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ツートン復活! 伊豆箱根鉄道「イエローパラダイストレイン」を撮影する その1

1月14日のお話です。

西武鉄道グループの伊豆箱根鉄道は、2008年に西武鉄道から譲受された1300系1編成を、1979年に製造された当時のカラー「黄色×ベージュ」に復刻し、「イエローパラダイストレイン」と称して、2016年12月10日より、駿豆線で運行を開始している。長年、西武沿線に住む者としては、このカラーはとても懐かしく、早い段階で、「イエローパラダイストレイン」を撮影したい。幸いなことに、伊豆箱根鉄道の公式サイトで、「イエローパラダイストレイン」の運行予定が、ほぼ2週間おきに発表されている。1月12日の時点で更新され、14日の土曜日も、「イエローパラダイストレイン」は、ほぼ終日運行される事が確認できた。そこで、週末の土曜日、現地へ出掛ける事にした。

当日朝、私は自宅を8時に出発。多摩湖線、JR中央線と乗り継ぎ、東京駅から東海道新幹線へ。東京駅9時26分発の「こだま643号」で三島へと向かう。この日は、大寒波が襲来しており、名古屋から西は雪の為、新幹線にも遅れが出ていた。それでも、東京は気温は低いものの晴れており、新幹線も定刻通りの発車。この調子でいけば、富士山も顔を出してくれないかしらと、一瞬期待はしたものの、箱根方面へ出掛けていたFacebookのお友達からも、箱根付近は雪が降り始めたとの情報が送られて来た為、「イエローパラダイストレイン」と富士山とのコラボは、難しそうだ。

10時19分、三島駅に到着。富士山は・・・やはり厚い雲に覆われていた。足早に伊豆箱根鉄道の三島駅へ向かい、窓口で一日乗車券「旅助」を購入。10時30分発の修善寺行きに乗り込み、まずは三島二日町へ。途中の三島田町で、「イエローパラダイストレイン」と交換。富士山は見えないが、ツートンを見るとテンションも上がる。折り返しが楽しみだ。

10時37分、三島二日町に到着。改札を出て、撮影地である中村踏切を目指して歩き始める。歩き出してから、何やら匂いが気になった。ここは、駅の近くに、横浜ゴム三島工場が有り、どうやら、その匂いのようである。地元の人は慣れてしまっているのかもしれないが、この匂い、ちょっと気になってしまう。途中、コンビニでお茶を買いつつ、駅から歩くことおよそ15分ほど、目的地である中村踏切に到着。富士山が見える有名撮影地なのだが、相変わらず、熱い雲に覆われて、どこに富士山が有るのか解らないような状態。しかし、冷たい北風が強く吹いており、この強風で雲が飛ばされないか、少し期待しながら待つ事にした。

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「イエローパラダイストレイン」1300系1301Fによる修善寺行き。

現地到着からおよそ15分。「イエローパラダイストレイン」がやって来た。通過までに、少しは富士山が見えてこないかしらと期待して待っていたが、現実は厳しく、結果は御覧の通り。それでも、順光で撮影したツートンは、とても懐かしく感じられた。西武時代は、3両編成は実在しないが、単線を走る「イエローパラダイストレイン」は、西武園線や多摩湖線等の雰囲気が感じられた。

さて、「イエローパラダイストレイン」は修善寺へ向かったが、せっかく来た有名撮影地なので、この後も、暫くの間、この地に留まり、撮影を続ける事にした。

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三島行き3000系3502F。

1979年に伊豆箱根鉄道初の冷房車として誕生した3000系。デビューから40年が経過した今も、駿豆線の主力車両として活躍中である。この3502Fは、昨年大ヒットしたTBSのドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」のロケに使われた車両だそうで、クハ3502号車の車内には、ハートのつり革が付けられているらしい。

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修善寺行き3000系3501F。

3000系のトップナンバー編成は、御覧のように、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピング電車となっており、1300系1301F「イエローパラダイストレイン」と同様、伊豆箱根鉄道の公式サイトでも、当日の運用が公開されている。

さて、ここまで撮影してきたところで、スマートフォンで地図を確認。三島二日町と次の大場との間には、他にも有名撮影地が存在する。以前にも訪れた事が有る北沢踏切までの距離を検索してみると、徒歩で10分少々とのこと。と言う事で、撮影地を北沢踏切に変更。移動を開始する。スマートフォンの地図を頼りに、少しだけ路に迷いながらも、およそ12分で北沢踏切まで到達する事が出来た。

北沢踏切に到着すると、なんと雲が少しずつ切れてきて、富士山が少しずつではあるが見えてきた。そこで、富士山を絡めながら撮影してみる。

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7000系7501Fによる三島行き。

自社発注車としては、最新鋭車両となる7000系。老朽化した1000系の置き換え及び快速列車増発、更には、JR線への乗り入れを目的として、1991年から1992年にかけて計2編成が投入された。登場時は、駿豆線の次世代車両と言う位置付けだったものの、JR線への乗り入れは、今日に至るまで行われず、更に、快速列車も廃止され、オールクロスシートの車内設備も、乗降に時間がかかると言う点で、増備も2編成のみで終わってしまった為、ある意味、不運な車両と思えてしまう。もし、JR線への乗り入れが実現していたら・・・この車両を見る度に、そのような事を考えてしまう。

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3000系3502Fによる修善寺行き。

ここまで富士山を入れて撮影してみたが、頂上付近は、雲で隠れているので、ここから先は車両中心の撮影に切り替える事にした。

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東京からのJR185系による「踊り子号」

東京駅から直通運転。JR東日本の185系による特急「踊り子」。伊豆箱根鉄道線内は、自由席車両ならば特急券なしで乗車が可能と言う、乗り得列車となっている。この185系も、デビューから既に35年が経過、最近では、廃車も発生しており、残った車両も、御覧のようなデビュー当時のカラーに戻されつつある。この先、185系はどうなっていくのだろう。最近、見かける度に、そんな事を考えるようになった。

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3000系3503Fによる修善寺行き。

3503Fによる修善寺行き。この列車が、大場駅のお隣、伊豆仁田駅で1301F「イエローパラダイストレイン」と交換する。

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三島へ向かう1300系1301F「イエローパラダイストレイン」

逆光気味ではあるが、まずは、こちら側から撮影。そして・・・

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後追い。こちらは順光で文句なし。

富士山は入れなかったが、後追いで編成写真を。ここは障害物も少ない為、綺麗にまとまった。

ここまで撮影してきたところで、先程よりも富士山の山頂付近の雲が少なくなり、もしかしたら、富士山とのコラボ撮影が出来るのではないか・・・と言う状況になって来た。そこで、再び中村踏切へ戻る事にした。

その2へと続きます。

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