近江鉄道高宮駅を訪ねる
さて、改造中の車両を観察した後は、近江鉄道の電車に乗り込み、彦根から3駅目の高宮駅を目指す事に。
高宮駅は、近江鉄道の本線と多賀大社前へ向かう多賀線が分岐する駅。実は、この駅の構内には、ちょっと気になる車両が留置されているので、撮影会前に、ちょっと見に行こうと言うのが狙いである。彦根駅を9時36分に発車する多賀大社前行きに乗り、高宮駅を目指す事にしたが、この列車、米原始発で、彦根駅では18分間も停車する事から、まずは、乗車前に、この列車の入線シーンを撮影する事にした。彦根駅のエレベーター乗り場及びトイレ前からカメラを構えると、こんな車両が入線してきた。
彦根駅に入線する800系811F。
多賀大社前行きとして入線してきたのは、800系811F。御覧のように、黄緑色と濃い緑色の2両編成で、伊藤園の「おーいお茶」のラッピング電車となっている。「おーいお茶」のラッピング電車は、元々、引退した220形で見られたが、1両の単行で運転することが前提の220形では、普通の味の「おーいお茶」しか再現された無かったが、800系は2両編成と言う事も有り、濃い味仕様も再現。御覧のように、1両ずつ色合いの異なるラッピング電車となった。
撮影後、列車に乗り込み、一路、高宮駅へ。列車は、多賀大社前行きと言う事で、高宮駅では、多賀線専用の3番線へ入線する。急カーブの途中にある3番線への入線の為、速度を落としての入線となる。そして、この駅では、高宮始発の貴生川行きが、隣の2番線に停車しており、八日市方面へ向かう乗客は、ここで、向かい側の2番線に停車中の電車に乗り換えとなる。私は、2番線に停車中の電車を撮影する為、構内踏切を通り1番線へ。停車中の貴生川行きを撮影した。
高宮駅に停車中の貴生川行き800系810F。
高宮駅2番線で待機していたのは、800系810F。西武鉄道の401系427Fを改造した車両で、西武時代は、張り上げ屋根風の外観でありながら、改造時期の関係で、扉のガラスはHゴム支持と言う、張り上げ屋根風の編成では唯一の組み合わせだった事から、好きな編成だっただけに、ここでの出会いは、もう何年も会っていなかった親友に再会したような心境である。以前訪問した時は、コカコーラのラッピング電車となっていたが、2015年からは、滋賀県・沿線自治体による、がん検診のラッピング電車となっている。
高宮駅を発車。貴生川へ向かう800系810F。
この後、15分ぐらいすると、上りの彦根行きがやって来るが、この列車が、朝練の時に撮り逃した、鉄道むすめ「豊郷あかね」のラッピング電車である事が、持参した時刻表で運用を追って判明していた。そこで、今度は、構内踏切を渡って2番線に移動し、彦根行きを待つ事にした。ホームのベンチで10分少々休んでいると、1番線に、彦根行きが到着した。
高宮駅に到着した800系808F。
10時04分、近江八幡からの彦根行きが到着。事前に運用を追った通り、鉄道むすめ「豊郷あかね」のラッピング電車、808Fが入線してきた。近江鉄道の800系は、最近、行先表示のLED化が進み、ついに幕車は居なくなってしまった。近江鉄道のLEDは、シャッター速度を60分の1程度にしないと、行先がはっきり写らない。しかし、この列車は高宮駅で1分間停車する事から、ここではシャッター速度を下げて、行先もしっかり写るように撮影してみた。
高宮駅を発車する808F「豊郷あかね」ラッピング電車。
彦根行きの発車を見届けて、朝連のリベンジを果たす事が出来た。
この後、改札口を出場し、駅の外へ。お目当ての車両を見に行く事にした。まずは、地下道を潜り、多賀線の踏切へ。お目当ての車両は、まず、この踏切上から撮影する。
高宮駅構内に疎開留置中の旧西武3000系電車。
2014年12月と2015年2月、二度に分けて近江鉄道入りをした、旧西武鉄道の3000系電車。国分寺線で活躍していた3007Fと、6両編成に再度組直された3009Fの計12両が譲渡されたが、前の記事でも触れているように、3000系よりも更に前に近江鉄道入りした301系が、ようやく改造に入ったばかり。3000系の改造には、まだ時間が掛る模様。3000系が高宮に来て、既に2年が経過している。あと何年、この場所で過ごす事になるのだろうか。
反対側にも回ってみた。
この後、住宅街を抜けて彦根側へ。先程とは反対側からも3000系の並びを撮影してみた。そして、撮影後、高宮駅へ。そろそろ彦根に戻らないと、この後の予定に影響が出てしまう。10時36分発の米原行きに乗る事にするが、その前に、多賀大社前からの多賀線の列車が到着するので、先程、3000系を観察した踏切へ移動する。
多賀大社前から戻って来た811F。
10時30分、多賀大社前からの高宮行きが到着した。御覧のように、先程、彦根から高宮まで乗車した811F。同編成は、この後、夜まで多賀線に封じ込めとなり、高宮と多賀大社前を往復する。
折り返し多賀大社前行きに。この編成は、夕方まで多賀線内封じ込めとなる。
踏切から811Fを撮影した後、地下道を潜りぬけ、高宮駅へ。彦根までの乗車券を購入すると、なんと硬券だった。そのまま鋏を入れて入場。ホームに入ると・・・
高宮駅に入線する900形。
タイミング良く、貴生川からの米原行きが入線してきた。入線してきたのは、「淡海号」の愛称でも呼ばれている900形901F。西武鉄道の新101系269Fを改造した車両で、思えば、この車両も、甲種輸送で近江鉄道入りしたのは、2009年3月の事だったが、実際に改造をして営業入りしたのは、2013年6月。実に4年もかかっているので、3000系が営業入りするのも、まだまだ先の事なのだろう。
車内に入り、2両目のモハ901へ移動すると、車端部のボックスシートのところで、もぎり屋さんと遭遇。彦根までご一緒させていただく事にした。
列車は10分で彦根に到着。到着後、ホームから車庫を眺めてみると・・・
撮影会に向けて変身中!
この日の主役、822Fが、西武時代のクモハ426への変身作業の真っ最中。だいぶ411系に近付いてきた。スタッフの皆さん、ご苦労様です。
さて、撮影会までは、あと一時間ほど。この間に昼食を済ませる事に。彦根に来ると、必ず立ち寄る、滋賀県のソウルフード、「近江ちゃんぽん」の専門店、「ちゃんぽん亭総本家」の本店へ。ここで昼食を済ませてから会場へ向かう事にした。昼食を済ますと、集合時間前に近江鉄道の下り列車と上り列車1本ずつ撮れる事が解り、朝連で訪れた、駅近くの線路沿いの道へ。
彦根駅を発車する900形「淡海号」による貴生川行き。
11時35分、貴生川行きが彦根駅を発車。御覧のように、私が高宮から彦根まで乗車した900形901Fが折り返して来た。
貴生川行きの発車から、およそ10分後の事。
彦根駅に進入する800系802F。
入れ替わりにやって来た上りの彦根行きは、800系802F。2001年から、ダイドードリンコのラッピング電車になっており、既に16年。途中で何度かデザインは変わっているようだが、同じ編成が何年も同じ会社の広告のラッピング電車になっていると言うのは、なかなか凄い話のような気がする。
事業用車となった220形。
惜しまれながらも、2015年5月31日にラストランを行った220形。最後まで活躍した226号車は、旅客列車への充当は終了したものの、冬季の除雪作業や、機関車代用して工臨などへの充当は、今も続いており、この日も、砂利運搬用のホキ10形に繋がれた状態で、車庫内に留置されていた。
この撮影を以て、線路沿いの道から撤収。いよいよ撮影会会場へと向かう。
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