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新潟車両センターの115系を撮影する

5月3日の新潟遠征記のお話を続けます。

今回の新潟遠征の最大の目的は、新潟車両センターの115系を撮影すること。今年1月、旧国鉄70系の塗装を再現した、N3編成使用による臨時列車の撮影記は、既にお伝えした通り。しかし、この日は、N3編成だけでなく、1本でも多くの115系を撮影したい。そう思っていた。

N3編成を使用した臨時列車で東三条に到着した私は、ここから信越本線の下り普通列車に乗り換え新津へ。信越本線、磐越西線、羽越本線が交わる新津は、鉄道の街として栄えた街。ここへ来た理由は、新潟から長岡、直江津を経由して新井まで向かう115系の快速列車を撮影する為。15時33分、新津駅に到着。お目当ての快速列車は、およそ5分後となる15時39分、2番線に到着する。私は急いで1番線へ向かった。ところが、実際にホーム上に立つと、光線状態はあまり良くない。少しでも良い条件で撮れる場所を…と思って立ち位置を考えていると、新井行きの快速列車が入線してきた。

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新津駅2番線に入線する新井行き快速3372M。

15時39分、新津駅2番線に入線した新井行き快速3372M。この列車に充当されていたのは、緑帯のN33編成。この編成は、長野地区の普通列車への211系投入に伴い、2015年3月、新潟車両センターへ転属して来た。

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新津駅を発車。一路、新井へ向かう115系N33編成。

転属後も、暫くは、長野色のまま活躍していたが、2015年12月、大宮総合車両センターに入場し、白地に緑の帯を纏う新潟色に改められた。新潟地区には、もう一つ、リニューアル工事を受けた115系が纏う、白地に紺と水色の帯の新潟色があるが、この編成は、長野総合車両センター所属時に、リニューアル工事を受けていなかった事から、緑帯の新潟色に塗り替えられた。

この緑帯の新潟色、以前は当たり前のように見られたカラーであるが、気付けば、このカラーで現役なのは、N33編成のみになってしまったとのこと。出会えただけでも、ラッキーと思わなくてはいけないのかもしれない。

さて、新井行きの快速を見送ってから、およそ3分後、4番線に、115系「懐かしの新潟色」編成の回送列車が入線してきた。

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115系「懐かしの新潟色」の回送列車が入線。

弥彦線での臨時運用を言えたN3編成。この新津駅でも数分停車したので、撮影したのは、以前にもお伝えした通りである。

この後、次の目的地へ向けて、新津駅を後にするのだが・・・

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新津駅に進入する磐越西線の普通列車2235D。

磐越西線、津川駅からの普通列車2235D。この列車は、新津駅から信越本線に乗り入れて、新潟駅まで運転される。私も、次の目的地に向けて、この列車に乗り込む事にした。2235Dは、キハ47による3両編成。キハ40系列のうち、両開き2扉の車両がキハ47で、主に、JR西日本や四国・九州に多い車だが、JR東日本では、新津運輸区に所蔵する車両のみ。新潟地区では、磐越西線の他、米坂線、電化はされているものの交直デッドセクションの関係で普通列車は気動車が主流となる羽越本線など、まだまだ気動車が活躍する場面が多く、キハ110やキハ120など、JR東日本になってから投入された気動車の他、このような国鉄形気動車も、まだまだ活躍している。しかし、キハ40系列も、次世代の後継車両の話が、少しずつ出始めており、115系と合わせて、キハ40系列の行方も、今のうちから、しっかり記録しておく必要がありそうだ。

列車は、およそ20分で新潟駅に到着。ここからは、越後線の普通列車に乗り換え、一駅、白山駅へ向かう。この駅のすぐ近くには、信濃川に架かる信濃川橋梁があり、越後線の有名撮影地の一つ。ちょうど、これから115系充当の列車が通過すると言う事で、信濃川の河川敷には、撮り鉄さんの姿が目立った。

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115系N40編成他による越後線柏崎行き158M。

現地到着からおよそ10分後。上りの柏崎行き158Mがやって来た。御覧のように、この日の158Mは、湘南色を纏うN40編成が先頭に立った。このN40編成は、2015年12月に、長野総合車両センターから転属されて来た車両。長野総合車両センター所属時に、湘南色に塗り替えられ、2014年7月には、荷物電車クモニ143を改造した、クモヤ143を連結し、国鉄時代の荷物車+旅客車と言う普通列車のスタイルを再現した、「懐かしの115系湘南色号」にも使用された編成。活躍の場が、新潟に移ってからも、湘南色のままで走っているのは嬉しい。

この後も、この場所に一時間近くと留まり撮影を続ける。そして・・・

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白新線・羽越本線経由で村上まで直通する1941M。

新潟駅から白新線・羽越本線を経由し、羽越本線の直流電化区間の終点である村上駅まで直通する1941M。この列車には、御覧のように115系リニューアル車6両編成が充当されていた。この列車の撮影を以て、信濃川の河川敷から撤収。新潟駅へと戻った。

この後は、新潟駅で少し撮影した後、晩飯を食べてから新幹線で帰京するつもりだった。しかし、新津駅で撮影したN33編成がどうしても気になり、もう一度、どこかで撮れないかと、色々と時刻表を見て検討。とりあえず、新井から戻ってくる快速列車を、長岡駅で撮ろうと思ったのだが、この時、新幹線の時刻と運転日を見間違えており、長岡での撮影は出来なかった。そこで、そのまま新潟駅に留まり、N33編成を撮影する事にした。

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新潟駅に到着した快速3375M。

20時53分、新潟駅4番線に、新井からの快速列車3375Mが到着した。新潟止まりだと思っていたこの列車、新潟駅到着後、そのまま越後線の吉田行き174Mに変身する。

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種別幕も「快速」から「普通」へ変更。

新潟駅は、構造上、信越本線~越後線、越後線~白新線へは、車両の向きを変えずに直通運転が出来る。これらの路線は、いずれも電化されており、車両は、そのまま共通運用で入る事が可能。一部列車は、正式に1本の列車として、時刻表でも表記されているが、この列車のように、時刻表上は別の列車になっていても、運用上は、そのまま繋がっていると言う列車も存在している。以前、スカパーの鉄道チャンネルで放送されていた、鉄道ニュース546の中で、越後線吉田駅から、新潟駅を経由し、信越本線の長岡駅まで直通する列車を取り上げていた事があった。その時は、吉田駅から弥彦線を使えば、この列車よりも早く信越本線の東三条まで早く行けるのに・・・と、コメンテーターの方が紹介をされていたが、スピードを競うのではなく、あくまでも、車両運用を重視した列車なのだ。

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一休みした後、越後線へ向けて新潟駅を発車。

N33編成は、新潟駅で7分ほど停車した後、帰宅客を乗せて、新潟駅を発車。吉田へと向かった。私は、N33編成を見送った後、新幹線ホームへ。東京へ向かう、最終の上越新幹線で帰宅した。

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コメント

緑帯編成、1年前はまだまだたくさんいましたが、3月改正でN15編成が運用から外れて以降1本だけになってしまいました。遭遇確率はともに1本のみの懐かしの新潟色、湘南色と同じです。

N15編成は以前から新潟にいた最後の緑帯だった他、最後のひし形パンタ編成でした。今はシングルアームパンタしか残っていません。

投稿: GO | 2017/06/05 20:50

GOさん、コメントありがとうございます。

N15編成、新潟では最後のひし形パンタ車だったのですね。もう新潟には、シングルアームパンタ車しか残ってないとは、なんだか寂しくなりますね。

確か、この編成のクモハ115が新津で保存することが決まったと聞きました。こういう話が出てくる時点で、115系に残された時間が少なくなってきていると感じます。少しでも多く、現役の姿を記録しておきたいですね。

投稿: TOMO | 2017/06/08 12:18

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