新潟地区ローカル列車の新しい主役 E129系
さて、ゴールデンウィークの新潟遠征の中で、最もお世話になった電車が、新潟地区の最新鋭車両、E129系電車だった。
吉田駅に停車中のE129系電車による「弥彦お花見号」
E129系電車は、新潟地区の主力車両として運用されていた115系の置き換え、及び北陸新幹線開業に伴う、並行在来線となる、信越本線の新潟県内区間を受け持つ、えちごトキめき鉄道へ譲渡するE127系をねん出させる為に、2014年より登場した新型車両。中央快速線や埼京線などで活躍中のE233系をベースに、仙台地区で運用されているE721系と同等の短編成設備や耐寒耐雪構造を採用し、新潟地区での実績に合わせた新型車両として開発された。これまでに、2両編成の100番台車A編成が30本、4両編成の0番台車B編成が25本、計160両が、総合車両製作所新津事業所で新造された。
この日、初めてE129系電車に遭遇したのは、越後線と弥彦線が交わる吉田駅。燕三条駅で弥彦線に乗り換えたのだが、この日は、所定の弥彦行きが吉田行きに変更となっていた。これは、弥彦への行楽客を見込んで、白新線新発田駅から、越後線を経由し吉田まで運転される列車を、更に弥彦まで延長。乗り換えなしで直通する「弥彦お花見号」が運転するため。新潟方面から弥彦に向かうには、乗り換えなしで便利だが、燕三条駅で、新幹線から乗り換えて弥彦に向かうには、乗り換えが1回多くなってしまった。
私は、このE129系に乗り換えて、一駅、矢作駅で下車。弥彦神社の大鳥居が見える撮影ポイントへ移動する。その道中、弥彦線の踏切を渡ろうとすると、E129系の回送列車と遭遇した。
弥彦線吉田~矢作間を行く、E129系の回送列車。
「弥彦お花見号」として弥彦に向かったE129系は、折り返し、回送列車として吉田方面へ戻る。その為、撮影地への移動中に遭遇した。E129系自体、弥彦線でも走っている為、車両自体は珍しい存在ではないが、「弥彦お花見号」に運用されていたのは、4両編成のB編成。吉田~弥彦間の定期列車は、全てワンマン運転の為、この区間を走るE129系は、2両編成のA編成が主体。それだけに、4両編成のB編成の走行シーンは、しっかり撮っておくべきだった。
さて、前の記事でも触れたとおり、この日の夕方は、越後線の信濃川橋梁へ向かった。115系が狙いだったが、115系を待つ間、E129系が続々とやって来る。ここで改めて、E129系を撮影してみた。
6両編成で運転される吉田行き154M。
越後線の白山駅から、信濃川の河川敷へ徒歩で移動。この場所に到着して最初にやって来た上り列車が、この吉田行き154M。実は、信越本線の新津からの直通列車で、6両編成での運転。
内野行き1552M。
4両編成のB編成による内野行き1552M。越後線は、新潟~内野間が20分間隔で運転されている為、列車頻度が高く、効率よく撮影できるのが有り難い。
吉田行き160M。
2両編成のA編成を2本つなげた4両編成で運転されている、吉田行き160M。ちなみに、A編成の一部には、クモハE129に、霜取りパンタが増設され、ダブルパンタになっている車両がある。今回は、残念ながら撮影する事が出来なかったが、前パン姿は、是非とも撮影したいところ。次回訪問時には、必ず撮影したい。
新潟地区の新しい主役として活躍中のE129系電車。今回初めて乗車してみたが、各車両、半分がロングシート、もう半分がクロスシートと、乗客のニーズをしっかり反映した作りとなっているようで、実際に乗車すると、座席のクッションも柔らかく快適だった。大好きな115系が消えていく事は寂しいが、長い時間乗車するのであれば、E129系の方が良いかもしれない。
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