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大井川本線の普通列車を撮影する

では、引き続き10月15日のお話です。

運行を開始した、E31形電気機関車を撮影するため、8年ぶりに訪れた大井川鐡道大井川本線。撮影の行程上、同線の普通列車には、何度かお世話になった。現在、大井川本線を走る普通列車用車両は、全部で3種類。今回の遠征では、全形式を撮影する事が出来た。

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家山駅付近を行く21000系電車。

まず最初に撮影したのは、21000系電車。1958年、南海電鉄高野線の急行列車用として登場し、ズームカーと呼ばれ親しまれた車両だ。1997年に南海電鉄から譲受け、大井川鐡道に入線。現在2両編成2編成が在籍している。21000系は、一畑電鉄にも譲渡されたが、こちらは、一足早く引退し、現役で残るのは、大井川鐡道の車両のみ。在籍している2編成のうち、21001Fは、今年3月から休車中で、現在運行しているのは、21003F。今年9月、21003Fは、パンタグラフを、南海時代同様2基搭載にして運転しており、迫力が増した。

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家山~抜里間を行く16000系電車。

次に撮影したのが、16000系電車。狭軌の近鉄南大阪線・吉野線用の特急用車両として、1965年に登場。現在でも、一部の車両が、近鉄で現役車両として活躍している。大井川鐡道へは、1997年に2両編成2本、2002年に2両編成1本を譲受、大井川鐡道の普通列車用車両としては、最大勢力の車両だったが、2015年、16001Fが廃車となり、現在は2編成が活躍中。

この日、実際に、16000系には3回乗車したが、やはり、この車両が一番乗り心地がいいと思う。

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新金谷車両区内で入替中の7200系。

そして、最後に、新金谷駅に隣接した駐車場から、車両区内で入替を行っていた7200系を撮影する事が出来た。大井川鐡道の普通列車用車両としては、最も新顔となる7200系は、2014年、廃線となった十和田観光電鉄から譲り受けた車両で、元は、東急電鉄の7200系である。東急から十和田観光電鉄への譲渡時に、単行運転を考慮し、両運転台改造を受けており、単行での走行が可能。入線当初は2両での運転だったが、昨年8月から、金谷~新金谷間に限り、単行での運転を開始した。特徴ある、増設運転台側も撮影したかったが、残念ながら、この日、それは叶わなかった。

東急・近鉄・南海からの譲受車で普通列車の運用を回している、大井川鐡道の大井川本線。どの車両も車齢が50年近く経過しており、中には60年近い車両も・・・出来れば新車がほしいところではあるが、大井川鐡道も、新型車両を入れるほど余裕がある訳ではないらしく、この古い車両を、騙し騙し、使い続けるしかないのかもしれない。

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