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米タンを撮る

ブログ開設記念日、9月6日のお話です。

私の職場は、交代で夏休みを取る事になっている。各職員には3日間、夏休みを取ることが許されており、私の今年の夏休みは、まず、国際鉄道模型コンベンションの初日となる8月17日だけ休みを取ったが、残り2日分は、業務が落ち着く9月に入ってから取る事にしていた。そして、この度、9月6日と7日を、夏休みとして、土日を含めて、9月6日から4連休と言う事になった。

4連休初日となる6日は木曜日。となると、あの列車を撮りに行くか・・・

私は、これまで、祝日を含めて、火曜日と木曜日が自由に動ける場合、米軍横田基地への燃料輸送列車、通称「米タン」の観察を行っている。6日から夏休みにした理由は、勿論、米タンを撮るためであった。しかし、いざ、夏休みを迎えると、なんと、前日の5日にも米タンが走ったと言うではないか。米タンは、火曜日と木曜日が基本なのだが、たまに水曜日も運転される事は知っていた。どうやら火曜日は運転が無かったようなので、水曜日と木曜日、2日連続で運転される可能性は高かったが、もし、運転が無かったら、撮影に行っても完全な無駄足となってしまう。それでは、以前から気になっていた別のネタを撮影するか。でも、もし米タンが運転されたら、すぐに対応できる場所を・・・と言う事で思い付いたのが、南武線浜川崎支線だった。地元から武蔵野線・南武線を乗り継ぎ、川崎新町駅へ。

10時37分、川崎新町駅に到着。ホームの端には、既に先客がお一人。私は、先客の方の後ろからカメラを構える事に。そして、20分ほど待つと、お目当ての列車がやって来た。

 

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川崎新町駅を通過する5764列車。

この日のお目当ての列車は、石炭返空の5764列車。タンはタンでも、「米タン」ではなく「石炭」を輸送する貨車が連なる列車であるが、この5764列車、今年3月のダイヤ改正より、新鶴見~扇町間の牽引機が、DE10またはDE11に変更となった。これは、鶴見線、安善駅構内で米タンの入替を担当するディーゼル機関車の出庫を兼ねた変更であり、米タンと無関係と言う事ではない。今やDE10やDE11も貴重な存在。本線上で、貨物列車を牽引する姿が見られると言う事を、先日、書店で購入したjtrainと言う雑誌で知り、一度は撮影したいと思っていた。ホキ10000形18両を牽引する姿は、圧巻である。

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走り去るホキ10000形。

前からだけでなく、振り向いて走り去るホキ10000形も撮影。流石に18両は長い。これだけ黒い貨車が繋がるのも見事である。

そして、本来の目的である米タンも、運転されている事が判明。既に拝島駅に停車中と言うタイミングだった為、米タンも、川崎新町駅で撮影する事にしたのだが、その前に、川崎駅の駅ビルに用が有ったため、5764列車を撮影後、いったん、川崎新町駅から撤収。お隣に出来た新駅、小田栄駅前から臨港バスで川崎駅へ向かった。

川崎駅ビルでの用を無事済ませ、更に駅構内で昼食も済ませ、尻手経由で再び川崎新町駅に辿り着いたのは、12時37分のこと。5764列車を撮影した時よりも、撮り鉄さんの姿が増えていた。先客の邪魔にならない場所に立ち、米タンの通過を待つ事に。

 

ホームの先端で待つ事、数分。米タンがやって来た。

 

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川崎新町駅を通過する米タン返空列車。

 

この日、米タン返空列車を牽引してきたのは、EF210-120号機。このところ、EF210の登板が多いようで、この120号機は、前日の5日も、米タンの牽引を担当していると言う。

 

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走り去る米タン。

 

この後、私は浜川崎行きの電車に乗り込み、浜川崎駅へ移動する。およそ3分ほどで終点、浜川崎に着くが、ここでうっかり、PASMOを簡易改札機にタッチしてしまった。実は、この浜川崎駅で鶴見線に乗り換える場合、SuicaやPASMOはタッチせず、鶴見線内の目的地の駅でタッチする事で対応しているのだが、いつもの癖でタッチしてしまったのだ。そんな事は気にせずに、撮影を続ける。

 

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米タンとホキ10000形が並ぶ。

 

米タンは、安善駅へ向かう際に、浜川崎駅構内で、機回しをするのだが、この後5783列車となるホキ10000形と並ぶ。その光景を、浜川崎駅近くの踏切内から撮影してみた。

 

その後、私は鶴見線の浜川崎駅へ。安善駅へ向かう米タンが動き出したので、鶴見線の浜川崎駅へつながる跨線橋の入口から、米タンを撮影してみた。

 

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浜川崎駅を発車し、安善へ向かう米タン返空列車。

 

安善駅まではあと二駅。人の背丈ぐらい伸びている雑草が、夏らしい光景を演出してくれた。そして、米タン返空列車が通過してから、およそ10分後・・・

 

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入替中のEF65 2081号機。

 

貨物更新色を纏うEF65 2081号機の入替が始まった。どうやら、この機関車が、待機しているホキ10000形に連結される模様。

 

この入替シーンを撮り終えて、いざ鶴見線へ・・・そう思って、跨線橋上にある簡易改札機にタッチをすると、エラー表示が・・・ここで、改めて、駅構内に貼ってあった注意書きを見て、自分が犯した失敗に気付く。目的地の安善駅は、無人駅の為、このまま行くと、色々と面倒な事になりそうな予感。そこで、近くにあった自動券売機で、安善駅までの一駅分の乗車券を購入した。その後、すぐに鶴見行きが到着するが、なかなか出発しない。EF65の入替シーン撮影中に、205系が扇町方面へ向かって行ったので、てっきり、扇町始発の列車だと思っていたのだが、調べてみたら、なんと浜川崎始発の列車だった。浜川崎駅の構内には、南武線浜川崎支線用の205系が、鶴見線弁天橋駅構内にある、鶴見線営業所に入庫するための折り返し設備がある筈で、どうやら、ここで折り返してきたらしい。ちなみに、この時間帯、扇町へ向かう列車は、2時間おきとの事で、まさに都会の中のローカル線と言った感じである。

 

13時33分、安善駅に到着。ここまで乗車してきた鶴見行きを見送ると、ちょうどDE10が入替中だった。

 

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安善駅構内で入替中のDE10 1662号機。

 

午前中、川崎新町駅で撮影したDE10 1662号機が入替を行っていた。この後、待機していたタキ1000に連結される。

 

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タキ1000に連結されたDE10 1662号機。

 

連結作業を終えると、すぐに、在日米軍鶴見貯油施設へ向かう為の入換が始まる。ちなみに、隣に停車しているタキ1000形は、これから横田基地へ向かう列車で、この時点で、既に浜川崎方にはEF210-120号機が連結されていた。

 

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在日米軍鶴見貯油施設へ移動開始。

 

連結作業を終えてから、およそ2分後。手元の時計で13時51分頃になるが、在日米軍鶴見貯油施設へ向かうタキ1000は、DE10に牽引され、まずは一旦、鶴見方の引上げ線へ。

 

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そして、在日米軍鶴見貯油施設へ向かう専用線とつながる線へ押し込まれる。

 

さあ、いよいよ在日米軍鶴見貯油施設へ。私も、撮影場所を変えようかと思っていたところ・・・

 

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在日米軍鶴見貯油施設の専用線へ入っていくタキ1000。

 

専用線につながる線に押し込まれてから、なんと1分少々で動き出してしまった。あまりの早さに、私は殆どホーム上を動く事が出来なかった。そして、驚いたのが、横田基地へ向かう便も同時発車だった事。これまで、私は拝島駅周辺でしか、米タンの観察をしていなかったが、この安善駅の入換もなかなか魅力的だ。ただ、安善駅での観察を主体にすると、本線走行時は、どこで撮影が可能になるのか。次回以降、よく調べた上でリベンジしなくては・・・

 

この後、在日米軍鶴見貯油施設の専用線に沿った道を、少しだけ歩いてみた。線路に沿って、高いフェンスが設置されており、安善駅付近の撮影は、ちょっと難しそう。700メートルぐらい歩くと橋があるので、そこまで行くのがベストなのかな。下見をしたいが、この後の予定もあり、橋までは行かず、急いで安善駅へ戻る事に。

 

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安善駅構内に留置中のタキ1000を眺めて・・・

 

このまま、浜川崎駅へ戻ると、今度は、横田基地へ向かう米タンと、熊谷貨物ターミナルへ向かう5783列車の並びが見られるのだが、画面左端に写っている205系の鶴見行きに乗車し、次の目的地へ向かう事にした。

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