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東村山運動公園 D51684のその後

6月29日に発足した、東村山D51684保存会。

発足以来、2か月間、なんとかD51684を残すことができないかと、活動を続けてまいりましたが、9月に入ってから、撤去工事が本格化。9月3日より、まずは解体に向けた、アスベスト除去作業の準備が始まってしまいました。現在では、更に工事が進み、D51684は、黒いシートに覆われてしまっています。

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解体に向けた工事が始まってしまった、運動公園のD51684号機。(2019年9月6日撮影)

御覧頂いています画像は、9月6日、11時45分頃に撮影したものです。この時点では、D51の隣まで車両を入れるため、鉄板による通路の設置作業が行われていました。

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ギリギリのところまで近付いて撮影。

これまで、D51の周りに設置されていた柵は、既に撤去されており、ギリギリのところまで近付いて撮影すると、御覧のように、足元まで切れに撮れる状態でした。

明日から25日までは、アスベスト除去工事が行われる事になっています。私達、保存会は、最後まで諦めずに、活動を続けてまいります。

さて、7月13日より実施してまいりました署名活動ですが、これまでに、全国各地から約2500筆分の署名が、事務局に寄せられました。中には、名古屋市長、河村たかし氏等、著名な方からの署名も有りました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

保存会では、集まった署名を、平日の日中でも東村山市内で活動できるメンバーに託して、何度かに分けて、東村山市役所へ提出しておりましたが、これまでに、一度も、市長に手渡しする事はできませんでした。せめて、最後の提出分は、保存会会長である私が、直接、市長へ手渡ししたい。

8月26日の朝、私は、市の秘書課へ直接電話をして、9月2日以降の市長のスケジュールを確認しました。しかし、議会が始まるので、市長も副市長も担当の部長も会ってもらえないとの回答。他のメンバーとも相談した結果、私が9月3日、夏休みを取る事にして、議会を傍聴し、お昼の休憩時間に、市長に手渡し仕様と言う事になりました。東村山市に住んで40年以上となりますが、私自身、議会の傍聴なんて、一度もした事がありませんでした。何もかもが初めての経験。当日は、朝10時から議会を傍聴。そして、昼休みに議場から出てくる市長に声をかけ、持参した265筆分の署名を渡す事にしました。これでも門前払いを食らってしまうかと思いましたが、幸いなことに、市長は足を止め、約5分ほどではありましたが、お話をさせていただく事が出来ました。

約5分の間に、お話した事は、JR東日本テクノロジーが提示した1億2300万円と言う法外な修繕費用の金額と、市が何故20年以上に亘って、D51を放置する事になってしまったのかと言う事。しかし、Twitterでは、放置した事に関する件は、私も同罪だろうと言う厳しいご意見も頂きました。

はい。仰る通りだと思います。

そもそも、私自身は、これまで、殆ど保存車両に関する取り組みはしてきませんでした。しかし、所属していた鉄道フォーラムが、日本鉄道保存協会の賛助会員だった事も有り、2011年ごろから、日本鉄道保存協会の定期総会に参加したり、更に、2015年からは、くめがわ電車図書館の清掃・塗装作業をお手伝いする事で、少しずつ、保存車両に関する考え方が変わってきました。特に、くめがわ電車図書館に関しては、運動公園のD51684と同じ、東村山市の保存車両と言う事で、どうしても、D51684と比較対照されてしまいます。この辺りから、D51684を何とかできないものかと思い、個人的に調べてみたものの、これまでに何度もボランティアが修繕する事を市に呼び掛けているにもかかわらず、市はJRから無償貸与の契約となっているからという理由で、ボランティアによる整備も断っていた事を知りました。その為、自分自身の中で諦めてしまっていたのですが、6月16日に放送された、TBS「噂の東京マガジン」を見て、これが最後のチャンスではないかと思って、今回の保存活動に立ち上がる事にしました。

私自身、長年、D51684の現状を知りながら放置してことについては、市民としても責任はあると思っています。その事は、東京MXテレビのインタビュー でもお話しております。その上で、今回の活動中に、1億2300万円の件と、長年放置して来てしまった件については、多くの方から、ご意見をいただいたこともあり、市長に直接お話しさせていただきました。お忙しい中、足を止めてお話を聞いていただいた事に関しましては、心よりお礼申し上げます。

冒頭でも触れましたように、保存会は、最後まで諦めずに活動を続けています。どうか暖かい目で見守っていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

 

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