高崎車両センターの115系・107系を撮影する その1
では、前の記事で触れましたように、8月26日、高崎車両センター所属の115系と107系の撮影記について書いていきたいと思います。なお、高崎地区へは、約2週間前の8月13日にも訪問して、115系を撮影しています。その為、本文中の画像の一部に、8月13日に撮影したものも使用していますので、ご了承ください。
211系への置き換え完了が目前に控えている今、115系の運用は、6両編成2運用、3両編成3運用のみ。また107系に至っては、もうR7編成とR8編成の2本をつないだ4両編成が、細々と、4両編成の211系と共通運用で、両毛線の運用に就くのみと言う状況の為、撮影するにも、計画的に行動しなくてはならない。
8月26日、私は、大宮駅から高崎線(上野東京ライン)の普通列車で高崎へ向かった。高崎に到着したのは、9時44分のこと。お隣の2番線には、SLみなかみ号が停車中。ホーム上のお客さん達が、2番線のSLみなかみ号に注目する中、私自身は、SLより、この後に撮影する115系の事で頭がいっぱいだった。高崎駅を10時24分に発車する、上越線の水上行き普通列車が、115系の6両編成での運転なのだが、高崎到着前、高崎車両センター高崎支所内に留置されていた115系を見ると、前3両は、人気漫画「おまえはまだグンマを知らない」とタイアップしたラッピング車両となっているT1041編成が充当されているからだ。このラッピング車は、7月から走り始めて、10月までの運行予定となっているが、約2週間前、8月13日に訪れた時には、運用に入っていなかった為、撮影出来なかった。それだけに、今回はしっかり撮影しておきたい。
とりあえず、このラッピング編成の最初の撮影は、駅のホームでしっかり撮ろう。そう思い、先行する両毛線の伊勢崎行き普通列車に乗り込み、井野へ向かう。井野駅は、かつて、下りホームと上りホームの間に中線が有った為、その名残から、下り線と上り線との間が広く、形式写真を撮るのにはピッタリ。当然、ラッピングの様子もしっかり撮れる。
井野駅に到着した、上越線水上行き731M。
10時30分、井野駅に水上行き731Mが到着した。まずは、編成全体を撮影。そして、「おまえはまだグンマを知らない」のラッピング車となっているT1041編成を1両ずつ撮影していく。
クモハ115-1031。
まずは、水上方の先頭車となっているクモハ115-1031から。「おまえはまだグンマを知らない」のラッピング電車になっているのは、実は中間のモハ114-1041のみで、両端の先頭車はヘッドマークのみの掲出となっている。
モハ114-1041。
ラッピングが施されたモハ114-1041。改めてみると、ラッピングが結構目立つ。
クハ115-1031側から編成全体を撮影してみる。
そして、3両目のクハ115-1031側からも撮影して見る。6両編成での運用の為、中間に入ってしまっているから、この画像からは解らないが、クモハ115-1031と同様、クハ115-1031が先頭に立つ場合は、掲出しているヘッドマークが姿を現す。
ペアを組んでいたのはT1038編成。
最後に走り去る115系T1041編成+T1038編成を、編成全体が入るように後追い。このアングルでは入っていないが、実は、この時、2番線には、上野東京ラインの列車が迫って来ており、タイミングが少しでもずれていたら、後追いは撮れないところであった。
ところで、ここまで115系の写真をご紹介して、何か違和感を感じた方もいらっしゃるかと思います。実は、正面の方向幕が使用停止となり、塞がれてしまっています。これは、7月末頃から進められている事だそうで、理由は諸説あるようですが、どうやら、先頭車同士の連結面にマニアが入り込み、種別幕を勝手に回される事が多発していたらしく、その為に種別幕を塞いでしまったとか。。こう言う話を聞くと、マナーの悪い一部の人の為に、こんな結果になってとても残念です。
両毛線、前橋大島駅を通過する、115系の回送列車。(2017年8月13日撮影)
正面の種別幕が塞がれてしまうと、駅間で撮影した場合、旅客列車と回送列車との区別がつきにくくなる。8月13日に、両毛線の前橋大島駅付近で、115系を撮影しているが、この列車は回送列車。普通列車とは、見た目、全く変わらない。
115系を撮り終えた後、続いては107系。この日の107系は、R7編成+R8編成が両毛線で運用に入っており、小山からの高崎行き442Mとして、こちらへ向かっている。この列車を出迎えるべく、井野駅から小山行き普通列車に乗り込んだ。この列車で前橋方面へ行こうと思ったが、新前橋駅に入る手前で、車内から良さそう場所を見つけ、そこを目指す事に。目指す場所は、これまでにも、何度か撮影に訪れている、江田第二踏切の少し手前。442Mの接近まで、約20分ほどあるので、何とか到達できる筈。スマートフォンで地図を表示させながら、駅から約15分ほどで到達する事が出来た。しかし、現地に到着すると、イメージしていた感じと、やや異なっていた。とは言え、もう移動できる余裕が無い為、そのまま、ここで撮影する事に。
「ありがとう107系」のステッカーが貼られた、107系R7編成+R8編成による両毛線442M。
11時11分頃のこと、107系R7編成+R8編成による、両毛線の442Mが通過して行った。御覧のように、R7編成の正面には、「ありがとう107系」のステッカーが貼られており、引退間近である事が感じられる。この107系は、9月いっぱいで定期運用を終え、10月に入ってから、上越線・信越本線・吾妻線・両毛線で、それぞれ、さよなら運転をして、形式に合わせ、10月7日で完全に運用を終える事が発表されている。JR東日本高崎支社では、「電車のカラーに合わせて、サンドイッチ電車と呼ばれ親しまれた。」とアナウンスされているが、長い事、107系を利用して来たけど、サンドイッチ電車と呼ばれていたと言う事は、引退を間近に控えた今、初めて知った。そう言えば、確かに、このカラーであれば、ハムサンドをイメージできる。
この後、水上から戻って来る115系を撮る事になるのだが、その間に、もう1本、下りの115系が有ったなあと、107系を撮り終えた後、思い出す。しかし、その115系は、私が新前橋駅から撮影地へ向かう移動中に通過していた。
115系T1038編成による吾妻線527M。(2017年8月13日撮影)
吾妻線大前に向かう527Mは、吾妻線の終着、大前まで行く、数少ない列車であるとともに、3運用しかない、115系の3両編成での運転と言う事で、8月13日に高崎方面へ出向いた時に、江田第二踏切で撮影していた。改めて時刻表を見ると、この527Mは、私が井野駅から乗車した両毛線小山行き443Mの僅か7分後に運転されている為、駅で撮影する事にしなければ、撮影は無理だった。
さて、水上から戻って来る普通列車をどこで撮るか。107系による442Mを撮影した場所から、15分ほど、高崎方面へ歩くと、上り列車を順光で撮れそうな場所が有った。そこで、再び歩き出して、その場所を目指す事に。途中でコンビニに立ち寄り、水分補給をしてから、歩く事およそ15分。行きついたのは、第三日高踏切。この踏切付近、上り線側の側道から撮影する事に。
井野~新前橋間を行く、上越線高崎行き738M。
12時30分頃のこと。上越線水上から高崎行き普通列車738Mが第三日高踏切を通過。直線区間なので、編成全体がしっかり入るのは良いのだが、撮影した画像を見てみると、後ろ3両、ラッピングがあまり目立たず、らっぴぐ車を協調させるには、あまり良い場所ではなかったかもしれない。
ちなみに、この738M、8月13日にも撮影しており、その時は、渋川~敷島間の有名撮影ポイントである、第一利根川橋梁で撮影した。
第一利根川橋梁を行く738M。(2017年8月13日撮影)
上越線の有名撮影ポイントの一つとして、昔から親しまれている第一利根川橋梁。この鉄橋を6両編成の115系が通過する。この鉄橋だと、編成の長い列車の方が絵になる。それだけに、ここで6両編成の115系を狙ってみたのだが、後ろ3両だけ影が出てしまった。引退までに、もう1回、ここで撮影したい。
昼を過ぎてしまったが、この日の午前中の撮影は、この738Mで終了。私は、この後、井野駅まで徒歩で移動。井野駅から高崎行きの普通列車に乗り込み高崎へ。昼食休憩を挟んだ後、いったん、JRの撮影から離れて、上信電鉄の撮影に向かった。
その2へと続きます。
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