西武秩父発「臨時パレオエクスプレス」を撮影する
1月7日のお話です。
西武鉄道と秩父鉄道は、1月7日と8日の2日間、共同イベントとして、「SLパレオエクスプレス」を、西武秩父~三峰口間で運転することになった。西武秩父駅へのSL列車の入線は、昨年5月28日に、初めて実施され、その後も、7月20日と8月27日に実施。そして、今回、1月の3連休のうちの2日間に実施と言う事で、昨年実施された特別運行が好評だったと言う事なのだろう。
「SLパレオエクスプレス」の始発駅となる西武秩父駅には、蒸気機関車の向きを変える転車台が無い為、予め、三峰口方に蒸気機関車が連結された状態で入線しなくてはならない。その為、「パレオエクスプレス」編成は、広瀬川原車両基地を出庫する際に、最後尾に電気機関車を連結。西武秩父駅の横を通過し、影森駅まで向かった後、電気機関車牽引で西武秩父駅に入線する。過去のデータを確認すると、この回送列車、秩父駅には9時20分頃に到着しており、ここで1時間30分ぐらい停車するらしい。
そこで、今回は、この回送列車の撮影からスタートする事にした。目指すのは、和銅黒谷~大野原間の中間地点にある、貨物専用駅の武州原谷駅付近。この場所、駅間も長く、和銅黒谷から大野原にかけて上り勾配が続く事から、煙も期待できる。しかし、通常の「パレオエクスプレス」のスジだと、線路沿いの道からの撮影では、側面に日が当らない。しかし、今回は、いつもの時刻よりも3時間近く早い通過。であれば、良好な状態で撮れるのではないか・・・
久米川駅で、芦ヶ久保~西武秩父間と、秩父鉄道の野上~三峰口間が乗り放題となる、「秩父フリーきっぷ」を購入し、所沢駅から「ちちぶ3号」に乗車。西武秩父から御花畑駅間の徒歩連絡を経て、大野原駅には8時49分に到着。そこから歩いて、武州原谷駅付近の側道には、9時頃に到着。やはりSLの回送狙いの方がお一人待機されていた。その直後、池袋からの長瀞行きが通過。どの位置で撮るか悩んでいたが、この列車で、撮影場所を決めた。
そして、9時14分頃のこと。「SLパレオエクスプレス」の回送列車がやって来た。
白煙を上げて、武州原谷駅を通過する「SLパレオエクスプレス」の回送列車。
最高の光線状態。そして、青空の下、白煙を上げて、「SLパレオエクスプレス」が武州原谷駅付近を通過する。狙い通りの撮影が出来て、まずは大満足。
御供のデキは、黄色のデキ502。
そして、後追い。なんと、最後尾に連結されていた御供のデキは、昨年5月、広瀬川原車両基地の「わくわく鉄道フェスタ」の開催に合わせて、黄色に茶帯と言う、旧秩父鉄道色に塗装変更された、デキ502が連結されていた。デキ502は、塗装変更後、初の撮影。これは嬉しい誤算だ。
この後、暫くの間、武州原谷駅での貨物列車入替シーンを観察した後、大野原駅へ。下り列車で、一駅移動し、「パレオエクスプレス」の回送列車が長時間停車している秩父駅へ。
秩父駅に隣接した踏切から撮影してみる。
「パレオエクスプレス」の回送列車は、秩父駅構内に留置中の西武4000系の後ろに停まっていた。そこで、まずは、改札を出て、秩父駅の三峰口方にある、秩父No1踏切から、その様子を撮影。すると、7500系「秩父三社トレイン」の上り列車が到着したので、遮断機が開いた後、踏切内から、3本並んだシーンを撮影してみた。
その後、西武秩父駅へ先回りするか、影森駅へ向かうか悩んだ末、影森駅を選択。
留置中の4000系と「パレオエクスプレス」
影森駅へ向かう為、秩父駅のホームに入場すると、ちょうど、影森駅への送り込みに向けて、C58の煙突から、煙が上がり始めたので、留置中の4000系との並びを撮影してみた。
その後、下り列車で影森駅へ。駅手前の踏切へ向かうと、SLの回送列車の到着を待っている方が、既に3人いらっしゃった。先客の邪魔にならない場所からカメラを向ける事に。
影森駅に進入する「パレオエクスプレス」の回送列車。
11時06分頃のこと。「パレオエクスプレス」の回送列車は、影森駅に到着した。回送列車は、ここから、デキ502が先頭となる。私は踏切の反対側に移動して、発車を待った。
デキ502を先頭に、いざ、西武秩父へ。
11時22分、デキ502牽引で、「パレオエクスプレス」の回送列車が、影森駅を発車。西武秩父へ向かった。
この後、私も後続の各駅停車で御花畑へ。そして、徒歩で西武秩父駅へ移動。過去の特別運行と異なり、SLが発着する時間帯の2・3番ホームへの入場規制が無い事から、「秩父フリーきっぷ」を活用して、ホームから、「パレオエクスプレス」を撮影する事にした。
デキ502と4000系との出会い。
西武秩父駅では、12時08分発の飯能行き各停が停車していた。発車まで、あと数分と言うタイミングだったので、まずは、人が少なめだった、デキ502側から、4000系との並びを撮影する。
C58の前は大人気。
この後、私はホームの飯能方へ。流石に、C58は大人気で、こちらは大賑わい。なんとか4000系とC58との並びを撮ろうと、ライブビュー機能を使って無理やり撮影してみた。
そして、発車時刻が近付くと、乗客は徐々に車内へ。発車間際には1番ホームに停車中のレッドアローとの並びも撮り易くなって来た。
一路、三峰口へ向けて発車。
12時19分、長めに汽笛を鳴らした「パレオエクスプレス」は、西武秩父駅2番ホームを発車。三峰口へと向かった。
この後、私は、西武秩父駅近くで昼食休憩を挟み、御花畑駅へ。13時08分発の三峰口行きに乗り込み、三峰口へと向かう。
13時28分、三峰口に到着。「パレオエクスプレス」は、既に、デキ502の入替は終了しており、あとは転車台で方向転換したC58を客車に連結する作業を残すのみとなっていた。C58が通過する線路を見渡せる場所で待機。5分ほど待つと、C58がやって来た。
転車台で向きを変えて、入替中のC58。
まずは、いったん引き上げ線に入り、その後、客車に連結する為、更に駅構内を通過し、秩父方へ引き上げる。その後、客車と連結と言う流れになるが、「パレオエクスプレス」に先行する形で、お隣の白久駅まで、電車で移動しなくてはならない為、ここで撮影を切り上げ、再び、上り列車に乗り込む。三峰口駅での滞在時間は15分しかなかったが、C58の入替シーンを撮る事が出来た事は嬉しかった。
この後、13時43分発の羽生行きで白久駅へ。駅のホーム上で、「パレオエクスプレス」の通過を待つ。ホームの先端には、先客が3人。私は、ホームのやや中程で、「パレオエクスプレス」の通過を待った。
白久駅を通過する「パレオエクスプレス」。
14時06分頃、「パレオエクスプレス」が白久駅を通過していった。下り勾配の為、煙は殆ど出ていないが、最後尾に、デキ502を連結している事が、はっきり解るように撮影出来た。
臨時「パレオエクスプレス」は、秩父止まり。秩父からは回送列車として広瀬川原車両基地へ向かう。おそらく、普段の「パレオエクスプレス」のスジで回送されると思うので、後続の普通列車に乗ると、長瀞で追いつく事が出来るが、他に撮影したいものが有ったので、この日の「パレオエクスプレス」の撮影は、ここ白久で終了とした。
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コメント
こんばんは。
本件、私もようやくブログで公開いたしました。トラックバックを遅らせていただきましたが、その節は、情報提供ありがとうございました。
投稿: 鈴木やす | 2017/02/08 21:04
鈴木やすさん、コメント&トラックバックありがとうございます。
やすさんのブログ、拝見いたしました。情報がお役に立てたようで何よりです。また、撮影地でお会いした時は、どうぞ宜しくお願いいたします。
投稿: TOMO | 2017/02/09 12:16