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さよなら西武2000系2005F 横瀬車両基地へ廃車回送される

1月26日午後、西武新宿線で約40年間、活躍を続けてきた、2000系2005Fが、横瀬車両基地へ廃車回送されてしまった。今年度の廃車としては、2097F、2011Fに続き3編成目。

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今年度3編成目の廃車となった2000系2005F。(2016年10月9日撮影)

2005Fは、1977年の新製当時は6両編成であったが、1983年、新宿線の各駅停車の8両運転開始に伴い、初代2033Fの中間車、モハ2133+モハ2134を、モハ2305+モハ2306とした上で組み込み、8両固定編成となっており、旧2000系の8両固定編成では、2005Fが初の廃車となる。

廃車回送前、最後の日曜日となった1月22日のこと。2005Fが新宿線で各停を中心に運用に就いていたので、多摩川線の甲種輸送の撮影の合間に、同編成を撮影してみた。

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西武柳沢~田無間を行く2005F。

この日、2005Fの撮影の為、最初に訪れたのは、西武柳沢駅近くの柳沢2号踏切。午前中の上り列車が順光で撮れる、人気撮影ポイントであるが、この場所で上り列車を撮影したのは、実は、この日が初めて。昼近くの列車だった事もあり、御覧のように、正面には、もう陽が当っていないが、良い感じで撮れる場所なので、何も無い時に、改めて、この地を訪ねて撮影してみたい。そう思った。

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航空公園~新所沢間を行く2005F。

その後、今度は航空公園駅の下りホームから、新所沢始発の各停西武新宿行きを撮影。この時期は影との戦い。正面に陽が当っただけ、良かったと思うしかないのかも。

この撮影が、2005Fの営業運転を撮った、最後の写真となってしまった。

それから2日後のこと。2005Fは南入曽車両基地を出庫し、小手指車両基地へ回送されてしまった。

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廃車回送を2日後に控えた1月24日夜、小手指車両基地へ回送されてしまった。(小手指駅にて撮影)

この日も、2005Fは昼頃まで、普段通り営業運転に就いていた。この点は、11月29日に廃車回送された2011Fと同じで、廃車回送される直前まで使い倒すというパターンだった。

こうなると、横瀬車両基地への回送は一両日中に実施されるだろう。翌25日の夜も、小手指車両基地へと向かい、2005Fの最後の姿を記録する事にした。実は、別記事でも取り上げていた2413Fが、いったんは新宿線に返却されたものの、1月22日夜には、相方を2081Fに変えた上で、再び池袋線に送り込まれており、25日は、運用に就かず、小手指車両基地に留置と言う状況だった。その為、小手指車両基地内で2413Fと2005Fが並ばないかと期待していたのだが・・・

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小手指車両基地内で、東京メトロ10000系と並ぶ2413F。

私が車内から見た時は、パンタを上げた状態で、車両基地の一番飯能方の奥にいた2413F+2081F。行先表示も「回送」と表示していた為、このまま返却されてしまうだろうと思い、狭山ヶ丘駅から早足で小手指車両基地へ向かったが、車両基地に到着した時には、既に2413F+2081Fが、基地の中ほどに移動していた。

一方の2005Fはと言うと・・・

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小手指車両基地のピット裏にいた2005F。

廃車回送前、最後の部品交換作業の為、2005Fはピット裏に停められていた。昼間は、レッドラッキートレインこと、京急カラーの9103Fとも並んでいたらしいが、この時間帯には、9103Fも離れてしまっており、並びは撮れなかった。

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2413Fと2005Fの並びを強引に。

この後、2413F+2081Fは、小手指車両基地を出庫し、南入曽車両基地へ戻った。そして、2005Fは、翌日、横瀬車両基地へ帰らぬ旅に出てしまった。

廃車回送から3日後となる1月29日のこと。奥むさし駅伝開催の伴う、臨時列車の撮影の為、西吾野まで出かけたので、2005Fの様子を見に、横瀬まで足を伸ばしてみた。

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2005Fは、まだ解体線に入っていなかった。(スマートフォンのカメラで撮影)

11時30分頃、横瀬駅に到着。2005Fは、解体線ではなく、駅構内の11番線に停められた状態だった。そこで、地下道を潜って車両基地へ通じる側道へ。車両基地の入り口近くから、2005Fを撮影してみるが、デジイチの広角レンズでも、編成全体を入れる事が出来ず、スマートフォンのカメラなら、編成全体が入る事が解った為、スマートフォンのカメラで撮影してみた。

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後輩の2085Fとご対面。

本線を挟んで斜め前には、夕方の上り快速急行池袋行き1002列車に充当される2085Fが留置されていた。2085Fは、今でこそ、池袋線で運用されているが、新製配置は新宿線だった。鉄道車両には、人間のような感情もなく、言葉を交わす事もないが、もし、人間と同じように、言葉を交わす事が出来たら、この両者、新宿線時代の思い出話に花を咲かせていただろうか。

この後、横瀬駅へ戻り、ホームから再び2005Fを撮影する。

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ホーム上から2005Fを撮影する。

まずは、2005Fだけを撮影してみる。そして、数分後、私が乗車する西武秩父行きが横瀬駅に到着。

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西武秩父行き4000系と並ぶ2005F。

4000系との並びを撮って、2005Fの撮影を終了とした。

そして、翌30日、2005Fは、ついに解体線へ。解体に備えて、部品の取り外しなどの作業が少しずつ進められているとのこと。また一つ、黄色い電車が姿を消す事に。

2005F、約40年間、お疲れ様でした。

最後に、心に残る2005Fの活躍シーンを、一つご紹介したいと思います。

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池袋線の運用に就いた2005F。(2009年11月23日、練馬駅にて撮影)

およそ7年前、2009年11月23日のこと。2005Fが突如、池袋線に貸し出され、営業運転に就きました。この日は、秩父鉄道の創立110周年記念イベントに出かけていて、2005Fが池袋線で営業運転に就いたとの一報を受け、急きょ、撮影に駆け付けました。その時の模様は、弊ブログ2009年11月24日付記事をご覧いただければ幸いです。

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