今更、他の場所に移動する時間すらない為、そのまま、ここで撮影する事に。

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7800系7801Fによる熊谷行き。

10時45分頃のこと。現地に到着して、最初の列車となる、各駅停車熊谷行きがやって来た。この列車に、充当されていたのは、7800系のトップナンバー、7801F。2両編成でワンマン運転と言う事で、全く夜祭のにぎわいを感じさせない、いつも通りの列車であった。こうして撮影してみると、ソーラーパネルが有っても、電車の足回りは隠れないので、ソーラーパネルは、あまり気にならない事が解った。(あくまでも個人的な感想)

そして、およそ5分後のこと。

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C58 363号機が牽引する「SL秩父夜祭号」

ここでの撮影のメインとも言える、C58 363号機が牽引する「SL秩父夜祭号」がやって来た。過去には、日章旗も掲出した事が有るだけに、世界遺産登録を意識した装飾を期待したが、御覧のように、専用のヘッドマークが掲出されただけに留まっていた。そして、気温が高かったこともあって、思ったより煙が見えず、ソーラーパネルよりも、そちらの方が残念。ちなみに、この場所で撮影していた人は、私以外だと、踏切を渡って反対側にお一人と言う状況だった。

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6000系6002Fによる急行「秩父夜祭3号」

SLの通過から、およそ5分後。今度は、6000系による急行列車「秩父夜祭3号」がやって来た。この列車、完全な臨時列車で、行先も、何と御花畑行き。LEDの文字の事を全く考慮しないで撮ってしまった為、行先が上手く写っていない事が、ちょっと悔やまれた。そして、SLの後を追いかけていると言うように、寄居駅では、SL急行と6000系の急行が並んだと言う事で、寄居駅での並びを撮ると言うのも有りだったのかもしれない。そう考えると、この場所の選択は、やや失敗だったかも。

気を取り直して、引き続き、この場所で撮影を続ける事に。

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5000系5002Fによる各停三峰口行き。

元都営三田線で活躍をしていた、東京都交通局の6000系を譲り受けた5000系電車による三峰口行き。5000系は、1999年、3連4本が導入されたが、2011年11月、5004Fが樋口~野上間の踏切で、ダンプカーと衝突。事故車両が廃車となり、残された2両は部品取り車両となってしまった為、現在は3編成が運用中。入線から17年。東急田園都市線に新型車両の導入計画が発表されており、2017年度の導入を目指しているだけに、同線で活躍中の8500系を譲り受けて・・・なんて事もあり得るだけに、5000系も、しっかり撮影しておこうと、最近では、そう考えている。

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7500系7506Fによる各停羽生行き。

5000系の三峰口行きと、寄居駅で交換して来たのは、7500系7506Fの羽生行きだった。そして、羽生行きが通過してから、およそ15分後のこと。下り列車で、こんな列車がやって来た。

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5000系5001Fの各停秩父行き。

先程と同じく5000系であるが、行先は、なんと各停秩父行き。定期列車でも秩父行きは存在するが、いずれも深夜の運転の為、明るい時間帯の秩父行きは、夜祭り関連の臨時列車らしい光景である。LEDだと、せっかくレアな行先でも、上手く写らないので、秩父行きが5000系で来てくれた事は嬉しかった。

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7500系7503Fによる各停熊谷行き。

5000系の秩父行きと入れ替わりに、今度は7500系7503Fによる熊谷行きがやって来た。現状では、7500系が、秩父鉄道の通勤車両の最大勢力となっているだけに、遭遇率が高い。

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7500系7507Fによる各停三峰口行き。

7503Fによる熊谷行きの通過から、およそ15分後のこと。やって来た下りの各停三峰口行きは、7500系のラストナンバー、7507Fだった。そして、この列車は、寄居駅で、急行「秩父夜祭5号」に追い越される事になっている。その為、3分後には、再び踏切が鳴り、急行列車が近付いてきた。

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6000系6003Fによる急行「秩父夜祭5号」

急行「秩父夜祭5号」として、この場所を軽やかに走り去っていったのは、かつての急行形車両、300系の塗装を再現した6000系6003Fが充当されていた。この列車は、多客対応で車掌が乗務している事から、種別幕のワンマン幕が掲出されず、何も表示されない黒幕の状態での運転だった。

そして、この列車も、寄居駅で上り列車と交換となる。この交換ですれ違う、上り列車までを撮影して、この場所を立ち去る事にした。

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7500系7505Fによる各停羽生行き。

入れ替わりでやって来た羽生行きの各停は、秩父三社トレインのラッピング電車となっている7505Fでの運転だった。

この後、私は徒歩で寄居駅へ。寄居駅から秩父鉄道の列車に乗車して、秩父へ移動する。12時24分発の三峰口行きに乗るが、やって来たのは、7500系の7502F。この編成は、空・陸・海をテーマに、秩父地方に生息していた生物をデザインした、ジオパークトレインと言うラッピング電車。3両編成の車内は、秩父へ向かう観光客で満員。これまでに何度か、夜祭当日に秩父鉄道に乗った事が有るが、昼間の時間帯で、ここまで混雑している列車を見たのは初めてだ。

列車はおよそ40分で秩父に到着。ここまで乗車して来たジオパークトレインを撮ろうと思ったものの、人が多くて断念する。そして、その代わりに、構内に留置してい有った、この車両を撮影する。

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秩父駅構内に留置されていた6000系6002F。

先程、桜沢~寄居間で撮影した、御花畑行きの急行「秩父夜祭3号」に充当されていた6002Fが、秩父駅構内に留置されていた。普段、土曜日ならば、この場所に、西武鉄道からのりいれた4000系が2編成留置されているが、この日は運休。これも、秩父夜祭らしい光景と言える。

この後、駅前の飲食店で昼食を摂った後、再び秩父駅へ。すると、臨時列車の寄居行きが停車していた。そこで、駅に隣接した駐車場へと移動し、発車した瞬間を撮る事に。

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秩父駅を発車する、各停寄居行き。

臨時の寄居行きに使用されていたのは、2両編成の7800系のトップナンバー、7801Fだった。

この後、駅近くの撮影ポイントへ移動。熊谷から来る、急行「秩父夜祭7号」を撮影する。青空がとてもきれいだったので、広角で構えて撮影する事に。そして・・・

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リバイバルカラーの6003Fを使用した急行「秩父夜祭7号」。

14時40分頃のこと。約5分遅れで運転中だった、急行「秩父夜祭7号」がやって来た。御覧のように、使用されていたのは、300形のリバイバルカラーとなっている6003F。今度は、西武鉄道の急行幕を彷彿とさせるような急行幕を掲出。良い写真を撮る事が出来た。

夜祭ダイヤも、これからが本番で、まだまだ撮りたいものもあるのだが、そろそろ、西武鉄道の方も撮影しなくてはならない。この撮影を以て、秩父鉄道の夜祭ダイヤの観察を終了とし、のんびりと、西武秩父駅へ徒歩で移動した。

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