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30周年記念装飾を施した「パレオエクスプレス」と貨物列車を撮影する

1か月前、5月27日のお話です。

「都心から一番近い蒸気機関車」として、1988年から運行している、秩父鉄道のSL「パレオエクスプレス」は、今年度、運行開始30周年を迎える。秩父鉄道では、運行開始30周年を記念して、「パレオエクスプレス」を牽引する、C58 363号機に、特別装飾を施す事になり、5月20日に広瀬川原車両基地で開催された、「わくわく鉄道フェスタ2017」会場では、ナンバープレートを赤色のものに交換、先頭部横のデフレクターに「鳳凰」が描かれ、更に連結器も銀色に塗られた、お召列車牽引機のような姿で展示された。同機は、翌21日も、このままの姿で「パレオエクスプレス」を牽引した。赤ナンバープレートは、5月21日までと言う事だが、デフレクターの「鳳凰」は、6月25日運行分まで見られる予定とのことで、この日、早速、秩父へと向かった。

しかし、27日は問題点が2つあった。まず1つ目は、「パレオエクスプレス」の運行スケジュール。5月27日は、これまでに何度か実施している、西武秩父駅へ乗り入れることとなっており、通常のダイヤとは異なる。そして、もう一つは、私自身が他にも回りたいところが有り、「パレオエクスプレス」の撮影だけに専念できないと言う事。

そこで、「パレオエクスプレス」に関しては、西武秩父駅への送り込み回送を撮影する事にした。光線状態等を考慮し、撮影場所は、今年1月に撮影した時と同じ、和銅黒谷~大野原間の駅間にある、貨物列車専用の武州原谷駅付近で行う事にした。「ちちぶ3号」と普通列車を乗り継いで、最寄りの大野原駅に着いたのは、8時49分頃のこと。そこから、徒歩で移動し、現地に到着したのは、9時頃の事であった。そして待つことおよそ15分。9時14分頃になるが、「パレオエクスプレス」の送り込み回送がやって来た。

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武州原谷駅を通過する「パレオエクスプレス」の回送列車。

「臨時パレオエクスプレス」のヘッドマークを掲出して現れたC58 363号機。真冬の時と異なり、白煙を上げて・・・と言う形では撮影できないが、それでも、先頭部横のデフレクターに描かれた「鳳凰」は、しっかりと写っており大満足。

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お供のデキは、お馴染のデキ201。

そして、最後部には、西武秩父乗り入れ時には欠かせない電気機関車を連結。今回も、前回同様、客車と同カラーに塗られたデキ201が連結されていた。

さて、「パレオエクスプレス」の回送が通過すると、1月の撮影時には、数分後に、武州原谷駅構内の入れ替えを担当するスイッチャーが出庫してきた。今回はどうだろうか。見たところ、駅構内には貨車の姿はない。まさか運休中?

しかし、数分後・・・

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デキ105が牽引する上り貨物列車。

大野原駅方向から、デキ105が牽引する上りの貨物列車がやってきた。貨物時刻表によると、この列車は、影森駅を9時02分に発車した7104列車。このところ、武州原谷~影森間を走る貨物列車は、暫く見ていなかったので、突然、背後から貨物列車が来た時には驚いてしまった。

この後、「パレオエクスプレス」の回送をもう一度撮ろうと、大野原駅から下り電車に乗り込み秩父~御花畑間の駅間へ移動する。3月25日の撮影時にも訪れた秩父No4踏切で撮影しようと思ったのだが、現地へ行ってみると、なんと、2時間ドラマの撮影中で、近付くことが出来なかった。そこで、急遽、予定を変更し、御花畑駅に近い秩父No7踏切へ。ここは、警報機と遮断機が無い、第4種踏切なので、安全を考慮して、線路からやや離れて待機する。

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デキ503が牽引する下り貨物列車。(トリミング済み)

手元の時計で、10時40分頃のこと。デキ503が牽引する下り貨物列車がやってきた。ここでは、「街中を走る貨物列車」と言うテーマで撮りたかったので、背景にマンションが入る事で、目的は達成できたが、出来れば、秩父No4踏切で撮りたかったなあ・・・

この後、他に撮影する列車の関係上、この場所から更に御花畑駅方向へ移動してしまったため、当初撮影予定だった「パレオエクスプレス」の回送は、御花畑駅に隣接する、御花畑No1踏切で見るだけになってしまった。

ところで、この撮影からおよそ1か月後となる6月26日の夜のこと。帰宅してテレビをつけると、どうも見覚えのある光景が・・・ この時、ロケを行っていたドラマが放送されていたのだ。そのドラマとは、TBS系列で放送された、月曜名作劇場「はぐれ署長の殺人急行2 秩父SL迷宮ダイヤ」と言うドラマ。ホンジャマカの恵俊彰さんが、鉄道オタクの警察署長を演じているもので、休みの日にパレオエクスプレスを撮って喜んでいるところを、通行中の若い女性から変質者と間違えられてしまうと言うシーン。そのシーンの撮影ならば、本物の撮り鉄がいても、違和感ないでしょう。と言いたいところだが、流石にそれは許されないですよね。

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