中央線快速電車12年ぶりの新車 E233系T71編成を撮影する
2023年度からのグリーン車連結に備えて、車両及び駅設備の改良が進む中央線快速電車。駅のホームの延伸工事や、4号車へのトイレ設置工事が少しずつ済んでいるが、4号車へのトイレ取り付け工事を更に進めるため、12年ぶりにE233系0番台車が1編成増備されることになった。新たに増備されたのは10両固定編成となるT71編成。
総合車両製作所横浜事業所で製造されたT71編成は、6月11日に同事業所を出場。試運転を兼ねた自力回送で、その日のうちに、所属先となる豊田車両センターへ回送された。そして7月6日より営業運転を開始。まだ通勤時に乗車は出来ていないが、7月10日の帰宅途中、実際にT71編成を目撃。まだ営業運転を開始してから1週間以内という事もあり、とてもピカピカだった。
12年ぶりに投入された新車を綺麗なうちに撮影したい。梅雨の貴重な晴れ間となった本日7月12日は、目撃情報サイトによると31Tの運用に入っているとのこと。西武多摩湖線の2000系代走最終日と重なったこともあり、T71編成の撮影に出かけることにした。自宅を11時ごろに出発し、まずは国分寺駅へ。T71編成充当の中央特快東京行きを撮影してみた。
国分寺駅に進入する、E233系T71編成。
中央線快速電車及び青梅線・五日市線用として登場したE233系0番台車は、1番から42番までが10両固定編成のT編成として登場し、更に43番以降は、6両編成と4両編成に分割可能なH編成と青梅・五日市線専用の青編成の6両編成及び4両編成として製造されている。その為、このT71編成の車番の下二桁は、1号車から5号車までは、青編成の続番となる「71」で統一。そして、6号車から9号車までは、T42編成の続番となる「43」で統一。そして10号車までは、4両編成の青編成の続番となる「68」で統一と、従来のT編成とは異なり、下二桁の番号が編成番号と揃う車両が5両しかない。
中央特快として東京へ向かったT71編成。折り返しは青梅特快とのこと。そこで、後続の上り快速電車で三鷹へ。更に三鷹から各駅停車に乗り換え西荻窪へ。ここで折り返しの青梅特快を待つことにした。
折り返し、青梅特快として青梅へ向かうT71編成。
12時30分。T71編成による青梅特快青梅行きが西荻窪駅を通過した。休日にも関わらず、西荻窪駅を撮影地に選んだのは、奇麗な床下機器が少しでも写ってくれればと思っての事だったが、この時間帯では、あまり目立たなかったかもしれない。それでも、屋根上に載っているクーラーが、汚れやすいパンタグラフ付きの車両も含めて、全車両ピカピカの状態であるという点で、新車の雰囲気は出ていると思う。
12年ぶりに投入されたE233系T71編成。実際に乗車した知人の話では、ラジオアンテナがないなど、微妙な違いはあるとは言え、車内のモニターのサイズや1号車女性専用車両の荷棚やつり革が低くなっているなど、既存の編成の仕様に出来る限り近づけているとのこと。そして、4号車はトイレが設置されていない点から見て、既存編成のトイレ取り付け工事が完了するまでのワンポイントリリーフとなる可能性もありそう。T71編成が今後どうなっていくのかも含めて、中央線快速電車の変化も記録していきたいと思います。
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